掘北……ちょっと黙れよ
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
さて、冒頭のセリフ、一体何だよ!って思いますよね?
私もそう思いました!
そう、今日の内容は大人気ライトノベル「ようこそ実力至上主義の教室へ」の第10巻の感想になります。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」とは
「ようこそ実力至上主義の教室へ」 通称「よう実」はMF文庫Jから刊行されているライトノベルです。
作者は衣笠彰梧氏。
衣笠氏は美少女ゲームのライターとして有名な方です。
冴えカノの丸戸氏のような感じですね。
ちなみに、イラストを担当しているトモセシュンサクさんも、美少女ゲームで有名な絵師さんです。
トモセさんの絵がまた可愛いのです!
さて、こちらのノベルの内容ですが、公式HPのあらすじを一度見てもらった方がわかりやすいかもしれません。
公式のページには以下のようにあります。
というような内容です。
簡単に言うと、すべてが実力によって決まる学校において、学年で最も底辺の人間が集まるクラスに配属された主人公が、周りに巻き込まれながら最も優秀なクラスを目指していく物語です。
この主人公は、底辺のクラスに配属されているものの、実際は実力を隠しており、そのスペックは学年どころか学校の中でも随一レベルの人間です。
ですが、主人公自身は穏便に学園生活を送りたいと考えており、上のクラスを目指す気はなかったですが、周りがそれを許してくれいないという感じです。
なので、
やれやれ系主人公が俺つえーするラノベです!
こう書くと、ザ・ラノベ!って感じのストーリーですよね。
ただ、こちらの主人公は腕っぷしが強いにもかかわらず、それを行使することは稀です。
できる限り、自分が矢面に立たないように立ち振る舞い、知能的な戦い方をするタイプです。
その立ち居振る舞いが、作品をミステリのようなテイストを生んでいます。
考えることが好きな人にとっては非常に楽しめる作品となっています。
よう実 第9巻までのあらすじ
あらすじと言っても、ぜひとも読んでいただきたいので、10巻に関係するところだけ簡単にピックアップします。
主人公の綾小路清隆は高度育成高校に入学し、1年D組に割り当てられます。
この学校は優秀なクラスから順にA,B,C,Dとつけられます。つまり清隆のクラスは学年一の落ちこぼれクラスです。
当初、全く統率の取れないDクラスでしたが、失敗すると退学になってしまうような数々の特別試験を乗り越え、徐々にチームワークが生まれてきます。
そこまでクラスを引っ張ってきたのは、クラスのまとめ役でありイケメンの平田洋介、最強のコミュ力を持つ美少女の櫛田桔梗、スペックは超がつくほど高いクールビューティー堀北鈴音の3人です。
ちなみに鈴音は清隆の隣の席で、メインヒロインの1人です...多分......
彼らの努力と清隆の暗躍により、Dクラス着実に実力を伸ばしていき、1年の3学期になる頃には、Cクラスのリーダー龍園翔を倒し、見事最下位のDクラスからCクラスへの昇格を果たしました。
そして、1年で行われる試験は、学年末の特別試験を残すのみというところまできました。
ここまでが9巻までのあらすじです。
ちなみに、この段階から、主人公のクラスはCクラスと呼称されるようになります。ご注意ください。
よう実 10巻 購入特典
電子書籍がはびこる昨今ですが、私はまだ紙の本を買うときがあります。
だって
店舗特典ほしいじゃん!
ってなわけで、とらのあなさんで購入しました!
ちなみに、本本体は以下のような感じです。
とらのあなさんの店舗特典と店舗限定特典はショートストーリーとマイクロファイバータオルです。
店舗特典はいろんなお店で付いてきます。
店舗限定特典は有償になりますが、とらのあなとメロンブックス購入できます。
各々、独自の特典が用意されているので、お好みに合わせて購入すると良いと思います。
私はBクラスの代表である一ノ瀬帆波が好きなので、そのショートストーリーがついてくるとらのあなにしました。
この子は、9巻辺りから清隆といい感じになりつつある娘なので、今後の展開が楽しみです。
ちなみに、他の店舗の特典は公式ホームページで紹介されているのでご確認ください。
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よう実 10巻の内容
ここから先は10巻のネタバレを含みます。
それが大丈夫な方のみ、お読みください。
ただ、公式から出ているあらすじは出して良いと思うので、ちょっと引用します。
これより下はネタバレ含みますのでご注意ください。
「あいつ、帆波にお金貸す条件に……自分との交際を突き付けてる」
引用:https://mfbunkoj.jp/product/youzitsu/321810000370.html
季節は春、3月を迎えた高度育成高校の1年生。だが3学期末試験時点で歴史上初めて退学者を出さなかった結果、1年の全クラスに追加の特別試験『クラス内投票』が実施されることとなった。それは生徒自身が退学者を選ぶ非情な試験。誰かが退学しなければならない。その現実を前に冷静な平田の声も届かずCクラスは分裂。疑心暗鬼が広がる中、裏切り者も現れ最大の危機を迎える。一方他クラスの状況はAクラスが早々と退学者を決め、Dクラスは龍園が退学濃厚。そんな状況の中、Bクラス一之瀬はクラスメイトを救うため南雲生徒会長とある取引をしようとしていた。だがその条件は一之瀬が南雲と交際するというもので――!?
今回のお話は学校側からの理不尽な試験の通達がきっかけで始まります。
清隆たちの学年は、1年の3学期時点で退学者を1人も出していないという史上初の快挙を成し遂げていました。
本当は喜ば良いことであるにもかかわらず、学校側ではそれを良くないと思う派閥があるらしく、追加試験を実施するがことが決まりました。
その内容は
クラス内で投票をし、最も批判票を集めたものを退学にする
というものです。
理不尽じゃね!
いくらなんでも、退学者がいなかったから、絶対退学者が出る試験を用意するって、学校側がすることじゃない。
えげつない試験ですが、これを平気でやってのけるのがこの学校であり、この作者です。
しかし、この試験はただ批判票を投票するだけではありません。
賞賛票というものもあります。
各クラスで賞賛票を最も得た生徒は、一度だけ退学処置を取り消すことができる権利を得ることができます。
そして、この賞賛票は批判票と打ち消し合います。
そのため、批判票を10票取ってしまっても、賞賛票も10票取ってしまえばチャラになります。
最終的な集計は、批判票と賞賛票の差し引きで判断されることになるため、批判票を最も獲得した人と賞賛票を最も獲得した人が、同じ人になるということは起こりません。
これが許されてしまうと、1人に批判票と賞賛票をすべて集め、退学処置を受けた人が退学を取り消す権利を使えることになってしまうからです。
ちなみに、この批判票と賞賛票は1人3票ずつ投票権を持ちます。
なので、退学させたい人3名と、退学させたくない人3名を選ぶということになります。
追加のルールとして、1人1票ずつ、他クラスの人間に賞賛票を送ることができるというルールもあります。
そんなこんなで始まったこの試験。
期間は4日間。
この間に誰に投票するかを決め、4日後に投票するというスケジュールです。
この試験が始まったときの各クラスの方針は以下になりました。
- Aクラス:早々に退学にする人間を決めた
- Bクラス:なんとかして退学を取り消させる
- Cクラス:迷走
- Dクラス:なんとなく、龍園翔になりそうな暗黙の了解がある
そうです。
清隆のクラス以外はほとんど方針が決まっています。
チームワークが生まれつつあるクラスでしたが、そこはやはり元最下位クラス。
一気にチームワークがガタガタです。
ちなみに、他のクラスの状況を簡単に説明すると、以下のような感じです。
Aクラス
Aクラスは絶対的主導者である坂柳有栖の指示の下、葛城康平に批判票を集めることになります。
葛城は坂柳と並ぶAクラスのリーダー格でしたが、元Cクラスの龍園(元Dクラス)の策略にハマり、信用を失っています。
これを機に坂柳がトドメを指しにきました。
Bクラス
絶対的リーダーである一ノ瀬帆波の「誰一人欠けることなく卒業する」理念に従い、なんとかして退学者を出さない方法を模索することに決めました。
一応、校則の中には正式に退学を免れる手段があります。
それがプライベートポイント2000万ポイントを支払うです。
プライベートポイントは1ポイント1円として学内で利用できるポイントです。
つまり、2000万円で退学を取り消すというようなものです。
Cクラス
クラスのリーダー平田は、Bクラスの一ノ瀬同様誰も退学者を出したくないと考えていました。
しかし、Bクラスのように2000万ポイントを支払うことは到底できる状態ではなく、またクラス内では不要な人を選べば良いという流れもあり、状況は混乱していました。
Dクラス
このクラスはAやBクラスと違って、示し合わせた戦略はありませんでした。
そもそも、絶対的支配者として君臨していた龍園は、清隆に負けたことにより、その地位を失っていました。
そのため、誰一人Dクラスをまとめられる人はいませんでした。
しかしだからこそ、自分たちがDクラスに落ちる理由を作った龍園を選べばよいという暗黙の了解がクラス内を支配していました。
ちょっと詳しく書きましたが、実はこれは本巻の前提になります。
これはあくまで10巻の序盤も序盤。
これを理解した上で、各々のクラス、各々の立場の人間が、各々の思惑に従って動くことで、物語は複雑に絡まっていきいます。
もちろん、最後は清隆の独壇場ですけどね!
あまりネタバレしてもあれなので、詳細はここまでにしておきます。
最後は素晴らしいどんでん返しが待っています。
マジで清隆はカッコイイです。
非常にスマートに問題を解決しました。
最後はスカッとする展開です。
ぜひこの清涼感はこの記事ではなく、実際に本を読んで感じてほしいです。
個人的な感想
本巻はストーリーがとても無駄がなかったです。
登場人物が多いため、特に誰の物語ということでもないように感じますが、出番の少ないキャラクターを含め、各人の成長が見えるお話でした。
そして、最も成長のない人間が排除されたストーリーでもあります。
そして何より、清隆の戦略は圧巻です。
本当に無駄がないです。
自分の安全を保ちつつ、信念を突き通そうとする帆波を支援し、龍園をなんとかしたいというDクラスを救う。
自らが行うことを最小限にし、最大限の効果を発揮する。
これができるのが綾小路清隆という男です。
これは惚れるわ!
これを書ききれる作者の衣笠氏は、本当にすごいと思います!
作品の中に無駄がなく、最初から最後まで堪能したと思わせてくれる作品です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
相変わらず、この手の記事は私の趣味全開ですが、この作品は本当に面白いです。
毎巻毎巻楽しみにしている作品です。
一度読んだら止まりません。保証します!
こちらの作品はアニメ化もされましたので、興味のある方そちらも確認してみてはいかがでしょうか?
私としては、原作を押しますが、まずはアニメからというのも良いと思います!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
追記
11巻の感想もアップしました!
興味のある方はぜひ御覧ください。
コメント
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