「ドメスティックな彼女 26巻」感想 激動!出会いと別れが織りなす切ない1冊

アニメ
スポンサーリンク

「俺が行く」

どうも、タナシンです(・∀・)ノ

今回ご紹介するのはこちら

ドメスティックな彼女 26巻

表紙

です。

本ブログではもはや恒例の作品ですが、今回も前巻に引き続きご紹介していきますよ!
ネタバレ全開ですのでご注意ください!

ちなみに、前巻のレビューは以下でしておりますので、興味のある方はご覧ください。


追記

27巻の感想も書きました。
よろしければお読みください。


前巻までのあらすじ

前巻までのあらすじは上記の記事を読んでくれ!以上!

と言いたいところですが、ちょっとだけ困ると思いますので大事なところだけ伝えておきます。

小説が書けなくなった夏生は、それにめげずに役者として舞台デビューすべく、努力をはじめました。
雅から告白されるなどありましたが、瑠衣への気持ちがまだある夏生は断ります。
しかし、陽菜の自分への気持ちが気になってしまい、 「陽菜、本当は俺のことどう思ってんの…?」 という問いかけをして、25巻は終了しました。

一方瑠衣の方は、職場でのパワハラに悩まされる日々を送っています。

「ドメスティックな彼女 26巻」感想

ここからはガッツリネタバレしますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。
気をつけてください!

26巻あらすじ

25巻最後で、陽菜に気持ちを確かめる問いかけをしてしまった夏生。
それに対して陽菜はあっけからんと言います

「何て言ってほしい?」

そう言われて夏生はハッとします。

「やっぱいい、俺のほうが答え聞く準備できてなかった」

そう言って、その場を収めました。

そんな波乱もありながらも、夏生はサークルの公演を迎えます。
夏生にとって役者として初めての舞台だったものの、自らの役目を十二分に果たします。
その勇姿を見に来た高校時代の仲間も大喜びです。

順風満帆な滑り出しを見せた夏生でしたが、一方で瑠衣は職場でのパワハラに悩まされます。
いよいよをもってその嫌がらせが激しくなり、ついに瑠衣はストレスで味覚障害になってしまいます。

夏生に相談したいという思いがある一方で、以前筆を取れなくなった夏生を支えられなかった後ろめたさから、瑠衣は相談できずに溜め込んでしまいます。
しかし、その姿に見かねたルームメイトのダニエラは、梶田に連絡をします。
そして、梶田経由で連絡を貰った夏生は、瑠衣の元へ行くことを即決します。
通訳としてアレックスを従え、瑠衣の元へ向かいます。

無事、瑠衣と会えた夏生は、できる限り瑠衣と行動を共にし、瑠衣を支えます。
それと同時に、瑠衣の職場に乗り込み、責任者に直談判します。
夏生の訴えと、ダニエラの後押しもあり、瑠衣にパワハラをしていた一派は全員クビになることが決まりました。
それと同時に、瑠衣の味覚も少しずつ元に戻り始めました。

瑠衣の体調が快方に向かったことを確認すると、夏生は一つの決意を口にします。

「一緒になろう、ルイ」

それは、明確なプロポーズでした。
もちろん瑠衣は快諾します。
ですが、瑠衣は1つだけ、わがままを言いました。

「プロポーズは、あたしからさせてくれないかな…」

瑠衣は、研修を終えて日本に戻ったら、改めて自分からプロポーズさせてほしいと言ったのでした。
もちろん夏生はそれを承諾し、日本へ帰国しました。

すべて良い方向に向かった瑠衣との再開を終えて帰国した夏生でしたが、帰国早々に不穏な連絡をもらいます。
それは、作家としての師匠・桃源繁光の危篤の連絡でした。
以前患った癌が再発し、すでに先が長くない状態とのことでした。

桃源にお世話になった夏生は、できる限り桃源の世話をすることに決めました。
桃源の実の娘である榊華を引き連れ、できる限り話をさせたり、執筆の代筆を担当したり、できる限りの身の回りの世話をしました。
そして夏生は恩返しとして、桃源の最後のわがままを聞いてあげることにしました。
それは、思い出の山の頂上から日の出を見ることでした。
体を動かせない桃源を担いで、必死に山を登る夏生。
なんとか時間に間に合わせて、2人で日の出を眺めます。

「日の出を見たかったのは…何があっても明るい未来はあると…感じ…させたかった…」

夏生同様、桃源も夏生に恩を感じていました。
だからこそ、小説が書けなくなった夏生に対して、明るい未来があると最後に伝えたかったのです。
そして、桃源はその言葉を最後に、この世を旅立ちました。

しかし、桃源が夏生に残したものは、言葉だけではありませんでした。

「君には、書きかけの原稿を贈る」

それが、桃源から夏生への遺言でした。

その残された原稿を手に取り、夏生は陽菜に決意を伝えます。

「この続き書くよ。先生の小説、俺が完成させる」

夏生が、作家として再起を宣言した瞬間でした。

26巻感想

涙腺が止まらねぇよ!

本巻ですが、全体的にメインの話は瑠衣のパワハラだったり、桃源の死だったりで、結構重めの話が続きます。
途中途中、アレックスの恋バナなどが入り、重くなりすぎないようにされていましたが、それでもこの1冊を通して少し暗いお話かと思います。
ですが、これらのお話は今までの流れから考えると、必要なお話だったのだと思います。

瑠衣が窮地に陥る話は、瑠衣自身にかつての夏生の状態を理解させるのに必要な工程であり、だからこそ夏生の行動のありがたみを理解できるようになります。
その工程を経ることにより、現状別れている夏生からのプロポーズを快諾できる流れになるわけです。
そういった意味で、この流れは必要だったのだろうなと思います。
味覚障害まで持ち出す必要はあったのだろうか?とちょっと思ったのですが、夏生が駆けつける理由付けをするという意味では、必要な設定だったと思います。
というか、梶田から話を聞いた夏生が「俺が行く」と即答したのはメッチャかっこよかったです。

また、桃源の死のお話は、言わずもがな、夏生が作家に復帰するために必要な工程なんでしょうね。
私はあまり人の死で泣かせにくるお話が好きではないのですが、本巻の桃源のお話は、泣かせるためのお話ではありません
少しひどい言い方をしてしまえば、夏生が作家として再起するための踏み台です。

桃源の死という大きなインパクトが必要なのか?という疑問はあると思います。
ですが、私は夏生の再起には、それくらいのインパクトが必要だと思います

そもそも、夏生が作家としての一歩を踏み出した受賞作は、当時、陽菜との別れという大きく心を揺さぶられた感情を作品にしたからこそ、生まれたものでした。
そのため、一度失ってしまった作家の力を取り戻すには、それ以上のインパクトのある心の動きが必要だと思います。
それが、師である桃源の死、そしてその作品の引き継ぎなんだと思います。

桃源から引き継いだ作品を、作家として一度筆を折った夏生がどのように紡ぐのか。
そしてそれは、世間からどのようにとらわれるのか。
そしてその結果は、夏生に何をもたらすのか。
もう目が離せません。
ますます物語が加速しています。

しかし、だからこそ、この「ドメスティックな彼女」という作品の終わりの足音が聞こえてきている気がします。
夏生の再起、瑠衣の帰国、陽菜の決断。
この3つが成されたときに、この作品は区切りがつきます。
その次に新たな展開があるのか、あるいはすんなり終わらせるのか……
個人的にはこの作者ならきれいに完結させると思います。
私自身、きれいに終わらせてくれることを願っています。

ですが、一方で、まだまだこの作品を見ていたいという思いもあります。
ジレンマですね 笑
でも、ここまで付き合ってきた作品ですので、最後まで見届けようと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

本作は毎度毎度感想が長くなりがちです 笑
漫画って、ラノベに比べてお話のボリュームないはずなんですが、気がつけばこの作品の感想はラノベの比じゃないくらい書いている気がします。

ラノベの方はあらすじ書いてると力尽きるからかな 笑

あ、今回この26巻は、例のごとく特装版があります。
今回のおまけは、なんと意味深な小説です!
なんでやwwwwって思わず突っ込んじゃいそうですよね 笑
ちなみに、表紙は以下のような感じです。

特典小説表紙

うむ、エロい!

ちょっと可愛すぎやしませんかねこれは。
犯罪級では? 笑
気になる中身はご自身の目でお確かめください!

何はともあれ、ドメカノはそろそろ終わりに向かいそうですね。
前巻の感想でも触れましたが、おそらく終わりまでのストーリーはできていると思います。
後はそのストーリーの消化にどのくらい時間を掛けるのかという段階な気がします。
できれば、下手な横やりを入れず、作者が納得行く形で終えてくれることを祈るばかりです。
大好きな作品なので、良い形でまとまることを期待しています!

それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪


4/8追記

いよいよ、ドメカノが完結しそうですね。
最新のマガジンで以下のように出たようです。

8/17(月)発売の28巻で完結のようです。
あと2冊ですね。
27巻は5/15(金)発売です。
もう4ヶ月後にはコミックスでも完結ということになります。

私はコミックスで追いかけているので、どのような展開になっているかはわかりませんが、あと2巻楽しみにしたいと思います!


コメント

  1. […] 「ドメスティックな彼女 26巻」感想 激動!出会いと別れが織りなす切ない1冊「俺が行く」今回ご紹介するのはこちらドメスティックな彼女 26巻表紙ドメスティックな彼女 特装版 26 […]

  2. […] 「ドメスティックな彼女 26巻」感想 激動!出会いと別れが織りなす切ない1冊「俺が行く」今回ご紹介するのはこちらドメスティックな彼女 26巻表紙ドメスティックな彼女 特装版 26 […]