「果たして読者にどう思われるか…少し怖いとこだね」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日は思いっきり雑記と言いますか、思いを言葉にするだけの記事を書きます。
なぜそう思ったかというと
ドメスティックな彼女が完結!
したからです。
本ブログではドメカノをコミックスで追っていますが、先日以下の記事に追加したように、結末が意外な方向に進んでいることがわかりました。
本ブログはコミックで追っかけていますが、どうしても気になってしまい、マガジンを遡ることで、一足先に完結を見届けてきましたので、考察したいと思います。
本記事は8月に発売される最終巻のネタバレが壮大にありますので、ご注意ください。
なるべく本編は伝えず、考察メインにしますが、それでも結末に触れないことには考察ができませんので……
追記
最終巻の感想も正式に書きました。
よろしければお読みくださいm(_ _)m
ドメカノの結末
詳しいストーリーは単行本が出たときに語りますので、結末だけ簡潔に伝えます。
夏生は陽菜と結婚し、瑠衣とその子供とともに4人で暮らすことになりました。
瑠衣との間に子供ができたにも関わらず、瑠衣とは結婚せず、あえて陽菜と結ばれる結末となりました。
これは、夏生が選択したというよりは、夏生と瑠衣の選択の結果という方が正しいかもしれないです。
結末は端的にこれだけにしておきます。
ドメカノの結末の考察と感想
まず、私は本ブログでアップした27巻の感想の追記で、子供までできた状態で瑠衣ではなく陽菜が選ばれるのは、瑠衣がかわいそうすぎるのではないか?と書きました。
その時、もちろん私は27巻までの内容しか知らず、それを元に判断していたわけですが、今回最終話まで読み切って思ったことがあります。
それは
ドメスティックな彼女という作品において、この結末は一つの正解なんだろう
ということです。
というのも、陽菜も瑠衣も幸せにする唯一の方法が、今回の結末だったのではないかと思うからです。
私は27巻の時点で、「この物語の流れは、残念ながら全てを手に入れて幸せになった瑠衣と、全てを失ったけれども自分の中で折り合いを付けた陽菜という、2人のヒロインが対象的な立ち位置で終わるものだ」と思っていました。
しかし後日Twitterの情報で、瑠衣ではなく陽菜と結ばれるようであると察した時点では「土壇場で一番大切なものを失った瑠衣と、土壇場でいちばん大切なものを得た陽菜」という、逆転現象が起きたのだと思いました。
つまり、どうあがいてもヒロイン2人の内、片方はそれなりの不幸を受け入れるしかない状態だと思っていました。
夏生と瑠衣が結ばれれば、その間に陽菜が入る余地はないですし、その逆もしかりです。
しかし、その状態で夏生と陽菜を結ばせたのは、やはり子供の存在が大きかったのだと思います。
夏生と瑠衣が結ばれたら、夏生と陽菜の関係は本当に義姉弟以外の何も残りませんでした。
ですが、瑠衣は夏生との子供がいることから、仮に夏生と陽菜が結ばれても、夏生との確固たる絆が、子供という形で残っています。
そういった意味で、3人全員が共にあり、幸せになれる唯一の形が、今回流石景氏がたどり着いた結末だったのではないかと思います。
おそらく、流石氏はもともとメインヒロインを陽菜に置いていたのではないかと思います。
コンセプト検討時から、教師と生徒ものを考えていたみたいですし、ドメカノに辿り着く前は、瑠衣はサブヒロイン的な立ち位置で検討していたみたいですし。
それに、27巻の感想で私が述べたように、藤井夏生というキャラクターの人格形成には、陽菜の方が大きな影響を与えています。
それは最終回直前の本編でも触れられています。
そういった意味でも、やはり夏生の成長に貢献したのは瑠衣ではなく陽菜だったと言えると思います。
そして、マガジンが少年誌である以上、少年を成長させてくれる存在が、やはりヒロインなのでしょう。
ではなぜヒロインを陽菜一本にしなかったのか?
それは単に瑠衣のヒロインとしての人気が原因だと思います。
瑠衣は2017年に行われたマガジンヒロイン総選挙で1位を獲得しています。
それ故に、捨てヒロインにするには人気も地位も確立されすぎていました。
このことから、作者としても、瑠衣を手放すことができなかったのだと思います。
昔、ジャンプで連載されていた「いちご100%」は、逆に人気投票で1位になった娘がヒロインに抜擢されるという形が取られましたが、ドメカノは人気に左右されることなく、できる限り当初の想定通りのヒロインを持ってこようと思ったのだと思います。
また、私はこの夏生・陽菜・瑠衣の最終的な関係性をよくよく考えたときに、ホワイトアルバム2を思い出しました。
ホワイトアルバム2はもともとPCゲームで、コンシューマ化やアニメ化もされた作品です。
こちらはダブルヒロインの作品なのですが、この作品の雪菜ルートの雰囲気が、ドメカノの結末に近いと感じました。
雪菜ルートは、主人公とヒロイン・雪菜が最終的に結ばれるものの、もう一人のヒロインであるかずさも親友として加わり、3人で大団円を迎えるというものでした。
この作品でも主人公とヒロインたちの関係はちょっと複雑で、おそらく最も愛し合っていたのは主人公とかずさでした。
これは、雪菜ルートでもそうでした。
ですが、主人公は雪菜のことも好きで、一方の雪菜も主人公と同じくらい親友のかずさのことが好きでした。
ですが、ここでもし、最も愛し合っていた主人公とかずさが結ばれてしまったら、雪菜が二人の間に入ることは難しかったのです。
ですが、逆にかずさは、主人公と強い思いで結ばれているという事実から、主人公と雪菜が一緒になっても、図々しく共にいることができました。
このような関係から、3人で一緒にいたいという雪菜の思いが成就し、主人公と雪菜が結ばれ、そこにかずさがともにいることで、3人の関係を構築しました。
私には、夏生の子供という強い絆を得た瑠衣が、陽菜に夏生を譲った構図が、これに近いと感じました。
そういった意味で、3人が一緒にいるための結末として、今回のドメカノの結末は一つの正解だったのではないかと思ったのです。
深く考えすぎかもしれませんし、もっと別の正解があるのかもしれません。
ですが、少なくとも私は、上記のような考えで、かなりスッと今回の結末を受け入れることができました。
私はTwitterで流れた情報から、今更陽菜と結ばせるなんてアホじゃね?駄作に成り下がったなという気持ちで27巻以降の話を読み始めました。
ですが、読めば読むほど、陽菜の覚悟が伝わり、そしてそれを悟ったときの瑠衣の気持ちがひしひしと伝わってきました。
その時、瑠衣の決断も、夏生の覚悟も、思った以上に納得してしまったのです。
本当に読んでいるときに、心のなかで「なるほどな」と呟いた自分がいました。
キャラクターの立場に立つと、たしかにそういう選択肢もあるんだなと理解できました。
おそらく、ドメカノの結末は少年誌としては間違っていると思います。
ハーレム前提のファンタジー物語ならともかく、ここまで現実的な物語で、かつ読者に近い年代の少年が、子供孕ませた挙げ句、その姉と結婚して、妹とも同棲してって、その事実だけだととんだクズ主人公です。
ですが、ドメスティックな彼女という物語の結末としては、一つの正しい結論だったと思います。
だから私は、最後の最後までこの作品を愛せそうです。
実は、最終話までを読むに当たり、一番怖かったのは
自分がこの作品を嫌いになってしまうのではないか
ということでした。
最後の終わり方が悲惨で、好きになりきれなかった作品はたくさんあります。
ですが、ここまでずっと大好きで読んできた作品が、最後の最後で嫌いに変わってしまうことがとても怖かったです。
ですが、今回はそれが杞憂に終わり、とても安心しています。
そして、だからこそ、心から、流石景氏の次回作に期待したいと思います!
あ、もちろん、単行本で加筆されるであろうドメカノの描き下ろしも期待していますよ!
考察・感想は以上です!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回、フライング気味に最終話までの感想を書いてしまいました。
それくらい、この作品への思い入れが強いです。
多分、8月に発売される最終巻を読んでも同じくらい感想書く気がします 笑
しかし、正直意外な結末でした。
ですが、その結末予想以上にすんなり受け入れられた自分に対しても、意外を感じずにはいられませんでした。
本当にドメカノにはいろいろ考えさせられました。
ただ読んで楽しいだけではなく、人生についていろいろ考えさせてもらえる作品って、貴重だと思っています。
そういった意味で、ドメカノはとても良い作品ですし、流石氏は前作のGEを間違いなく超えたと言って良いと思います。
そういえば、最終巻も例のごとく特装版が出るようです。
また、同日に、「ドメスティックな彼女 公式薄い本」も出るとの告知がありました。
これは買うっきゃないですね!
あと、最終話が掲載されているマガジンには、ドメカノアニメのキャスト陣からのコメントが載っています。
こちらも要チェックですね!
あ、ちなみに、冒頭の台詞は、最終話の夏生の台詞から引用しています。
気になる方は8月の最終巻を待ちましょう!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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