「ドメスティックな彼女 27巻」感想 完結目前。夏生と瑠衣の結婚も秒読み

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「まずはおめでとうだろう!」

どうも、タナシンです(・∀・)ノ

今回ご紹介するのはこちら

ドメスティックな彼女 27巻

本ブログで昔から紹介しているドメカノですが、今回27巻が発売になり、しっかり特装版を手に入れてきましたのでレビューします!
ネタバレ全開でお送りしていきますので、そういうのが苦手な方はブラウザバック推奨です!

ちなみに、前巻のレビューは以下でしておりますので、興味のある方はご覧ください。


追記

最終巻である28巻の感想も書きました。
よろしければお読みくださいm(_ _)m


前巻までのあらすじ

前巻までのあらすじは上記の記事を読んでくれ!以上!

と前巻のレビュー記事でも言いつつ、なんだかんだ簡単に紹介したので今回も簡単に紹介しますね。

職場でのパワハラで味覚障害になってしまった瑠衣の元へ向かった夏生。
瑠衣の職場の問題を解決し、夏生は瑠衣にプロポーズします。
瑠衣はそれに対して、自分からプロポーズさせてほしいと保留にします。

瑠衣との仲を取り戻した夏生は日本へ帰国します。
しかし、そんな夏生を待っていたのは、小説家としての師匠である桃源繁光の危篤でした。

夏生は甲斐甲斐しく看病するものの、時すでに遅く、桃源はこの世を去ってしまいます
そして、桃源は夏生に対して遺品を1つ贈ります。
それが

桃源繁光最後の書きかけ原稿

でした。

書くことができなくなり、小説家を諦めていた夏生にとって、重く、しかし絶対に手放してはいけないものでした。

「この続き書くよ。先生の小説、俺が完成させる」

陽菜にそう宣言し、夏生は再び筆を握ることを決意しました。

「ドメスティックな彼女 27巻」感想

ここからはガッツリネタバレしますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。
気をつけてください!

感想だけ読みたい方は、以下のボタンで感想まで移動してください。

27巻あらすじ

26巻最後で、小説家として再起し、桃源の原稿を書き上げることを決意した夏生
桃源の葬儀を慌ただしく済ませ、陽菜のサポートも受けながら執筆に向き合います。
桃源の残した原稿と資料を元に、少しでも桃源が伝えたかったものを形にできるように、一心不乱に向き合います。

そして年明け。
ついに作品が完成しました。
夏生はそれを真っ先に、サポートしてくれた陽菜に読ませました。
出版社の担当からも絶賛をもらい、正式に脱稿します。

所変わって、その頃瑠衣は謎の体調不良に見舞われていました。
一度病院に行っても原因がわからなかったため、再度精密検査のために訪れると、衝撃の事実を伝えられます。

「あなたのお腹の中に赤ちゃんがいるの」

それを聞いた瑠衣は呆然とします。

どうやら、先日夏生が来た際の情事でできていたようでした。
戸惑いを覚えつつも、周りの祝福や職場の理解、実父の後押しもあり、瑠衣は覚悟を決めます。
そして、夏生に打ち明けることを決意します。

「赤ちゃんできたの。あたしと夏生の子」

不安に押しつぶされそうな瑠衣に夏生は答えます。

「そんなん、最高のプロポーズじゃん…!」

こうして、夏生と瑠衣は正式に結婚を決めました
そして、瑠衣の研修も終わり、いよいよ日本へ帰国することになります。
それは同時に、夏生と瑠衣が自身の親たちに自分たちのことを明かす時期が迫っていることを意味していました。

帰国した瑠衣はまず陽菜に事実を伝えます。
陽菜は自分の気持ちを抑え込み、冷静にその事実を受け入れます。
そして、両親へ伝える協力を申し出ます。

夏生と瑠衣は真摯に伝えたものの、母・都樹子は気持ちの整理がつかず、家を飛び出してしまいます。

「都樹子さんとしっかり話をしなさい。彼女が首を立てに振らなかったら、結婚の許しはないからな」

そう父親に言われた夏生は改めて覚悟を決め、都樹子の居場所を突き止めます。
そして、改めて話をします。
ですが、都樹子は

「どうしても思えないのよ。ヒナを幸せにできなかったあなたに、ルイを幸せにできるようには!」

と嘆きます。
思わず俯きそうになる夏生でしたが、遅れてきた瑠衣がそれに変わって口を開きます。

「大丈夫。あたしたち力を合わせてきっと幸せになるから」

その言葉に都樹子も理解を示し、ついに二人を認めました

大きな壁を越えた夏生を待ち受けていた次なる課題は、取材でした。
桃源の遺作を完成させた夏生は、発売前からメディアの注目の的となり、ラジオやテレビなどの取材が殺到していました。
慣れないことに戸惑いを覚えつつも夏生は一つ一つこなしていきました。

同時に、高校時代の部活の仲間や親友の文哉にも報告を済ませます。
大学のサークルメンバーには、夏以降に休学することも含め結婚報告をします。
時期部長と考えられていた夏生は、それを担えないため、代わりに芹沢雅を指名します。
雅自身は戸惑いつつも、周りの参道を得られ、正式に雅が時期部長となりました。

取材やら何やらで一躍有名になった夏生でしたが、そんな彼にまた魔の手が伸びてきます。
出版社で飛ばず泣かずな社員である小椚が、夏生に目をつけます。
なんとしてもスクープを掴みたい小椚は、夏生を尾行し動向を探ります。
しかし、至って普通の大学生である夏生を尾行しても、一向に成果は出ず、苛立ちを覚えていました。

そんな小椚の元に一通の手紙が届きます。
そして、その手紙に従って小椚が向かった先にいたのは、以前陽菜をストーカーし、夏生を刺した種部健悟でした。

27巻感想

種部、お前がラスボスか……

今巻は完全に「夏生と瑠衣の結婚」「夏生の作家再起」のお話でした。
前巻でかなり引きが強かった作家再起については、個人的には結構あっさりだった気もしますが、作家としての苦悩の描写は今までも結構合ったので、あえてあっさりにしたのかもしれません。
テンポは悪くなかったので、そういう狙いだと思います。

それ故に、今回は完全に結婚話で終始していました。
ここで結婚までさせてしまうのかと思いましたが、明確に陽菜の芽がないことを示すには、これくらいのインパクトが必要だったのだと思います。
それくらい陽菜も魅力的なキャラクターだということですが。

ですが、妊娠してしまった理由が、不良品の避妊具を使ったからと言うのはちょっとどうなんだろうなと思いました。
話の展開としては、ちょっと拍子抜けと言うか、理由が微妙と言うか……
避妊していれば大丈夫と思っている若者たちへのアンチテーゼなんですかね 笑
まぁ、他に理由付けがなかった苦肉の策なのかもしれませんが。

というかですね、今回の引きもかなりやばいですね。
なにせ、ドメカノ史上最悪の男・種部のどアップで終わりました。
個人的には意外でした。
種部の役割は陽菜の物語で終わりを迎えたと思っていました。
ここでまた出てくるのかこいつは!という印象です。

というか、前回登場時は、種部の件がきっかけで夏生が出版した本が誹謗中傷されましたし、今回も出版に合わせて種部が登場です。
種部は夏生の作品に何か恨みがあるのでしょうか?
というか、こいつの性根は変わってないというのがすごいです。
完全に悪者です。

まぁ、たしかにドメカノはラスボスに当たる人が他にいません
流石氏の前作・GEでは、ヒロインの元カレがラスボスでしたが、瑠衣には元カレはいませんし、陽菜の元カレ・柊も完全に良い人です。
そういった意味では、ラスボスにできる人がいません。
だから種部を再登場させてきたのでしょう。
でもですねー。

これ以上胸糞悪い話要りますか?

初めての出版で微妙な評判になってしまった夏生が、順風満帆な出版を迎えることができ、結婚も決まるという大団円でした。
このまま終わって、後日談で各々が幸せになっている姿を描いて終了でも良かったと思います。
これですべてキレイな形で終わらせても良かったのではないでしょうか。

いや、このあとの展開が神展開なら良いのですが、そうでなかったらちょっと微妙で終わってしまうのではないかという懸念があります。
特に、次巻予告のページで、小椚が陽菜と夏生のキス時の写真を持っていました
陽菜が左遷されることになった原因の写真です。
それを、今更ながらまた蒸し返すようです。

正直、この展開はどう転んでも陽菜が不幸になる未来しか見えません。
以前の記事でもお伝えしたのですが、どちらかと言うと私は陽菜派です。
なので、これ以上陽菜が不幸になる姿は見たくないのです!

まぁ、もしかしたらここで夏生のために身を犠牲にした陽菜を、柊が支えるという流れになり、結果として陽菜を幸せにするという流れなのかもしれません。
でも、個人的にはこれ以上陽菜に負担を負ってほしくないです。
だってこの子、最初からずっと不幸じゃないですか?
始めは既婚者に思いを寄せる報われない教師。
その後は生徒と付き合い、それがバレて苦悩し、左遷され、一人寂しく過ごし、ついに耐えられなくなり、夢だった教師をやめて家に戻り、でも好きだった夏生はすでに自分に気持ちがなくて、諦めようと思ったら変なストーカーに狙われ、そのせいで夏生への思いが強くなったにもかかわらず、自分の妹のために諦めて……

陽菜に良いこと一つもないじゃん!

不幸すぎでしょ。
それに引き換え、瑠衣なんて、自分の姉が夏生と付き合っていたことに悶々としたくらいで、あとは好き勝手やってるじゃないですか!

というかですね、陽菜と瑠衣は対象的すぎるんです。
性格が対照的なのは良いのですが、立場も対照的です。
陽菜はひたすら多くのものを失ってばかりです。欲しかったもの・手に入れたものすべてをなくしました。
一方、瑠衣は時間はかかっているものの、欲しかったものは全て手にしています。

こんなのってないよ!あんまりだよ!

夏生が成長できたのは陽菜のおかげだったと思います。
陽菜との恋愛で人として成長し、陽菜との別れで小説家として成長し、陽菜の支えで今回も小説家として再起しました。
ぶっちゃけ、夏生というキャラクターの人格形成に陽菜は大き影響を与えています。

夏生は陽菜に返しきれないだけの借りがあるはずだ!

もう陽菜が幸せになって欲しいですわ。
できないのなら、私が陽菜を幸せにしますわ。
気持ち悪いことを言っている自覚はありますよ? 笑
でも、それくらい陽菜をなんとかしてあげたいんですよ。

以上、感想でした!

まとめ

いかがだったでしょうか?

毎度のことながら感想が長くなりました。
特に今回は思うところがあったので、かなり長くなった気がします……
ただ、今回の感想で一番伝えたかったことはこの一言に尽きます。

陽菜を幸せにしてあげて!

それだけです。

ちな、今巻も例のごとく特装版が出ています。

通販だと売り切れているところもあるかもしれませんが、今回は画集が特典ということもあり、Kindleでも特装版が購入できます。

特典の画集は以下のような感じです。

今回の画集は、今までのコミックのカバー下に描かれていた非常に美麗なイラストが余すとこなく収録されています。
諸事情あり、ブログに掲載することは難しいので、ぜひ皆さんの目で実物を確認ください!

また、今回の初版にはオマケのペーパーが付いてきました。

おまけペーパー

こちらもちょっとした漫画になっていますので、興味のある方は急いでご購入ください!

さて、ドメカノもいよいよ完結間近です。
8/17(月)発売の28巻で完結とのことなので、あと3ヶ月、首を長くして待ちましょう。

流石氏の前作・GEは全16巻だったので、ドメカノはだいぶ長くなりましたね。
一気に人気作家に上り詰めたと思います。
まだ気が早いですが、流石氏の次回作にも期待したいですね!

あ、あと、どうやらドメカノのアニメのBlu-ray BOXが発売されるようです。

http://domekano-anime.com/news/38.php

店舗特典などもあるらしく、Amazonでも店舗特典があるようです。

これはファン必見ですね!
見たところお値段も2万円程度と、Blu-ray BOXにしてはリーズナブルな気がします。
一家に一ついかがでしょうか?

それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪


2020/6/3追記

私はマガジンを購入していないのですが、作者のツイートで気になるものを見つけてしまいました。

『単行本派の方々もご存知の通り、夏生の「恋」の結末は瑠衣に捧げられました。』とあるので、これは夏生と瑠衣の間に起こった出来事を指しているのだと思います。
ですが、『そして「愛」は…。』と記載があります。
これはまさか、

陽菜のさよなら逆転ホームランがあるのか!?

まさかの陽菜エンドがあるのでしょうか?
いや、ここで陽菜エンドをむかえてしまうと、それはそれで瑠衣がかわいそうなのでは?
一途に夏生を想っていたのは同じですし、お腹に子供もいる状態で選ばれないとかなったら目も当てられない気がします。
瑠衣には夏生の代わりになる人はいませんし……
もしくはまさかのハーレムエンドなのでしょうか?

正直どんな結末になっているかわかりませんが、8月発売の最終巻で確認したいと思います!


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