「ーーー『鳳』は完璧だった。改めることなど、何一つない」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室短編集03《ハネムーンレイカー》
本ブログで絶賛応援中のライトノベル『スパイ教室』
その短編集最新刊が発売されたので紹介していきます!
今回今まで語られなかった灯と鳳の蜜月の日々がガッツリ描かれています。
あのとき何が起きていたのか、その疑問に答えてくれる内容になっています。
それではいってみましょう!
ちなみに、本編最新刊の感想は以下の記事で書いておりますので、よろしければお読みください。
短編集の2巻は以下の記事で紹介しておりますので、気になる方はお読みください。
店舗特典
今回も例のごとく店舗特典が付きます。
各ショップの店舗特典は公式HPを確認ください。
私は前巻に引き続き、メロンブックスで購入しました。
メロンブックスはSS付きのブックカバーが特典です。
そして、今回も例のごとく有償特典が発売されました。
せっかくなので私は今回も購入しました。
それがB2タペストリーです。
こちらのタペストリーのイラストは、今回の物語とは関係ないですね...
というか、短編集2巻で語られた物語に関連したイラストになっています。
なぜこのタイミングで?という感じですね 笑
また、今回は各店舗の特典だけではなく、『ファンタジアスペシャルパック』というアクリルスタンドセットが付いたバージョンも発売されました。
私は予約に出遅れたのですが、アニメイトだけは残っていたので、こちらも購入してみました。
そのアクリルスタンドがこちら。
諸事情により袋に入りっぱなしですが、ご容赦ください。
アクリルスタンドは4個セットで、リリィ、ジビア、モニカ、ティアですね。
予想以上にリリィのウェイトレス姿が可愛い 笑
ちなみに、アニメイトは店舗特典としてA6サイズショートストーリー入り4Pリーフレットがついてきます。
それがこちら。
短編集3巻と同じ表紙ですね。
気になる方はぜひ購入してみてください。
アニメイトではまだ『ファンタジアスペシャルパック』の在庫があるみたいなので、気になっている方はお早めに!
調べてみたところ、ゲーマーズでもスペシャルパックは残っているみたいです。
また、ゲーマーズは店舗限定の有償特典のオリジナルミニアクリルプレート版もあるみたいですので、気になる方を購入してみてくださいね。
- 【ゲーマーズ】スパイ教室 短編集(3) ハネムーン・レイカー ファンタジアスペシャルパック【アクリルスタンド4個セット付】
- 【ゲーマーズ】スパイ教室 短編集(3) ハネムーン・レイカー ゲーマーズ限定版【オリジナルミニアクリルアート(B6サイズ)付】
以上、店舗特典でした。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
ちなみに、今回は短編集なので、前巻のあらすじはありません。ご了承ください。
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して呼んでくださいm(_ _)m
今回は冒頭にもお伝えしましたが、灯と鳳が勝負を終え、鳳が次のミッションに挑むまでの1ヶ月間の内容が描かれた短編集になります。
それをご認識の上で、お読みください。
Case ファルマ
クラウスに特訓をつけてもらうようになった鳳メンバーは、それからというもの、灯のアジトである陽炎パレスに居座ることが多くなります。
灯メンバーが休暇の日にもお構い無しで上がり込みます。
この日も鳳メンバーが既に朝から乗り込んできていましたが、その一人であるファルマから灯メンバーに助っ人の依頼が来ました。
なんでも、今夜行われるロリコン議員との合コンに参加してほしいとのことでした。
選ばれたメンバーはエルナ、アネット、サラの3人でした。
合コンの場で待ち構えていたファルマたち4人は、ロリコン議員を迎え入れます。
しかし、そこにはなぜかクラウスの姿もありました。
クラウスも別の任務でロリコン議員近づいており、たまたま誘われていたようでした。
ロリコン議員は自身の娘に似ているという理由からエルナとアネットを気にい入ります。
ファルマは場を盛り上げるためのゲームなどを仕切りますが、議員にバレないように灯メンバーと議員が絡まないように気を使っていました。
しかし、自分がなかなか楽しめないことに苛立った議員がついに動き出し、女性メンバーをホテルに誘います。
その言葉をきっかけに、合コン会場の扉が開かれます。
そこには一人の女性がいました。
その人は、正真正銘ロリコン議員の生き別れの娘でした。
ロリコン議員の娘は、自身を愛してくれていると信じていた父親のために、汚職などの尻拭いをしていたものの、今回の合コンにより、その愛が嘘だと気づきました。
結果、ロリコン議員は娘に見捨てられることになり、お縄に付きました。
これを持って、ファルマからの依頼を完了した灯でした。
Case ラン
アネットに狙われる日々を過ごしていたランは、ある日、陽炎パレスの天井裏に隠れていました。
そこでとあるものを見つけます。
それは、官能小説でした。
その傍ら、モニカは養成学校時代の特別合同演習で自分に絶望を与えた相手をファルマとともに探していました。
結果として、クラウスに聞いたところ、それが当時の最強スパイチーム・焔のハイジでした。
当時焔は優秀な学生を後釜として育成するべく、才能のある人間を養成学校で探していました。
そのとばっちりを受けたのが特別合同演習の参加者でした。
疑問が解消したモニカが自室に戻ると、何故か灯のメンバーが部屋の前にいました。
理由を問うと、どうやらモニカの部屋の前に大量の官能小説が置かれているとのことでした。
そしてそこにはランの筆跡で「モニカ殿の部屋の屋根裏から発見されたもの」という書き置きがありました。
もちろん見に覚えのないモニカは怒り狂い、ランを探します。
そして、アランク国立美術館でランを見つけ、早速襲いかかります。
任務中であったランは襲撃の衝撃と予定外の出来事のせいで慌てますが、なんとか任務中であることをモニカに伝え、一度落ち着かせます。
ランが担っている任務は、スパイ養成学校を退学した人たちが結成した集団・堕落論を捕縛することでした。
ランの任務に巻き込まれる形で、堕落論と相対することになったモニカ。
皮肉にもその相手はモニカが挫折を味わった特別合同演習で顔を合わせていた相手でした。
しかし、今のモニカの相手になるはずもなく、ランとモニカはあっさりと相手を捕まえることに成功しました。
Case クノー
ある日、アネットは裏路地で黒猫を見つけます。
その黒猫に一目惚れしたアネットは、その猫にオリーブと名付け、なんとか手懐けようとします。
しかし、警戒心の強いその猫は、全くアネットになびきませんでした。
サラに知恵を借りてオリーブを手懐けようとするアネットですが、鳴かず飛ばずでした。
そんなアネットの前にクノーが現れます。
クノーは任務のためにその場所にいたようですが、アネットに対して「あの猫はお前に懐かない」と断言します。
それにもめげずに通い続けたアネットですが、ある日オリーブがいる下水から銃声が聞こえてきました。
不安に足を進めるアネットの目の前に広がっていた光景は、赤い血溜まりの中で横たわっていたオリーブの姿でした。
オリーブはギャングの闘争に巻き込まれて絶命していました。
それに怒り狂ったアネットは、ギャングを虐殺しました。
その日の夜。
アネットはオリーブの亡骸を陽炎パレスに持ち帰ります。
そして、庭に穴を彫り、その亡骸を埋葬します。
するとそこにクラウスがやってきます。
様子のおかしいアネットに対して、事情を聞きます。
事情を聞いたクラウスは一つの可能性を示唆します。
それは、オリーブが妊娠していた可能性です。
それが理由で、オリーブは警戒心が高まっていたのではないかということでした。
クラウスの話を聞いたアネットは、すぐにオリーブがいた下水に向かいます。
そこには生まれた直後であろう3つの塊がありました。
瓦礫に下敷きになって、すでに絶命した状態で。
そして、その瓦礫のきっかけとなった爆発は、アネットがギャングを虐殺するために用いた爆弾が原因でした。
アネットの口からはうめき声しか出てきませんでした。
Case ビックス
鳳が陽炎パレスに居座り始めて3週間が経った頃。
灯と鳳は共同で作戦会議をしていました。
なんとかしてクラウスから一本取るための作戦立案の会議でした。
その作戦会議後。
作戦検討でブレーンとして発言してたグレーテをビックスが責めます。
グレーテの考えた策の温さに呆れてのことでした。
ビックスはグレーテの策に飢餓感がないことを指摘しました。
しかしそれはグレーテも自覚していました。
養成学校時代は何が何でも生き残らなければならないという飢餓感がありましたが、今は思いを寄せるクラウスに仕えられているというだけで幸福感を覚えており、以前の飢餓感を失っていました。
グレーテはそれをクラウスに相談します。
クラウスは指し示すようなことは言わなかったものの、クラウス自身の願いとして「部下であるお前には、更なる成長を期待するよ」という言葉だけ残します。
その言葉にグレーテは新たな決意を固めます。
後日。
グレーテ発案でクラウスを襲撃する新たな作戦が立案されます。
以前はクラウスが資金を輸送するところを狙うという話でしたが、輸送前を襲撃しようということでした。
しかしその襲撃はフェイクで、本命は発信機をつけること。
そして、その発信機をもとに、クラウスに横領の冤罪をかけるという2段構えの作戦でした。
可決された作戦を早速実行に移す灯と鳳。
違和感を悟られないように、灯と鳳のメンバーがツーマンセルで襲撃するようにしました。
しかし、そんな工夫も虚しく、クラウスにいなされ、発信機をつけることさえできませんでした。
作戦に失敗したヴィンドたちは大人しくクラウスに資金を渡そうと、金庫を開けます。
しかし中身は空っぽでした。
それは、グレーテが鳳の見張りを騙して資金を持ち出したからでした。
そしてグレーテはその資金を人質に、クラウスと交渉し、降参を促します。
しばし逡巡したクラウスでしたが、それでも降参とは言えないと結論付けます。
なぜなら、クラウスのもとに資金が渡らないのは、引き渡し役の鳳の責任であり、自身の責任ではないということでした。
その理屈を返せなかったグレーテは、潔く降参します。
しかし条件として、資金輸送に一人だけ連れ添うことを突きつけます。
クラウスはこれに承諾しました。
連れ添うのはもちろんグレーテでした。
そしてグレーテは今回の資金を持ち出しやすいように現物に変えたとクラウスに伝えます。
その現物は、結婚指輪でした。
一つをクラウス、もう一つをグレーテが運ぶという分担を提示することで、グレーテは見事一人勝ちしました。
Case キュール
堕落論に対する最終作戦に挑もうとしていた鳳。
その片割れで灯メンバーはある画策をしていました。
鳳にイタズラを仕掛けようとするアネット、リリィ、ジビア、モニカ。
鳳に嫌疑をかけて捜査しようとするティア、サラ、グレーテ、エルナ。
それをたまたま聞いていたキュールは、クラウスに相談し止めるように言います。
しかし、止めることは不可能と一笑に付されてしまいます。
そんな中始まった鳳の任務の日。
堕落論を追っていた鳳に連絡が入ります。
それは、ランが攫われたというものでした。
そしてその犯人は案の定、灯メンバーであるアネットたちでした。
ランを捉えたアネットたちは、アネットが作成した人間投げ機でランを射出します。
そのランは、見事ビックスとファルマに命中しました。
その時、別の場所ではティアたちが偶然堕落論の幹部と相対していました。
そこにキュールも駆けつけますが、キュールを含めそこにいるメンバーは戦闘が得意な面子ではありませんでした。
焦りを覚えるティアでしたが、アネットたちと合流したヴィンドが人間投げ機を使ってその場に駆けつけます。
結果、ヴィンドの活躍もあり、当初皆殺しにする予定だった堕落論の幹部を生け捕りすることに成功しました。
堕落論を始末したことで任務が終わった鳳。
次の任務に出立する日までの僅かな休暇期間が重なった灯は、鳳のために送別会を開催します。
夜通し騒いだ2チームは、最後に陽炎パレスに絵を描きます。
それは、不死鳥の絵でした。
以上が内容です。
正確には、閑話があるのですが、そこは割愛していますので、詳細は原本を読んで下さいね!
感想
今回もめっちゃ笑いました 笑
今回の短編集はタイトルに鳳メンバーの名前があてがわれていますが、実際はそれに対応する灯メンバーも主軸になったお話になっています。
本編では非常に真面目に事が運ぶ本作ですが、短編集では非常に馬鹿っぽい話がテンポよく展開されます。
鳳の各キャラクターの名前がついたお話では、そのキャラクターの深掘りがされているのはもちろんなのですが、それに対応する灯メンバーの新しい一面も見られるお話になっていました。
特にクノーの話のアネットは、人として大切な感情を学んでいく過程を示しているように感じます。
掴みどころのないキャラクターであるアネットが、人の心を学ぶことが、今後にどう影響してくのかという点はとても気になるところです。
また、クノーとのやり取りでは、アネットにまだまだ裏がありそうな会話があったので、今後その設定が同意活かされていくのかも楽しみです。
こういうところで伏線を張られてしまうと、今後が待ち遠しいですね!
ビックスの話では、記載したあらすじにはあまり書かなかったのですが、ビックスが鳳に感じていることが詳細に描かれています。
ヴィンドもビックスも鳳のことを考えているにも関わらず、相容れないという、チームの難しさも表していると思います。
このあたりは、もっと鳳というチームを見ていたいと思わせてくれるお話でした。
もう叶わないんですけどね......
まぁ、その話以上にグレーテの成長がすごい話だったので、そっち視点であらすじは書かせていただきました 笑
最後の最後は、グレーテが完全にクラウスを出し抜いているので、これは実質勝ちなのでは?と思うほどでした。
これは最強の嫁ですね。
最後のキュールの話は、キュールというより灯メンバーのヤバいところが目立つお話でした。
もう人間投げ機が出てきた次点でヤバい話でしたが、それを使って作戦を実行してしまうというのがもはやネタです。
自国のスパイチームが仲間を妨害するって、冷静に考えてアウトな行動ですよね。
それでも結果オーライにしてしまうのが灯のすごいところであり、ヤバいところです 笑
この話は単純に笑いました、最高です。
また、本巻の内容について作者があとがきで語っているのですが、今回の内容は時系列的には本編6巻と言っても良い部分です。
ですが、話のテンポのために、灯と鳳の蜜月に日々はバッサリ本編からカットし、短編にしたようです。
個人的にはこれは正解だったなと思っています。
本編だけ読んでいると、「灯メンバー、鳳に以上に懐きすぎじゃない?」と思う部分もあると思います。
しかし、この蜜月の日々を読むと、「だから灯は鳳の仇討ちであそこまで危険を犯せたのか」と納得しますし、鳳があんなことになってから読むからこそ、本巻を読んでいる間にエモさを感じるという気がしました。
そういった、この1冊だけで完結しない仕掛けというのが今回のお話の肝だったと思います。
さすがだぜ、竹町!
というわけで、今回も大満足な一冊でした。
以上、感想でした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回も最高に面白いので、ファンの方はもちろん、まだ読んだことないよって方は大人買いして読んでください! 笑
もちろん、本ブログでは全巻レビューをしていますので、そこで雰囲気を察してから読むのも良いとお思いますよ。(おもむろに宣伝w)
そして、ついにスパイ教室のアニメが近づいてきましたね!
放送は2023年1月です。
公式HPも充実してきていますので、要チェックです。
そして、今回の短編集の広告ページに掲載されていましたが、本編9巻が2023年冬に発売されるようです。
2023年冬というのは、おそらく2023年1~3月だと思われます。
なので、アニメ放送中に出るということっぽいですね。
9巻からは3rdシーズン突入ということで、新しい物語が動き始めます。
どんなお話になるのか今から楽しみです。
期待して待ちましょう!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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