「日南葵は、それでいいんだ」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
弱キャラ友崎くんLv.10
前巻の発売が昨年2021年1月。
そうです、一年ぶりの続編です!
前巻もかなり焦らされましたが、今回も焦らしてきた『弱キャラ友崎くん』。
発売からちょっと時間が立ってしまいましたが、今回はそんな10巻の内容を紹介してきます!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下の記事で記載しておりますので、よろしければお読みください。
店舗特典
まず本編に入る前に、まずは例のごとく店舗特典についてお伝えしようと思います。
今回も例のごとく、いくつかの店舗では特典が付きました。
私はその中でも、いつもどおりメロンブックスで購入しました。
ちなみに、今回は通販で購入したのですが、メロンブックスの通販は配達がものすごく遅いです。
発売から5日後くらいに来ました。
そんなメロンブックスの特典はブックカバーです。
今回は日南葵が絶対的ヒロインな雰囲気を醸し出していますね。
これは強い。
また、今回メロンブックスには有償特典のタペストリーもあります。
それがこちら
珍しいことに、ブックカバーと同じデザインですね。
それだけ特典の絵を描く余裕がないくらいフライ氏が忙しいのか、屋久ユウキ氏の筆が遅いのか……
どっちもですかね? 笑
また、店舗特典はゲーマーズやアニメイトでも付いて来るようです。
まだゲットしていない人は、検討してみてくださいね!
前巻までのあらすじ
詳細はぜひ9巻レビュー時の記事をお読みいただきたいのですが、だいぶ前ということもあり、ざっくり振り返りをしていきたいと思います。
リアルが充実してきたこともあり、彼女である菊池風香を放置することが多くなってしまった友崎文也。
それを自覚した文也は自身の友人関係の剪定に入ります。
それに気づいた七海みなみ(みみみ)は文也に「自分たちのことが嫌いになったのか」と問います。
文也はそれを否定しつつも、風香を優先するために友人との付き合いを見直していることを告白します。
するとみみみは、その文也の行動を真正面から否定します。
今文也がやっていることは、みみみ自身が、ひいては風香が好きになった文也のアイデンティティを変えてしまうことだったからです。
みみみに言われて自身の行いに気づいた文也は、ある決断を風香に伝えようとします。
ですがその決断を口にする前に、風香が先に「自分は文也が良い」ということを伝えてきます。
文也と話す前に予めみみみから文也のことを聞いていた風香は、自分のために文也を曲げさせないために、そのままの文也を受け入れることを決断したのでした。
結果、めでたく文也と風香はお互いのことをより理解しあうことができました。
以上が、ざっくり9巻の内容でした。
10巻の内容と感想
公式あらすじ
公式のあらすじはネタバレではないと思いますので、そのまま載せますね。
友崎くん、新章始動!
3月。日南の誕生日が近づいていた。
泉の発案で、USJでの思い出旅行とサプライズパーティが企画される。
チーム分けしてプレゼントを用意し、“一番日南を喜ばせたチームが勝ち”という主旨だ。
俺は菊池さんと水沢の3人で、日南の好きなレトロゲームを再現することを考えるが――。
あの日、突きつけた真実。終わりを迎えた共闘関係。たとえ、日南の操るキャラクターじゃなくなったとしても。
それでも、俺は……あいつを、日南葵をあきらめたくなかったから。
人生攻略ラブコメ、第10巻。待望の新章開幕!!!
引用:https://www.shogakukan.co.jp/books/09453045
詳細内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して呼んでくださいm(_ _)m
葵が自身の証明のために文也を利用していることを、文也が葵に指摘して以降、葵は文也との人生攻略会議に顔を出さなくなりました。
しかし、風香と相談して、なんとしてでも葵に踏み込むと決めた文也は、諦めずに思考を巡らせていました。
冬の鉄板イベントであるバレンタインデーを過ごした文也たちは、ある企画を考え始めます。
それが『葵のサプライズバースデーパーティー』でした。
最近元気のない葵を元気づけたいという理由もあり、翌月の葵の誕生日を盛大に祝いたいという考えでした。
文也たちは3チームに分かれ、各チームが1つずつサプライズ企画を持ち寄って、どのチームが一番葵を喜ばされるかを競うことにしました。
文也は水沢孝弘と風香の二人とチームになり、サプライズを企画することになりました。
どんなサプライズをするか、早速文也たちが企画会議をしていると、孝弘が真面目な顔で口火を切ります。
今回俺はさ。遊びじゃなくて——本気で葵を喜ばせたいって、思ってるんだよ
葵のことが好きな孝弘は、その事実とともに自身の決意を口にします。
「形式だけではない、本気で心から葵が喜ぶサプライズがしたい」
それが孝弘の本気でした。
そんな孝弘の本気を受け取った文也は、文也と葵の関係と今までのことをすべて孝弘に打ち明けます。
それは、『葵の権利を侵害する』という点において、文也にとっても大きな決断でした。
それを理解した孝弘は、より気を引き締めました。
お互いの気持ちを伝えあった文也たちは、いよいよ葵に何をプレゼントするか検討を始めます。
結果、オリジナルゲームをプレゼントできたら良いのではないかという結論になります。
しかし、ゲームを作ることは簡単ではなく、この日はある人に相談することに決めるまでで終わりました。
後日。
文也たち含めた全メンバーで、文也の部屋に集まります。
この日は葵の誕生日旅行としてどこに行くかを検討するための集まりでした。
議論は紛糾したものの、ゲーム好きである葵のことを考慮した文也発案のヨンテンドーワールドが有力候補となり、ヨンテンドーワールドがあるUSJが行き先に決まりました。
更に後日。
文也チームの面々は、文也の紹介でプロゲーマーの足軽に会っていました。
足軽の紹介で、プログラマーの遠藤を紹介してもらうためでした。
文也たちは自身の要望を遠藤に伝えます。
文也たちとしては、葵が好きなアタファミのような格闘ゲームを作りたいと考えていましたが、さすがに開発期間の関係から格闘ゲームを作るのは難しいと言われてしまいます。
なんとか期間内で作れる仕様を検討しましたが、そこで文也が違和感を覚え、待ったをかけます。
日南って、ゲームの外側よりも、ルールとかシステムを重視するタイプなんだよ
文也としては、いくら見栄えをアタファミに近づけても、ゲームシステムが面白くなければ葵には響かないことを指摘します。
その一言もあり、ゲームジャンルを含め、イチから再検討を始めます。
そして、更にここで文也が閃きます。
——シューティングゲームだったら、どうですか?
葵が昔から大好きだったゲーム『ゆけ!うちまくりブイン』。
それと同じゲームシステムのシューティングゲームだったらどうかという案でした。
遠藤曰く、シューティングゲームであれば高いシステム性でも開発が可能とのことでした。
その言葉もあり、ゲームジャンルはシューティングに決まりました。
しかしここからが交渉の難しいところでした。
遠藤もボランティアでゲームを作るわけではありません。
それなりの報酬が必要です。
しかし高校生である文也たちが出せる報酬には限度がありました。
この状況を打破したのは孝弘の一言でした。
遠藤さん。未来のnanashiの影響力を、買ってみませんか?
それは、プロゲーマーを目指している文也が、遠藤の作ったゲームを宣伝するというものでした。
現在はまだ1万人程度の文也のSNSアカウントですが、この影響力を高めた状態で、遠藤のゲームを宣伝するというのが、孝弘が提示した遠藤への報酬でした。
遠藤はそれに納得し、今回の依頼を受けてくれることになりました。
遠藤たちとの交渉の後、孝弘は文也に言います。
お前がなにかを宣伝する代わりに、その相手から自分が欲しい物を提供してもらう。
これって——
やってること——プロゲーマーそのものじゃないか?
その言葉で、知らず識らずのうちに自分が自身の夢に近づいていることを自覚した文也は、自分の中に自信が芽生えるのを感じました。
葵の誕生日当日。
文也たち一同はUSJのある大阪に向かいます。
絶叫マシンに始まり、ヨンテンドーワールドも含め、USJを満喫する文也たち。
アタファミファンである葵も非常に満足しているようでした。
その過程で、いつしか文也も葵と普通に話せるようになっていました。
その後のアトラクションで、孝弘と風香の計らいで、文也は葵と二人きりになることに成功します。
ここで文也はずっと伝えたかったことを葵に伝えます。
お前は、みんなと別の生き物なんかじゃない。
だから、一人にならなくてもいいんだ
しかしその言葉は葵にと届きませんでした。
ですが文也も諦めず、言葉を重ねます。
日南葵が抱えてるものの一部を——俺にも抱えさせてくれないか?
その言葉を受けて、葵は語り始めます。
自身の妹が、いじめに必死に立ち向かっていた妹が、事故で死んでしまったことを。
それが事故なのか、自殺なのか。
——もう一生、私にはわからないんだ
文也は、葵が本音を話してくれたことに感謝しつつも、その話が葵の全てではないと感じていました。
その後、宿であるゲストハウスに向かった文也たちは、早速葵誕生日パーティーを始めます。
みみみたちが用意した、葵が好きなお店の料理を再現したご馳走に始まり、文也たちが用意したゲームに興じ、場は盛り上がりました。
『うちまくりブイン』を極めていた葵は、ずっと勝ち抜けていましたが、最後の最後に攻略法を見つけた文也が勝ちを収め、ゲームは一度区切りとなります。
そして、いよいよ泉優鈴たちが用意したサプライズが始まります。
それは、葵の親しい人たちからのビデオレターでした。
クラスメイトや部活の後輩、過去の顧問など、次々に葵へのお祝いメッセージが流れます。
たとえ『形式』でもな。それを積み重ねれば、ちゃんと届くんだよ
お祝いのメッセージに合わせて、文也が葵を諭します。
文也のその言葉は、葵に届いたと思っていました。
しかし、最後に流れた映像に、葵は衝撃を受けることになりました……
以上が、10巻の内容です。
感想
先が気になりすぎる!
今回は良いところで終わっています。
めっちゃ次巻に引くような終わり方です。
これは辛いです。
待たされる身にもなってほしいです!
っと、すみません、ちょっと取り乱しました。
一つずつ感想をお伝えしたいと思います。
まず今回の見どころの一つは風香でしょう。
すっかり正妻感を出してきています。
文也のバイト先や家族に紹介されていたこともありますし、さり気なく文也にキスするシーンもあり、完全に彼女としての地位を気づいています。
個人的には「文也!そこ代われ!」と言いたくなるくらい可愛いです。
次に、ゲーム作成依頼のシーンが個人的には好きです。
最終的に依頼を受けてもらった点についてはご都合主義的な部分はありますが、それはラノベなので良いと思います。
ただ、その過程は可能な限り現実にありそうな交渉が考えられていたと思います。
ゲームとしての仕様の調整、工数の検討、費用の調整といった、実際のゲーム開発の交渉を簡易的ではあるものの再現できていたと思います。
孝弘が宣伝を交渉のカードに切ったところも、実際のビジネスの現場に近しい話です。
もしかしたら、この孝弘の動きが一番空想だと思われた方もいるかもしれません。
ですが、実際にシステム開発の現場にいる私からしてみると、顧客に対して『プレスリリースを出してもらうこと』を条件として、値引きに応じるということはあります。
それを高校生ができる範囲で交渉していたこのシーンは、結構リアリティあると思います。
また、これがきっかけで孝弘の今後の進路が変わりそうなのも面白いなと思いました。
確か孝弘は美容師を目指していたと思いますが、その進路に変更が生じるように感じます。
このあたりも、今後のストーリー展開が気になる点です。
本作は高校生の青春ものでありながら、将来のことや社会人のことなど、等身大の高校生が直面するような内容がちょいちょい差し込まれている点が、よくできている部分だと思います。
実際の高校生って楽しいことだけじゃないし、将来もただ進学するだけじゃないよねっていうのがとても良くわかります。
おそらく、現役高校生が本作を読んだら、将来への選択肢が広がると思います。
なので私は、高校生にこそ『弱キャラ友崎くん』をおすすめしたいです!
最後に、今回の最後の場面では葵が衝撃を受けたらしいシーンで終わります。
葵がどうして衝撃を受けたのか、その衝撃でどう物語が動くのか、この先が気になって仕方ないです。
前巻から今巻までで1年かかりましたが、次巻はもっと早く出してほしいですね!
だから、声を大にして言いたい
頑張れ!屋久ユウキ!
以上、感想でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回もかなり楽しませていただきました。
本当に読み始めると止まらないのが本作です。
刊行スピードが遅いのが玉に瑕なので、今後はもうちょっと頑張って出していただきたい!
また、『弱キャラ友崎くん』の新作アニメの制作が決まりましたね。
詳細は公式HPを参照ください。
2期決定とかではないところを見ると、OVAとか劇場版という可能性もあるのでしょうか?
どのような形になるか気になりますが、いずれの形態でも私は追っていきたいと思います!
皆さんも応援してきましょう!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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