「言ったでしょう?私はあなたのパートナーになるって」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室05《愚人》のエレナ
前巻までで大きな話に一区切りがついた本作。
今回からは更に大きな問題に挑むことになる灯の前哨戦です。
前哨戦にも関わらず、こちらの感情を非常に揺さぶってくる作品になっておりますので、本当におすすめです!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下で紹介しておりますので、よろしければお読みください。
また、読んでいる必要はないですが、4巻と5巻の間には短編集も出ております。
そちらの感想も記載しておりますので、興味があればどうぞ!
追記
6巻の感想も書きました。
よろしればお読みください。
特典
今回も例のごとく各アニメショップで特典がついてきます。
詳細は公式HPをご覧ください。
ちなみに私は例のごとくメロンブックスで購入しました。
メロンブックスの特典はSS付きブックカバーです。
今回も有償の店舗特典が発売されていたのですが、今回は購入をやめました。
というか、特典とか家で山をなしていて、これ以上購入するのはちょっと厳しくなってきました 笑
広い家に引っ越そうかしら。
まぁ、正直なことを言うと、今回メロンブックスの特典キャラがエルナで、個人的にエルナにそんなに思い入れがなかったというのが理由だったりします。
ほしいという方は、まだネット通販でも購入できるみたいなのでチェックしてみてください。
他のアニメショップでは有償特典はなくなっているみたいですが、店舗特典はまだ生きているみたいです。
アニメイトとゲーマーズだけリンクを貼っておきますね。
買い逃している方は急いでくださいね!
前巻までのあらすじ
今回は前巻で話に区切りがついているので、あまり前巻の内容を気にする必要はありません。
なので非常にかる~く触れておきます。
灯メンバーは、ムザイア合衆国の大都市・ミータリオで開催されるトルファ経済会議を狙って潜伏しているガルガド帝国のスパイ・紫蟻を捕えるミッションを任されます。
紫蟻の正体を知っているという理由で、かつての敵・ローランドを引き連れて行きます。
いくつかのチームに分かれて行動する灯メンバー。
ティアの機転もあり、敵の本丸・紫蟻のアジトを特定します。
そしてそこは、かつてクラウスが所属していたチーム・焔のリーダー・紅炉が死んだ場所でした。
一時は人質になってしまったティアですが、クラウスがアジトにたどり着き、そこにローランドも合流します。
それでも紫蟻は人を操る力でクラウスたちを苦しめます。
結果、ローランドという犠牲を払ったものの、クラウスたちは紫蟻に辛くも勝利します。
以上が、4巻の内容です。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して呼んでくださいm(_ _)m
今回はサブタイトルにあるように、メインはエルナです。
第1巻では隠し玉として使われたエルナ。
そのため、公式HPに今だに一人だけプロフィールが存在しないエルナ。
そんな不運な女の子がメインのお話です。
任務のために極東にある小国・龍沖(ロンチュン)に赴いた灯メンバー。
そこで彼らは度重なる失敗を繰り返していました。
数多くの難ミッションをこなしてきた灯ですが、今回は全く噛み合わず、失敗してはクラウスがカバーするという愚行を繰り返していました。
そんな矢先、任務中のリリィたちがヴィンドという名のスパイに出会います。
ヴィンドは全スパイ養成学校のトップ6名で結成されたスパイチーム・鳳のスパイでした。
ヴィンドたちはつい最近まで養成学校にいたものの、実力は折り紙付きでした。
リリィたちが失敗した任務を、一人でスマートにこなしてしまう程の実力を持っているのがヴィンドでした。
しかし、そんなヴィンドからクラウスにある提案がされました。
それが
クラウスを鳳のボスにする
というものでした。
鳳は2ヶ月前でボスが亡くなり、ボス不在で任務をこなしていました。
ですが、その現状に問題を感じていたヴィンドが、優秀なスパイであるクラウスに目をつけました。
この話にクラウスは意外にもノリ気でした。
しかし、ここでティアが一言挟みます。
引き継ぎが必要と思うのだけれど、どうかしら?
ティアはクラウスが指導や指示を全くできないことをヴィンドに伝え、引き継ぎをしたほうが良いことを提案します。
これは、クラウスを引き止めたいと思っていた灯メンバーにとって、願ってもない提案でした。
さらにヴィンドは、『鳳が灯より優秀であることを示せなかったら白紙にする』と約束しました。
そのため、しばらくの間、灯と鳳はともに過ごすことになりました。
鳳と過ごす灯メンバーは、ヴィンドから養成学校で習う最後の奥義を伝え聞きます。
それが
詐術
でした。
自身が最も得意とするものを掛け合わせることで絶対的な武器として使える技、それが詐術でした。
灯メンバーは早速自身の詐術の訓練をはじめますが、結果は芳しくない状態が続きました。
そんな矢先、クラウスが鳳メンバーと任務をすることになり、非常にスマートに完了させます。
その姿に灯メンバーは更に焦ります。
そんな不安の中、ついに灯と鳳の優劣の決め方が決まります。
それが、スパイ勝負でした。
各チームが同一のミッションに挑み、どちらが先に達成できるかというシンプルなものです。
お互いに妨害し合うことが容認されたイレギュラーなミッションです。
任務当日。
万全の準備を整えた2つのチームが、ミッションを開始します。
開始早々、意外にもグレーテが鳳の司令塔を打倒します。
クラウスへの思いが人一倍強い彼女の、意外な活躍でした。
そして、その戦果の大きさに一番驚いたのは、何を隠そう同じ灯メンバーの方でした。
しかし、その後すぐに、灯側の司令塔であるティアが鳳にやられます。
お互いに司令塔を失い、現場判断で任務が進みます。
ジビアとサラ、モニカ、エルナとリリィの3つに分かれて行動をしていた灯。
各々が鳳の誰かしらと戦闘を始めます。
その中で、エルナとリリィは鳳の実質的リーダー・ヴィンドと相まみえます。
ヴィンドはいともたやすくエルナたちを追い詰めます。
更に、エルナに対しては精神的にも追い詰めていきます。
それは、『エルナこそが、灯に不幸を呼ぶ愚か者』だというものでした。
ヴィンドはエルナがわざと不幸を引き起こすことで、最近の任務失敗を引き起こしていることを指摘します。
エルナはそれに反論ができませんでした。
そんなヴィンドの容赦ない攻撃に、リリィはエルナに逃げるように指示をします。
エルナは悪いと思いながらも、リリィを置いてその場を離れます。
偶然にも組まれることになった両チームのリーダー対決。
その結末はあっけなく、リリィが敗北します。
ヴィンドはリリィのタフさに驚いたものの、勝敗はすんなり決まりました。
気絶したリリィを、近くにクラウスが回収します。
その時、クラウスはヴィンドに聞きます。
なぜ、そんなに自分(クラウス)に拘るのかを。
ヴィンドは答えます。
かつて出会った焔のメンバー・ゲルデ。
ヴィンドはゲルデと約束し、クラウスを一人にしないことを決意しました。
それ故に、チームを失ったクラウスと共にあることを望んでいました。
気合を入れ直したヴィンドはエルナを追撃します。
エルナも逃げることを諦め、ヴィンドと対峙します。
エルナは自身の不幸特性を利用し、時間を稼ぎます。
途中、ヴィンドにエルナが隠していた自身の不幸の自作自演を看破されるなど、精神的に揺さぶられたものの、なんとか時間を稼ぎます。
すると、そこにサラ・ジビア・モニカの3人が合流し、数の暴力でヴィンドを打ち倒すことに成功します。
しかし、喜びに浸るのもつかの間、
『任務完了です♪』
それは、鳳のメンバーからの任務完了連絡でした。
そう、灯は喧嘩に勝ったものの、勝負には負けました。
敗北という結果に肩を落とす灯メンバー。
そこにヴィンドが言います。
「認めてやるーーーお前たちは強い」
それは、ヴィンドが灯を認め、クラウスを譲るという宣言でした。
そして、それに合わせるようにクラウスがヴィンドに言います。
お前が『鳳』のボスになれ
この鶴の一声で、鳳の新たなボスがヴィンドに決まりました。
その2ヶ月後。
ある報告書が届きます。
それは
ヴィンドたちの死と、チーム・鳳の任務継続不可能の連絡
でした。
以上が、5巻の内容です。
感想
キャラの使い捨てが激しすぎぃ!
今回はエルナの過去がメインの話だったのですが、正直そちらの話しより、新チーム・鳳の話のほうが印象的でした。
すでに内容を読んだ方はわかるかと思います。
エルナについては不幸体質がただの不幸ではなく自作自演が含まれていたことが明らかになりました。
単純に不幸体質と言われるよりも現実的なので、これはこれでアリな話だと思います。
ただ、正直に言うと、こんな女の子いたらちょっと嫌だなぁと思いました。
興味を引くために自作自演の不幸を演じるって、ちょっとメンタルヤバい人っぽいですよね……
それにしても今回は新チーム・鳳が個性的で良かったです。
ヴィンドは少しクラウスとキャラが被る感じはありましたが、とても常識的なイケメン感がありました。
その他にも、いかにもナルシストっぽいパワー系キャラや、ござる口調の女の子など、かなりキャラが立っていたと思います。
だからこそ
何故殺した!?(゚д゚)!
って感じでした。
最後の最後。
お互いに認め合い、大団円で終わった直後に突きつけられた、鳳の全滅。
いくらなんでも唐突すぎる!という印象です。
ですが、おそらくここで何があったのかを明らかにしていくのが、次巻からの内容の見どころになるのだと思います。
本作は結構結論を先に出してしまって、何があったかを語っていく進め方が多いです。
それはファンタジーであるにも関わらず、ミステリっぽさも併せ持っているという点で、個人的には高評価な点です。
もちろん、ミステリではないので、そこはあしからず 笑
ただ、本当に死んでしまっているかわかりませんが、鳳メンバーが死んでしまっているとしたら、キャラをポンポン殺しすぎな気がしますね。
もともと焔という最高のスパイチームが全滅したことをきっかけに始まっているお話ですし、前巻でも敵とはいえ、共に任務をこなしたローランドが死にました。
仲間と言える立場のメンバーが立て続けに退場するのは、ちょっと多いなぁと感じます。
特に今回はキャラが立っていて、個性的なメンバーの多い鳳だったので、個人的にはメンタル的なダメージが大きかったです。
とはいえ、これらのキャラの死は今後の布石になっていると思います。
なので、これからの展開を首を長くして待とうと思います。
なんにしても、今回のお話もとても良くできていると思います。
最後の最後に非常にブルーになる展開ですが、途中はコミカルな部分もあります。
だからこそ、最後の淡々とした報告が際立って衝撃を与えてきます。
このギャップを表現できているのは、作者の力だと思います。
これも、私が今後に期待する理由の一つです。
だから
次回も期待してるぜ!
以上!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回も期待以上の内容でしたね!
まさかまさかの展開で、この後どうなるのか予想がつきません。
ここまで予想できないラノベは結構久しぶりな気がします。
あと、今回の宣伝文句を見て初めて知ったのですが、スパイ教室は4巻までが1stシーズンという扱いだったみたいです。
なので、本巻からは2ndシーズンというわけです。
1stシーズンと同様のボリュームを用意されているとしたら、4,5巻分はありそうですね。
今回広げ始めた風呂敷がどこまで広がり、どう閉じられるのか、今から楽しみです!
期待して待ちたいと思います。
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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