「なんで奪ってくんだよ……あたしから、大切なものを……」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室06《百鬼》のジビア
前巻、壮絶な引きで終わった本作。
その謎が少しずつ明らかになる第6巻を早速読みましたので、内容をお伝えしていきます!
今回も前巻同様、脳みそを横からぶん殴られるようなお話になっていますので、お楽しみに!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下で紹介しておりますので、よろしければお読みください。
追記
7巻の感想も書きました。
よろしればお読みください。
特典
今回も例のごとく各アニメショップで特典がついてきます。
詳細は公式HPをご覧ください。
ちなみに私は例のごとくメロンブックスで購入しました。
メロンブックスの特典はSS付きブックカバーです。
そして、今回も例のごとく有償特典が発売されました。
前回は購入を見送った有償特典ですが、今回は思わず購入してしまいました。
それが、ジビアのB2タペストリーです。
このジビア、めちゃくちゃ格好良くないですか!?
この、モノトーンのイラストに赤いドレスがくっきり浮き上がっているところが、ものすごく色っぽく、格好良いと感じました。
私は特別ジビアが好きというわけではないですが、このイラストは思わず見た瞬間に購入せねばと思わされるほど素晴らしい出来でした。
というわけで、思わず購入してしまったというわけです 笑
まだオンラインストアでは購入できるっぽいので、気になった方は購入してみてください。
ちなみに、今回はアニメイトやゲーマーズでも有償特典が付いてきます。
気になる方は以下からチェックしてみてください。
前巻までのあらすじ
今回は前巻の前哨戦からの続きとなりますので、軽く前巻の内容をご紹介します。
全スパイ養成学校のトップ6名で結成されたスパイチーム・鳳のリーダー・ヴィンドに出会った灯の面々。
ヴィンドは失われた自分たちのチームのリーダーとして、クラウスを迎え入れたいと言ってきました。
もちろん、そんなことは受け入れられない灯の面々。
そのため、クラウスをかけてスパイ勝負をすることになります。
『同じミッションに参加し、先に達成したチームの勝利とする』という条件で勝負をすることになった鳳と灯。
結果、灯は惜敗します。
直接対決の内容としては、格下にも関わらず互角に戦うという前線を演じた灯メンバーでしたが、ミッションの達成という点においては出し抜かれてしまいました。
その結果、クラウスは鳳のリーダーになるかと思いきや、クラウスからヴィンドに向けて放たれた「お前が『鳳』のボスになれ」という言葉により、鳳はクラウスではなくヴィンドをリーダーに据えた新チームとして形成されることになりました。
そして親交を深めていった鳳と灯でしたが、この交流の2ヶ月後、灯に意外な知らせが飛び込んできます。
それは、ヴィンドたちの死と、チーム・鳳の任務継続不可能の連絡でした。
以上が、前巻の内容です。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して呼んでくださいm(_ _)m
フェンド連邦で行方不明の『鳳』メンバー・ランを捜索していたジビアは、フェンド連邦諜報機関CIMの防諜専門部隊『べリアス』に拘束されていました。
そして、『べリアス』のボスである操り師・アメリから尋問されているところでした。
ジビアは最低限の情報として、ランを捜索していることを伝えます。
一方のアメリも、情報提供としてランを探していることを伝えていきます。
アメリは、フェンド連邦のダリン皇太子の殺人未遂の容疑でランを追っているとのことでした。
それ以上の情報を話そうとしないジビアに対し、アメリもいよいよ本格的に尋問を進めようとした矢先でした。
『灯』のボス・クラウスがジビアを助けに現れます。
そして、妥協点としてお互いにランを探すための協力を申し出ます。
しかしアメリはそれを断ります。
仕方なく、クラウスは条件付き協力を求めます。
それは、「24時間だけ協力体制を築くこと」「その間、人質として『灯』のメンバーの一人をべリアスに預けること」でした。
その条件を認めたアメリは、一時的に協力することを許します。
ジビアの代わりにティアを人質としてベリアスに預けたクラウスとジビアは、各々アメリとその部下と行動をともにします。
クラウスはランが最後に通信してきた通信小屋を、ジビアは『鳳』のアジトだった場所に赴きます。
クラウスとシビアは各々の場所でべリアスメンバーと簡単な検証だけ行い、おそらくランが通っているであろう場所『白鷺の館』を目指します。
『白鷺の館』は資産家の館ということもあり、毎週末にパーティーが催されます。
そこに潜入し、状況を探ることになりました。
クラウスとジビアは会場の目を引くため、完璧なダンスを踊ることを求められました。
しかし、いつもの訳のわからないクラウスの指示のせいで下手なダンスを披露することになります。
『ベリアス』メンバーは頭を抱えつつも、会場の目を引けたという点において及第点を出しました。
しかし、そんなクラウスたちの苦労は空振り、ランを見つけることはできませんでした。
それどころか、このタイミングで思いもよらぬ訃報が届きます。
それは、フェンド連邦のダリン皇太子の訃報でした。
そして、アメリはますますランへの疑いを強めました。
皇太子の訃報で動揺していたこともあり、アメリはクラウスたちを解放します。
そしてアジトに戻ったジビアは、今日起こった出来事をランに伝えました。
そう、実は『灯』はすでにランと合流していました。
『鳳』壊滅の報を聞いてすぐにフェンド連邦に移動した灯は、山奥の通信室で横たわっていたランをいち早く回収し、ことのあらましを聞いていました。
その話では、ランだけは仲間たちの機転により唯一逃れることができたとのことでした。
そして、ランから話を聞いた『灯』メンバーは、早速作戦を練りました。
結論として、『ベリアス』に潜入して情報を得ることが最も効率的と判断したクラウスたちは、ジビアを捕らえさせることで『ベリアス』の懐に入り込むことにしました。
時は戻って現在。
アジトに戻ったクラウスとジビアの情報から、『鳳』を襲撃したのは『ベリアス』であるという結論を灯は導き出します。
そして、その日のうちに『べアリス』に報復することを決めます。
報復を決めた灯の行動は早く、アメリの側近に化けていたグレーテの誘導で、『ベリアス』メンバーの全員を山奥の通信小屋に呼び出すことに成功します。
そして、圧倒的とも言える制圧力を持って、『ベリアス』のメンバー計26名を捕らえることに成功しました。
クラウスは捕らえたアメリとランを会合させます。
仲間を殺されたランは、その怒りをできる限り抑えてアメリに対峙します。
しかし、ランを皇太子を殺した張本人だと思い込んでいるアメリは敵意むき出しでした。
クラウスはそんなアメリを、『ベリアス』メンバーを人質とすることで無理やり対話まで持ち込みます。
そして、『鳳』壊滅の不審点について尋ねます。
アメリ曰く、『鳳』の死には不審な点がありました。
『ベリアス』はたしかに『鳳』に大きな損傷は与えたものの、誰がとどめを刺したか定かになっていませんでした。
誰が殺したかわからない。しかし死体が見つかったから、誰かがやったのだと結論づけたとのことでした。
この言葉にクラウスは納得します。
なぜなら、
お前程度が、ヴィンドたちを殺せるはずがないだろう
それは、クラウスのヴィンドたちに対する信頼でした。
『ベリアス』以外の誰かに殺されたと結論づけたクラウスたちは、ヴィンドの最期の場所であろう丘にやってきました。
そこでヴィンドの遺言を見つけます。
そこには、ヴィンドたちにとどめを刺した者たちの特徴が記されていました。
そのうちの一人のコードネームは『翠蝶』。
その響きは、ガルガド帝国の組織『蛇』を連想させるものでした。
そして、クラウスたちは『蛇』を明確に自分たちの敵と認識するに至りました。
以上が、6巻の内容です。
感想
本当に死んだの!?
というのが、最期まで読んだときの最初の感想でした。
前回の感想で、『鳳』メンバーが死んでしまった引きで終わりましたので、もちろんある程度の覚悟はしていました。
ですが、ヴィンドの詐術が『死んだふり』ということもありましたので、案外しぶとく生きていて、どこかで颯爽と現れるのではないかと期待していました。
ですが、その期待は裏切られました……
「死体に違和感がある」というセリフで少し期待したのですが、それは真の敵の伏線となる言葉でしかなかったようです。
『鳳』メンバーは本当に亡くなってしまったんですね……
本当に悲しいです。
特に、『鳳』のまとめ役だったキュールが退場したのがとても悲しいです。
だって……
唯一のメガネっ娘だったのに!(´;ω;`)
メガネっ娘、好きだったのに……また出てきてほしいです。
とまぁ、『鳳』の弔いはさておき、今回の話は物語の展開の仕方がとても複雑でしたね。
1~2ヶ月前の『鳳』と『灯』の交流の場面、5日前の『鳳』襲撃の場面、そして現在。
時系列が結構行ったり来たりしていました。
結果として、物語上では1日しか経っていないという構成です。
しかし、その行ったり来たりが苦にならない構成になっていたと思います。
もちろん、回想という扱いでの描写だったということもありますが、いわゆるこの『時系列』というものが一つの叙述表現になっていると思います。
だからこそ、読んでて「なるほどな、そういう意図の描写か!」と思わされることが多かったです。
このあたりの構成は、この作者の強みだと思います。
そして何より本作の良かったところは間違いなくジビアでしょう。
彼女のキャラクターがとても深堀りされました。
粗暴な物言いで腕っぷしが良いだけのキャラのように見えますが、とても慈愛に溢れたキャラとして際立ったと思います。
典型的なツンデレです。
ボーイッシュなツンデレです。
可愛いです。
ジビアに対してあまり特別な感情のなかった私ですが、今回の話を読むと愛おしくて仕方ないです。
今後もまだまだ活躍しそうなので、期待したいキャラです!
ちなみに、この記事に記載している本巻の内容ですが、おそらく作品の魅力の3割も伝えられていないと思います。
そもそも記事に書いている内容はあくまでストーリーラインをなぞっているだけなので、魅力の半分も伝えていないというのはありますが、今回のお話は特にストーリーラインだけでは伝わらないことが多いです。
なにせ、かなり心理描写が多いので。
特に、『鳳』と『灯』が共に過ごした1ヶ月について一切記載しなかったので、おそらくこの記事を読んだ後に作品を読んでも、ネタバレ感はあまり感じないと思います。
ですので、気になった方はぜひ読んでくださいね!
そして最後に、今回の終わりもめちゃくちゃ気になる引きで終わりました。
まさかのあの人の裏切り。
壊滅的なダメージを受けた『灯』。
今後、どんな敵にどう立ち向かっていくのか。
新しい仲間とは。
伏線が多すぎて、考えるだけでもワクワクします。
早く続きが読みたいです!
次巻、早う!
というわけで、感想は以上です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回も例のごとく予想以上のクオリティの内容を引っさげてくれた本作です。
本当に毎回良い意味で期待を裏切る面白さです。
最近では『ようこそ実力至上主義の教室へ』と同じくらい、この『スパイ教室』を楽しみにしています。
ここまでの作品なので、そろそろアニメ化しても良いと思いますけどね。
主要キャラのキャストは決まっていますし、1stシーズンが4巻分あるので、1クールアニメで放送するにはちょうどよいボリュームです。
ただ、本当にアニメ化されるとなったら、慎重にしてほしいです。
大好きな作品だからこそ、中途半端なアニメ化で叩かれるようなことは起きてほしくないです。切実に。
ですので、アニメ化の企画があるようでしたら、慎重に進めてくださいね、富士見ファンタジアさん!
そんなわけで、
本ブログは引き続き全力で『スパイ教室』を応援していきます!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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