「手加減してやろうかって聞いてんだよ、クソザコ共」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室07《氷刃》のモニカ
前巻、衝撃のラストで終わった本作。
その衝撃から紡ぎ出される物語が、一体どのように収束していくのか、気になって気になって待ち遠しかった最新巻。
その第7巻が満を持して発売されましたので、お伝えしていきます!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下で紹介しておりますので、よろしければお読みください。
追記
8巻の感想も書きました。
よろしければお読みください。
特典
今回も例のごとく各アニメショップで特典がついてきます。
詳細は公式HPをご覧ください。
ちなみに私は例のごとくメロンブックスで購入しました。
メロンブックスの特典はSS付きブックカバーです。
そして、今回も例のごとく有償特典が発売されました。
前回はジビアに一目惚れしたので購入しましたが、今回はちょっと迷いました。
ただ、買わない理由がなかったので、とりあえず購入。
それがこちらのモニカのB2タペストリーです。
ちなみに、購入を若干迷った理由は、このイラストを見たときに「?」と思ったからです。
中央にいるのはもちろん今回の当番であるモニカです。
ですが、モニカ自身が目立つようなイラストでもないですし、背景も良く意味がわかりませんでした。
ですがこちら、本編を読むとよくわかります。
あのシーンはこう描かれるものだったのか!と思わされる一枚絵になっています。
読み終わった今となっては、購入して正解だったなと思います。
まだオンラインストアでは購入できるっぽいので、気になった方は購入してみてください。
ちなみに、今回はゲーマーズでも有償特典が付いてきます。
店舗特典という点では、アニメイトでも付いてきます。
気になる方は以下からチェックしてみてください。
前巻までのあらすじ
今回はガッツリ前巻からの続きとなりますので、軽く前巻の内容をご紹介します。
『鳳』メンバー壊滅の原因を探っていた『灯』メンバーは、事の発端となったであろうフェンド連邦諜報機関CIMの防諜専門部隊『べリアス』に接触します。
『ベリアス』のボスであるアメリと一時共闘することになったこともあり、クラウスは『ベリアス』が『鳳』を陥れた組織と結論づけます。
その後、報復を決めたクラウスたちの行動は早く、『ベリアス』のメンバー26名の拘束に成功します。
しかしクラウスは、『ベリアス』程度の組織が『鳳』を壊滅させられるわけがないと悟り、さらなる情報を探ります。
結果、クラウスたちは『鳳』のリーダーであるヴィンドの遺言を発見します。
そこには、敵がガルガド帝国の組織『蛇』に所属する『翠蝶』であることが記されていました。
以上が、前巻の内容です。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して読んでくださいm(_ _)m
『鳳』壊滅の原因を調べていた『灯』の潜伏先で、事は起こりました。
『灯』メンバーであるモニカが『蛇』の一員である翠蝶に加担するためチームを裏切り、『灯』を半壊状態に陥れて逃亡します。
結果、ティアとエルナは負傷、アネットは重症、グレーテは攫われるという事態になりました。
チームとして絶体絶命の状態であるのに合わせ、フェンド連邦は皇太子の死のせいで街の様相が荒れていました。
そんな中でもクラウスたちは冷静に対応を始めます。
クラウスは動ける人員でチームを3つに分けることに決めます。
- 『蛇』の情報収集:クラウス&エルナ
- モニカ捜索:ティア&リリィ&ジビア
- 『ベリアス』の人質監視:サラ&ラン
チーム分けして活動を始めた11日目。
クラウスたちのもとに以外な情報が入ってきます。
それは、大手新聞社『コンメリット・タイムズ』社のニュースに、皇太子を暗殺した犯人の写真が掲載されたというものでした。
そして、そこに載っていた写真の人物は、まごうことなくモニカでした。
クラウスをエルナを伴って『コンメリット・タイムズ』を訪れます。
クラウスは『コンメリット・タイムズ』の編集長であるレイモンドに対してモニカの写真について問いただし、アジトに連れ出すことに成功します。
アジトで更に詰問を繰り返すと、レイモンドはモニカの情報をとびきりの美少女から得たことを証言します。
しかしその会話中、クラウスはレイモンドのシガレットケースに発信機つけられていることに気が付きます。
その直後、モニカが部屋に押し入ってきました。
クラウスはレイモンドをエルナに任せ、誘いとわかっていながらモニカを追います。
そして教会にたどり着きます。
そこはモニカが対クラウス用に、罠をガチガチに張った場所でした。
クラウスがモニカを傷つけまいとしていたこともあり、大勢はモニカの予想通りに進みます。
しかし、銃弾を受けることを厭わない豪胆なクラウスの行動に面食らい、傷を負わせることには成功したものの、いよいよモニカは追い詰められます。
追い詰められたモニカは最終手段に出ます。
それが、人質にしていたグレーテをさらけ出すことでした。
十字架に貼り付けにされ、衰弱しきったグレーテを無視することができなかったクラウスは、結局モニカを捕らえることができませんでした。
モニカの戦果を確認した翠蝶は満足していました。
クラウスに負傷させるほどの立ち回りをしたことは、翠蝶にとっても予想以上の結果でした。
しかし、そんな浮ついた気分もつかの間、翠蝶にとって不都合な情報が入ってきます。
それは、「暗殺者が『蛇』に所属する人間である」というニュースが掲載された、新聞社の続報でした。
しかもあろうことか、暗殺者の特徴が完全にモニカの外見と一致していました。
さすがの翠蝶もこれには狼狽します。
無茶苦茶すぎる現状に頭を抱える翠蝶でしたが、そんな矢先に訪問者が来ます。
それは『灯』のティアとモニカでした。
ティアはフェンド連邦のマフィアをまとめ上げ、情報収集や組織立った活動を操っていました。
新聞社から出されたモニカの情報も、ティアの仕業でした。
そしてこのメディア操作こそが、ティアの最大の狙いでした。
ティアは「モニカが裏切っているのは、『蛇』がリリィを皇太子暗殺の容疑者に仕立て上げようとしているから」だという事実に、いち早く気づいていました。
リリィを守るために裏切り者となったモニカを救い出すためには、容疑の目をリリィ以外に移す必要がありました。
そのため、名目上『蛇』の一員となっているモニカを容疑者に仕立て上げることにしました。
その策は見事に決まり、フェンド連邦はモニカを容疑者と疑わずにはいられない状態に確定しました。
結果、この状態からリリィを容疑者に仕立て上げることが不可能になり、モニカを『蛇』に縛る呪縛もなくなりました。
—モニカは、アナタの支配から開放された
その声が掛け声であったかのように、ティアとモニカは逃走を開始します。
無事に逃げおおせ、クラウスたちと合流したとティアが思った瞬間でした。
で?今、モニカはどこにいるんだ?
ティアと一緒に逃げたと思っていたモニカは、仲間に迷惑をかけないために、あの場に残ってしまっていました。
翠蝶のもとに残ったモニカは、現場に駆けつけたCIMと対峙していました。
モニカの目の前には、CIMのトップチーム『カーバル』のメンバー14人が立ちはだかっていました。
しかしそれもつかの間。
2分もしないうちに『カーバル』はモニカによって蹂躙されました。
しかし、『カーバル』を倒したモニカの前に、アメリが立ちはだかります。
モニカはアメリが伴ったCIMのメンバーに追い詰められていきます。
逆転の一手を打つにも、それを仕掛けるための隙がつけずにいました。
そんな矢先、モニカの目の前にエルナが現れます。
エルナはクラウスの指示でモニカのサポートに来たのでした。
しかしそのエルナは一瞬で撃たれてしまいます。
ですがそれはエルナの作戦でした。
エルナが撃たれることでできた僅かな隙きで、モニカは行動を開始し、予定の場所に向かいます。
そして、それは予定地点へ向かう直前でした。
最後の砦と言わんばかりに、翠蝶がモニカの前に立ちはだかります。
しかし、すでに仕掛けを終えていたモニカは翠蝶を撃退しました。
こうして、モニカとCIM&翠蝶の戦いは幕を下ろしました。
戦いを終えたモニカは、休める場所を探して彷徨っていました。
すべてを出し切り、今にも意識が飛びそうな体を引きずって、なんとか移動している状態でした。
そんな彼女のもとに人影が差します。
それは、翠蝶の親玉でもある、白蜘蛛と黒蟷螂でした。
そして、モニカは二人の襲撃により、火中で意識を失いました。
以上が、7巻の内容です。
感想
続き早う!(ノシ`・ω・)ノシ バンバン!!
と、マジで言いたいほど気になるところで終わりました。
ボロボロになってなお、追撃されてしまったモニカは一体どうなってしまうのか。
無事に『灯』に戻れるのか。
『炯眼』とは何者なのか。
謎に謎が重なり、次の展開が全く予想できない形で終わりました。
いきなり感想だけ書くとわからない部分もあると思うので、作品内容であまり触れなかったところを補足しながら書いていきます。
ネタバレ注意です!
まず、今回の事件の発端はモニカの恋心でした。
個人的には意外でしかなく、しかもその相手がリリィという百合展開であるというのも驚きです。
モニカが裏切りを考えてしまうような立場の人間が、恋の相手であることは予想できますが、そこにリリィを据えるというのはなかなか予想できるものではなかったです。
同じチーム内に恋相手を作るにしても、リリィで良いのか?とはじめは思いました。
ですが、よくよく内情を見てみると、以下のような感じがします。
- グレーテ:クラウス一直線なので微妙
- ティア:恋慕したら百合展開一直線になりすぎて話の展開が難
- ジビア:全力で拒否られてその後の展開が難
- アネット:性格に難ありすぎて成立しなそう
- サラ:妹キャラ的位置づけで、恋の相手にならなそう
- エルナ:サラと同様
ってな感じで、実は今後の話の展開のしやすさを考えると、リリィ以外のキャラって難しいんですよね。
リリィは良くも悪くもアホ要素が入っているので、モニカの感情を受け入れつつも、関係性が変わらないなどのバランスが取りやすそうです。
むしろ、天真爛漫に振る舞うリリィを、やれやれと思いながらも自愛に満ちた目で見つめるモニカを想像すると、微笑ましくもあります。
そういった意味では、物語の展開として以外でしたが、モニカ×リリィというカップリングは悪くないなと思いました。
だからこそ、モニカは絶対に生き延びてほしいです。
今回の最後のシーンでは、「こりゃ死んだな」と思わずにはいられない終わり方をしました。
ですが、エピローグを見る限り、まだ死は確定していないようです。
『灯』からはまだ誰も脱落してほしくないですね!
そのモニカですが、今回の話で急成長しています。
現在16歳という設定ですが、クラウス曰く「僕が16歳だったときより強いんじゃないか?」と言わしめるほどの実力になっています。
さらに、そのモニカと並び立つ形でティアも急成長しています。
人心掌握術はもはや誰も真似できないレベルだと思います。
『蛇』のメンバーだった紫蟻にも匹敵するのではないかと思ってしまいます。
前衛のモニカ、後衛のティア。
非常にバランスの良い布陣です。
さらに前衛にはジビア、後衛にはグレーテという控えもいます。
『灯』はかなりバランスの取れたチームになりつつあると言えるでしょう。
そんな『灯』に次に立ちはだかるのが白蜘蛛になりそうです。
今まで裏で糸を引いていた輩ですね。
そして、その相手をするキーマンが、やっと当番回となるサラのようです。
今まで目立った活躍ができていないサラが、いよいよ本領発揮となりそうです。
合わせて、まだ名前しか出てきていない『炯眼』。
この人も物語に絡んでくるみたいですね。
一体何者で、どんな役回りなのか。
気になりますね!
そんなわけで、続きが気になるお話でした!
物語の感想は以上になりますが、ちょっと小説としての本作の感想を書きたいと思います。
今回の7巻は、メインの物語と並行して、モニカの回想が度々挟まれる形の描かれ方でした。
なぜモニカがこう立ち回ったのか、なぜティアはモニカの意図に気がつけたのか、それらが回想シーンで明らかになります。
そのため、文章の時系列としては過去と現在を行き来するという点で、目まぐるしく変わります。
ですが、上手い具合に文章が構成され、また章ごとに綺麗にまとまっていたこともあり、読みづらさがないなと感じました。
このあたりは、小説としての完成度が高いなぁと感じた部分でもあります。
ただ、内容をサマリして書く上ではかなり難しい構成なので、私は頭を悩ませましたが 笑
本作は良い意味で、そういった描写が多いので、ストーリーラインを拾って概要にするの大変なんですよね……(  ̄ - ̄)
ただ、最後のモニカの戦闘シーンは、もうちょっと丁寧に情景描写がされていても良かったと思います。
CIMとの攻防は圧倒的な戦力差を描くためにサラッとしてしまっても良いと思いましたが、翠蝶との一戦はもうちょっとスペース割いても良いのかなと思いました……私だけかもしれませんが。
とは言え、今回も品質の高い文章で、本当に読む手が止まらない1冊でした。
次も期待したいと思います!
最後に、ものすごくネタバレになるので書かずにおこうと思ったのですが、我慢できないので書きます。
今回、モニカが『灯』を裏切るように仕向けた翠蝶ですが、こいつは『鳳』にも同じことを仕掛け、『鳳』を陥れています。
そのときに標的にされたのがキュールでした。
そうです、私が大好きだったメガネっ娘のキュールです。
作中で亡くなられただけでも悲しかったのに、こんな役どころにされてしまい、個人的にはとても悲しいです(´;ω;`)
いやまぁ、それだけチーム思いの良い子だったということなんですけどね。
不憫な感じがします……
ただ気になるのが「なぜキュールは裏切ることに踏み切ったのか」という点です。
「裏切る代わりに『鳳』メンバー全員の命を保証する」と言われていたようですが、それだけで簡単に裏切るほど考えなしではないと思います。
『鳳』メンバーも実力がありますし。
おそらく、裏切ってでもメンバーの命を守らなければならないと判断した理由があったと思います。
それについては今回語られていないと思うので、次巻で語られればと思います。
以上、感想でした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回もものすごく感情を揺さぶられるお話でした。
何度も言いますが、次巻が楽しみでしょうがないです!
次はいよいよサラの当番回のようですし、第8巻をもって、やっと『灯』メンバーの当番回が1周します。
しかも、次巻で第2部が完結ということもあり、その次から始まる物語がどうなるのかも、今から楽しみです!
当番回で思い出しましたが、現在『スパイ教室』は絶賛キャラクター人気投票開催中です!
詳細と投票は以下のサイトからできますので、まだチェックしていない方は絶対に見て下さい!
ちなみに、なぜ当番回で思い出したかというと、実は現在ぶっちぎりのビリッけつが、まだ当番回をもらえていないサラだからです(3/20現在)。
ちょっと可愛そうなので、サラファンか佐倉綾音さんファンの方は投票してあげてください!
あ、当番回をもらえているにも関わらず、得票が低いのはティアになります。
クラウスとどっこいどっこいですね。
私が見ている限りでは、モニカとエルナが接戦で、次点でグレーテという状態です。
今回初めて当番回だったモニカが暫定1位というのも驚きでした……
個人的にはキュールがいないのが納得できない! 笑
さて、そして最後にこれに触れなければなりませんね。
スパイ教室、アニメ化決定!
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— 「スパイ教室」公式@TVアニメ化決定!07巻3月19日発売! (@spy_tomoshibi) March 13, 2022
㊗️TVアニメ化決定🎉
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皆様の熱い応援のおかげで、#梅原裕一郎 さんと #雨宮天 さん
お二人を迎えて
世界最強の騙しあいがアニメになります!!
アニメでも応援よろしくお願いします!#スパイ教室 #spyroom pic.twitter.com/3nr9i15KMT
今まで、散々ぱら「『スパイ教室』をアニメ化させてみせるぜ!」と宣っていた本ブログですが、ついに念願叶いました!(๑´ω`ノノ゙ぱちぱち
いや、私が拍手することではないというのはわかっています。
ですが、発売当初から応援しており、ときには「ちょっとこのへんがなぁ~」と批評めいたことも記載していた作品がアニメ化されるというのは、子供の成長を見ているようで本当に嬉しいです。
そんなわけで、本ブログは『スパイ教室』を布教するというミッションを引き続き担っていきたいと思います!(`・ω・´)
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
コメント
今巻も続きが気になる終わり方をしましたね。
個人的には灯メンバーには誰一人欠けることなく物語が進んでほしいです。
ちなみに僕は灯ではアネット、鳳ではファルマ推しです。
コメントありがとうございます。
アネットも人気ですよね!
個人的には、無邪気の裏に非常さを持っている闇が深い感じが好きです。