「—白蜘蛛は、自分が倒します……っ!!」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室08《草原》のサラ
絶体絶命の状況に追いやられた『灯』。
なんとかその状況の乗り切ったものの、満身創痍となったチーム。
さらに、エースのモニカも行方不明。
そんな状態で迎えた第8巻。
第2部の完結巻となる本巻。
いったいどんな結末が待っているのか。
この記事ではその内容をしっかりお伝えしていきます!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下で紹介しておりますので、よろしければお読みください。
追記
9巻の感想も書きました。
よろしければお読みください。
特典
今回も例のごとく各アニメショップで特典がついてきます。
詳細は公式HPをご覧ください。
ちなみに私は例のごとくメロンブックスで購入しました。
メロンブックスの特典はSS付きブックカバーです。
そして、今回も例のごとく有償特典が発売されました。
今回も購入しようかどうかで迷いつつも、人気投票が悲しい結果だったサラを応援するためにも購入を決意 笑
それがこちらのサラのB2タペストリーです。
おそらくですが、このイラストはあまり本編には関係がない気がします……
日常系サラですね。
本編がとてもシリアスな状況だからこそ、和むイラストですね!
こちらはまだオンラインショップでも購入できるみたいんですので、興味のある方はチェックしてみてください。
ちなみに、今回はゲーマーズでも有償特典が付いてきます。
店舗特典という点では、アニメイトでも付いてきます。
気になる方は以下からチェックしてみてください。
前巻までのあらすじ
今回はガッツリ前巻からの続きとなりますので、軽く前巻の内容をご紹介します。
モニカの裏切りによって半壊状態になった『灯』。
クラウスたちは3チームに分かれて、『蛇』の情報収集、モニカの捜索、『ベリアス』の人質監視に動きます。
『蛇』の情報収集をしていたクラウスでしたが、その過程でモニカに襲われます。
罠とわかっていながらもその誘いに乗り、モニカを追うクラウス。
激しい攻防の末、モニカには逃げられるものの、捉えられていたグレーテを助け出すことに成功します。
その矢先、ある噂が立ちます。
それは、「皇太子殺害容疑者が蛇の中にいる」というものであり、その容疑者像が完全にモニカであるというものでした。
この噂はティアがモニカと裏でつながって流した噂でした。
これにより『蛇』に混乱を招いたモニカでしたが、チームに迷惑をかけなために、一人残ります。
モニカのもとには、『CIM』のトップチーム『カーニバル』立ちはだかりますが、それを一蹴し、『蛇』のメンバーである翠蝶のもとへ向かいます。
死闘の末、モニカは翠蝶を撃退することに成功しました。
しかし、そんなモニカのもとに『蛇』のメンバー・白蜘蛛と黒蝙蝠がやってきます。
満身創痍のモニカは、その襲撃に耐えることができず、火中で気を失いました。
以上が、前巻の内容です。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して読んでくださいm(_ _)m
先のモニカの裏切りの責任を問われ、クラウスとティアはCIMに拘束されてしまいます。
グレーテ、アネット、エルナは、先の戦いの怪我のため、入いを余儀なくされました。
結果、動けるメンバーはリリィ、ジビア、サラの3名だけになりました。
奇しくもそれは、暗殺者『屍』ミッションで非選抜組に選ばれたメンバーでした。
リリィたちは『CIM』にみはられる立場になりつつも、この状況を変えるために動き出すことを決めます。
とはいえ、頭をつかうことに長けているわけではない3人は、状況の分析を聞くためにグレーテのもとに向かいます。
入院中のグレーテは『灯』の状況を理解し、怪我をおして分析作業を進めていました。
その結果、2つの方針が打ち出されます。
- モニカの捜索は『CIM』に任せること
- 『灯』はクラウスを殺しに来るであろう『蛇』の白蜘蛛を捕らえることに集中すること
その方針に従って動こうとした矢先、リリィたちに衝撃の情報が入ります。
それは、入院中のアネットが逃げ出したというものでした。
リリィたちは『CIM』に監視されながらもアネットの行方を追います。
サラの動物たちの能力が発揮され、地下鉄道でアネットを見つけます。
しかしアネットは、自身を傷つけたモニカに激怒しており、「モニカを殺す」とまで宣って暴れていました。
手を付けられないと思われたアネットでしたが、動物使いのサラの説得により、アネットは理性を取り戻し、病院に戻すことに成功しました。
後日。
リリィたちは『CIM』の幹部たちに呼ばれます。
どうやら、『CIM』のメンバーが殺され、その容疑をかけられているようでした。
そのため、リリィたちは軟禁状態にされてしまいます。
そんな状態でもリリィたちは諦めず、準備を整え、『CIM』の本部へ乗り込みます。
しかし、監視役のミーネに見つかり、足止めを喰らいます。
ですが、予めリリィが仕込んでいた毒により、動きが鈍くなっていたこともあり、その場をジビアに任せ、リリィとサラはクラウスのもとへ向かいます。
しかし、リリィとサラが向かった先には、すでにクラウスはいませんでした。
クラウスはアメリに連れ出されていました。
その先にいたのは、『蛇』のメンバー・白蜘蛛でした。
アメリは『CIM』を裏切り、『蛇』についていたのでした。
『蛇』についたアメリでしたが、クラウスをその場に呼んだ段階で用済み扱いされ、白蜘蛛に殺されます。
白蜘蛛と1対1で退治するクラウス。
普段のクラウスであれば万に一つも負ける要素がありませんが、現在のクラウスは満身創痍で、右足しか動かせない状態でした。
白蜘蛛も余裕で勝てると考えていましたが、その常識をくつがえすのがクラウスでした。
右足一本で白蜘蛛を圧倒するクラウス。
もはや勝敗は決したと思われたその時でした。
死んだはずのアメリが発泡し、クラウスの右足を貫きます。
五体が動かなくなり、絶体絶命のクラウス。
さすがのクラウスにも死がよぎります。
しかし、そこの意外な助太刀が来ます。
それがサラでした。
助太刀に入ったとはいえ、非戦闘員であるサラは白蜘蛛には歯が立ちません。
加えて白蜘蛛から「モニカが死んだ」という事実を伝えられ、衝撃を受けます。
それでもサラは踏みとどまります。
自分はっ!弱くなんかない!!
自分は!出会ってきた人、全てに恵まれました
その宣言とともに、サラの愛鳥である鷹のバーナードが白蜘蛛を襲います。
その意外な助っ人に、さすがの白蜘蛛も驚愕します。
しかし、いくら不意をつけたといっても、トドメを刺すまでには行くことはできませんでした。
万策尽きたかと思われたときに、さらなる助っ人が登場します。
秘武器《失楽園》---枯れ散らす世界です
そこには、新武器を携えたリリィがいました。
シャボン玉を利用して毒を振りまくリリィの新武器により、白蜘蛛は絶命しました。
こうして、『灯』と白蜘蛛の長い戦いに幕が下りました。
以上が、8巻の内容です。
感想
長い、戦いだった!
やっと、やっと白蜘蛛との戦いに決着が着きました。
長い戦いだったと思います。
『蛇』からの刺客が次から次へと襲いかかり、それらを退けていく。
そして、最後はリーダーであるリリィがしっかり止めを刺す。
物語としてきれいな流れだったと思います。
5巻から始まった2ndシーズンの物語ですが、1stシーズン同様、4冊で終わりました。
全体の流れてとして、『鳳』という仲間との交流、死別、から始まり、その仇討まで、なかなかヘビィな話だったと思います。
しかし、クラウスの元チーム『焔』のことを語るためには必要な話だったのだと思います。
ちなみに、今巻では『焔』を裏切ったギートの話や、『蛇』結成までのお話なども語られています。
そこに触れると文章量が多くなってしまうので、あえて語らずに済ませましたが、敵にも敵の美学があるという感じの話です。
ぜひ読んで下さい。
もしかしたら、今回触れられたこの矜恃が、今後『灯』がどう行動するかに影響を与えるかもしれません。
個人的にはそこも楽しみです。
あと、内容で語りませんでしたが、モニカはギリギリのところで生きていました。
なので、今後のリリィとモニカの関係性にも注目ですね!
といっても、リリィ相手だと百合展開すら想像できないのが面白いところですが 笑
更に今回は、リリィの新武器が出てきました。
必殺の武器として出てきた《失楽園》。
かなり強力そうですが、使い方を誤ると自滅してしまいそうな気もします。
ですが、今後他のメンバーにもこのような必殺の武器が出てくることが期待できますので、楽しみですね!
さて、ここまでは褒めちぎっているわけですが、今巻についてはちょっと思うところもあります。
それが「『鳳』が生きているように錯覚させる」という部分でした。
展開としては悪くないですし、敵を欺く手段として良いと思います。
ですが、作中の文章として、『鳳』メンバーのセリフを入れるのはやりすぎのように感じます。
読者に対しても「もしかして『鳳』生きているかも」と思わせたいがためにやったのかもしれませんが、結局そうではなかったので、これはミスリードというより過剰表現では?と思ってしまいました。
皆さんはどう思ったでしょうか?
とまぁ、ちょっと気になる点はありましたが、全体的に面白かったのは間違いないです。
個人的には白蜘蛛というキャラクターはあまり見かけないタイプの敵役だった感じています。
特別強いわけでもなく、紫蟻のように人を操るのが得意なわけでもなく、本当に小物です。
ですが、往々にして組織が有能な人間だけで成り立っているわけではないように、能力がないけれども人を寄せ付けるというような人はいるものです。
白蜘蛛はそういう人物だったのだと思います。
立場が違えば、一昔前の主人公的な立ち位置だと思います。
なにげに、今回の話しを読んで、ちょっと親近感を覚えました。
逆に、アメリは残念すぎるキャラという印象です。
彼女は思考を停止し、『CIM』に属していた自分を顧みて、最終的に『蛇』についたように見えます。
ただ、個人的にははじめは盲目的に『CIM』に縋り、考えを変えた後は『蛇』に縋っただけのように私は見えました。
自分で考えて行動しているようなことを偉そうに宣っていましたが、結局はなにか大きなものにすがることしか考えられなかった哀れな女、それがアメリだったという印象です。
なので、個人的にはこのキャラだいぶ残念だなぁと思いながら読んでいました。
作者がここまで考えてアメリを動かしたかわかりませんが、正直コイツがいなかったらクラウスたちはもうちょっと楽に立ち回れただろうと思うと、白蜘蛛より厄介だと思いました。
皆さんはどう感じましたか?
いずれにしろ、今回で2ndシーズンが終了です。
あとがきで、「物語が折り返し地点」と言われていたので、4thシーズンくらいで完結なのでしょうか。
来年にはアニメも始まりますし、人気が出れば各シーズンごとにアニメ化して、完結まで描かれてもいいかもしれませんね!
第1巻の発売からずっと追い続けている身としては、人気が出てくれることを期待しています!
ですので、
次巻も心待ちにしているぜ!
以上、感想でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
個人的には待望の新刊でした。
前巻から4ヶ月なのでそんなに空いたわけではないのですが、すごく待った気がします。
それは前巻の引きがあまりにも衝撃だったからでしょう。
長いストーリーに一区切り付いて、何故かホッとしました。
1巻1巻はちゃんと完結しているにも関わらず、4冊かけて1つの物語を構成するというのは、なかなか作家力を試される構成だなと感じています。
そういった点でも、作者の竹町氏の凄さを感じています。
さて、いよいよ物語は後半戦。
『蛇』の主力は完全に壊滅し、残りは謎の初期メンバーだけです。
今巻の最後には『蛇』のボスがついに動き始めました。
しかも、物語としては1年後の話になるみたいです。
これはどんな話になるのか、先が読めません。
1年経過していれば、『灯』メンバーも成長しているでしょうし、どのような姿を見せてくれるのか楽しみです。
個人的には、リリィとモニカの関係に進展があると面白いなぁと思ったりしています 笑
『鳳』唯一の生き残りであるランがどうなっているかも気になりますね。
楽しみがいっぱいなので、
次巻も心待ちにしたいと思います!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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