「俺様のとびっきりお気に入りのオモチャで——、《我楽多》ですっ」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
本日ご紹介するのはこちら
スパイ教室09《我楽多》のアネット
一つの区切りを迎えたチーム『灯』。
その束の間の休息で彼女たちを待ち受けていたものは……
そして、『灯』が向かう次の任務は……
そんな、次章の布石になっているのが本巻です。
本記事ではその内容を掻い摘んで紹介します!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下で紹介しておりますので、よろしければお読みください。
特典
今回も例のごとく各アニメショップで特典がついてきます。
詳細は公式HPをご覧ください。
ちなみに私は例のごとくメロンブックスで購入しました。
メロンブックスの特典はSS付きブックカバーです。
そして、今回も例のごとく有償特典が発売されました。
今回は予約せずにいたので、店舗に残っていたら購入しようと決めていました。
結果、購入しました 笑
それがこちらのアネットのB2タペストリーです。
このイラストと本編に関係があるかと言われると、最後の最後で意味がわかります。
今のアネットだと思っていると、ちょっと違和感あるかもしれないですねー。
この文章はネタバレかも 笑
あと、今回もファンタジアスペシャルパックなる共通の限定版が発売されました。
こちらは繋がるアクリルジオラマがついてくるものです。
私は購入する気がなかったのですが、たまたまゲーマーズで在庫を見かけてしまったので、つい購入してしまいました。
それが以下です。
アネットとティアですね。
原作の3,4巻を再現しているものです。
今までのものとつなげると壮観そうですね。
ちなみに、ゲーマーズでも店舗特典があります。
それが以下の描き下ろし4Pブックレットです。
本編表紙と同じなのでパッと見で違いがわからず、混乱しそうですね 笑
ゲーマーズはメロンブックス同様、店舗独自の有償特典も用意されているのですが、現在ネットでは売り切れ状態のようです。
ですが、ファンタジアスペシャルパックはまだ購入できるみたいです。
一応リンク貼っておきます。
調べたところ、アニメイトは店舗個別の有償特典含め、まだ在庫があるみたいです。
気になる方はリンク貼っておくので確認してみてください。
前巻までのあらすじ
今回は前巻からの続きとなりますので、軽く前巻の内容をご紹介します。
モニカの裏切りによって瓦解した『灯』。
CIMがモニカの捜索、『灯』が白蜘蛛の討伐という分担で任務を始めます。
しかし、CIMのアメリの裏切りにより、クラウスは連れ出され、白蜘蛛の前に晒されます。
そんな絶体絶命の中、助太刀に現れたのはサラとリリィでした。
サラの相棒・バーナードと、リリィの新武器《失楽園》により、二人は白蜘蛛の討伐に成功します。
結果、永きに渡った『灯』と白蜘蛛の戦いに幕が下りました。
以上が、前巻の内容です。
作品の内容と感想
ここからはめっさネタバレしますので、ご注意ください!
まだ読んでいない方でネタバレ厳禁の方はブラウザバック推奨です!
作品の内容
ここからは内容の詳細を語ります。ネタバレですので、それでも良い方のみ、以下をクリックして展開して読んでくださいm(_ _)m
白蜘蛛討伐に成功した『灯』一同は、束の間のバカンスのためにマルニョース島に訪れました。
14日間の休暇を過ごす予定の一同は、初日はビーチを貸し切って羽を伸ばします。
クラウスは島に向かうフェリーの中で、「全員一緒に過ごすのは1,13,14日目のみ」というルールを設けていました。
そのため、初日は全員で遊び倒せる貴重な1日でした。
初日。
日中、ビーチで全力で楽しんだ『灯』一同は、宿泊予定のペンションに向かいます。
そのペンションは、6年前にクラウス属する『焔』が利用したことのある場所でした。
そのペンションで出迎えてくれたのはラフタニアという少女でした。
ラフタニアは6年前もクラウスと交流の合ったペンションの従業員でした。
本当にそれだけの関係だったにも関わらず、ラフタニアは衝撃的な発言をします。
「儂は、クラウス様の許嫁じゃ」
寝耳に水だったのは『灯』の少女たちだけでなく、クラウス本人もでした。
2日目。
クラウスがラフタニアに確認をしたところ、どうやら6年前に嫁にしてほしいと言ったことを本気にしているとのことでした。
クラウスとしてはあしらったつもりだったものの、話を聞いたグレーテからすれば微妙と言わざるを得ませんでした。
3日目。
島中でクラウスとラフタニアが結婚するという話が盛り上がり始めました。
そして、10日後に結婚式を挙げるという話まで出ていました。
なぜそんな事態になっているかを調べたところ、どうやらアネットが積極的にラフタニアに協力しているようでした。
4日目。
グレーテはラフタニアに連れ回されるクラウスを眺めることしか出来ず、非常にヤキモキしていました。
そんなグレーテとは打って変わって、ティアは高級酒場で名を馳せていました。
女性が少ないマルニョース島では、常駐している軍人が若い女性に飢えていました。
そこに付け込んだティアは、見事男を出玉にとり、逆ハーレムを構築していました。
一方、リリィ、ジビア、モニカの3人は洞窟を探検していました。
洞窟には大海賊ジャッカルが残した財宝があると言われており、それを探すためでした。
結果、なんともあっけなくジャッカルの海賊船を見つけることに成功します。
しかし、調子に乗って弾丸をぶっ放していた3人は、それにより船の一部を損壊させてしまいます。
このままこの海賊船を島民に受け渡し、弾丸と損傷箇所がバレると大事になってしまう。
そう思った3人は、なんとも情けないことに船の中で弾丸を探すという地道な作業を開始します。
5日目。
海軍のメルシェ少尉が殺害される事件が発生しました。
島民は近年起きている謎の殺人事件とも関連付け、ジャッカルの呪いとして騒ぎ立てます。
そんな騒ぎがあったものの、グレーテはクラウスとラフタニアの関係に頭を悩ませます。
結果、攻勢に出ることに決めます。
「実は、私も—クラウス先生の婚約者なのです」
グレーテはそうラフタニアに宣言しました。
その頃、ティアは島民がメルシェ少尉の殺害容疑であらぬ嫌疑をかけられているのに出くわします。
さすがに放っておけなかったティアは、その場を収め、同時にメルシェ少尉殺人事件の解決に向けて動き出すことを決めます。
6日目。
グレーテの発言でラフタニアが寝込み、そのすきにクラウスとグレーテはラフタニアの過去を探ることにします。
ティアはサラを誘ってホステスになりすまし、メルシェ少尉の死について情報を探りました。
一通り情報を調べたティアはホテルに戻りますが、そこで自身の部屋が荒らされていることに気が付きました。
リリィたちは地道に弾丸を探していましたが、埒が明かないことを悟ります。
そのため、効率的に探すためのアイテムを揃えることを決めます。
しかし、持ち金が少ないこともあり、どうやって金策するかの検討を始めます。
7日目。
情報を探っていたクラウスたちは、ラフタニアの母親が3年前に殺されていたことを知りました。
部屋を荒らされたティアは、仕方なく荒らされた所持品を捨てることにしました。
前日の夜にティアの部屋を荒らしたリリィたちは、ティアが私物を捨てたのを確認すると、すぐにそれを回収しました。
そして、それを軍人相手にオークションにかけることで、資金を調達することに成功します。
8日目。
グレーテは、グレーテの言葉が嘘であると悟ったラフタニアに、宣戦布告されます。
ティアは、サラとアネットを連れ立って、海軍基地に潜入します。
しかしそこでグラニエ中将に見つかってしまいます。
スパイであることを察知したグラニエでしたが、敵意はなく、逆に基地の案内を始めます。
ティアたちが案内された先にあったものは、島の裏研究所でした。
さらにグラニエは、最近起こっている殺人事件に、この研究所で作られた技術が利用されていることを伝えてきます。
グラニエがその情報を明かした理由は、ティアたちに犯人を特定してほしいからでした。
一方その頃、資金を集めたリリィたちは、発電機を手に入れたくても売っていないという問題に直面します。
仕方なく?リリィたちは海軍基地に乗り込み、発電機を拝借することにしました。
9日目。
グレーテはリリィたちと合流します。
何故か疲れ果てていたリリィたちでしたが、グレーテの状況を案じ、一緒に遊ぶことにします。
10日目。
グレーテは自身が挑む勝負のために、あるものを作り始めます。
ティアは、ラフタニアを呼び出しました。
ティアは、メルシェ少尉殺人事件の犯人がラフタニアであることを看破しました。
証拠の凶器は探せば見つかると宣ったティアでしたが、ラフタニアはすでに凶器をグレーテに押し付けていることを暴露します。
発電機を手に入れたティアたちは、順調に弾丸を見つけていました。
しかしその最中、アネットが現れます。
船を見つけたことに興奮するアネットはすぐにでもこの情報を島民に伝えようとします。
まだ弾丸を見つけきれていないリリィたちは、それを全力で止めます。
アネットはそれに従う代わりに、船の案内と必要な材料の収集をリリィたちに依頼しました。
11日目。
グレーテはラフタニアと話をし、明日クラウスに本心を聞きに行くことを約束させます。
一方ティアたちは、容疑者のラフタニアを捕まえることが出来ずにいました。
そして、この件について翌日グラニエに話に行くことになりました。
12日目。
ラフタニアはクラウスに気持ちを確認し、玉砕します。
それに重ねて、グレーテもクラウスに気持ちを確認します。
すでに告白は済ませているグレーテは、今後も気持ちが変わることがないのかをクラウスに問います。
お前には誠実に向き合わなければならないな
そう言って、自身の気持ちの一端を吐露し始めた瞬間でした。
海岸に海賊船が現れたのです。
グラニエと話を始めたティアは、今まで島で起きていた殺人の犯人がメルシェ少尉であり、メルシェ少尉の殺害をした人の動機は復讐であることを告げます。
併せて、島で行っているあらゆる施策について、その目的をグラニエに問います。
グラニエはライラット王国に対してクーデターを企てていました。
そのためにはジャッカルの財宝が必要で、それを探すために島であらゆる活動を行っていたとのことでした。
とはいえ、島民を苦しめることはいけないと主張し始めたティアでしたが、それと同時に海岸に海賊船が現れたのでした。
リリィたちはアネットに振られた無茶振りをなんとか済ませます。
一段落というところでしたが、そんな矢先、アネットが船を出航させてしまいます。
意図せず白日のもとにさらされることになった海賊船。
リリィたちは仕方なくハッタリをカマします。
「我こそは大海賊ジャッカルの後継者、大海賊ジビアーンっ!!」
これにより、大事になりすぎることを防ぐのに成功しました。
13日目。
約束通り、全員が集まれる日。
何故かアネットだけが現れませんでした。
一同はアネットの行動を振り返り、海軍基地にいると予想し、赴きます。
そこには案の定アネットがいました。
アネットは、ジャッカルの財宝の情報と引き換えに、島の裏研究所を自由に使う権利をグラニエから取り付けていました。
アネットも見つかったところで、クラウスから全員に伝達がされます。
1年間——僕たち『灯』は離散する
それは予想通りの言葉でした。
暁闇計画の全貌を探るために、数人単位で各地に散り、情報を集めるというものでした。
そしてそれが、『灯』の新たな任務でした。
以上が9巻の内容です。
感想
物語が大きく動きますよ!
今回は、内容だけ読むと結構ギャグの多いお休み回のように感じる巻でした。
しかしその実、今後につながる重要な話も出てきました。
あらすじでは書きませんでしたが、アネットがネジのぶっ飛んだ新しい力に目覚めてそれを発揮するという展開だったり、クラウスとグレーテの関係だったり……
特に、クラウスがグレーテに対して明確に「1年、考えさせてくれないか」といったのには驚きました。
なんだかんだ、そういった展開はあえて取らないと思っていただけに、もしクラウスとグレーテの関係が変わるのだとしたらこれは見ものです。
今回最後の章では、すでに1年後の話に触れられています。
そうなると、時間はいきなり1年後の話になってもおかしくありません。
それはつまり、クラウスとグレーテの関係が全く違うものになって始まっていてもおかしくないということです。
これは楽しみですね!
とはいえ、離れ離れになっていた1年間を何も語らないということはないと思います。
本編をあくまで『灯』全員のお話とするなら、短編集などで語られる可能性もあると思います。
どのような形であれ、各人がどんな1年間を過ごすのか気になりますね!
少し今回活躍したキャラに焦点を当てて話したいと思います。
まずグレーテですが、先に書いた通り、クラウスの良きパートナーになる兆しがあります。
精神的に成長している姿も見て取れる魅力的なヒロインになってきています。
個人的は応援したくなるキャラトップです。
ティアは、ちょっとギャグ要員になっている気がします。妖艶さをベースにしていることから、男を侍らせるのは仕方ないのですが、どうもその姿がギャグっぽく感じてしまうのは私だけでしょうか?
前章でのお話では、モニカに騙されるという部分もあり、良いところがあまりなかったティア。
ちょいちょい活躍しているはずなのですが、個人的には目立ちきれていないと思うキャラです。
今後の活躍に期待したいです。
サラは前巻のお話もあって、とても成長しましたね!
ホステスはやりきれなかったみたいですが、少し自信が出てきているように見受けられます。
今まで目立っていなかった分、今後の成長から目が離せないですね。
リリィ、ジビア、モニカは今回セットで動いていました。
前から思っていたのですが、リリィとジビアのハイテンションコンビがぴったりすぎてめちゃくちゃおもしろいです。
この二人が揃うと何かが起きる 笑
そんな二人に挟まれるモニカ。
リリィに思いを寄せていることは周知の事実ですが、今回この部分については進展がありませんでした。
お互いに今まで通り過ごすことに決めたみたいですし。
これが1年後にどうなるのかという点も、気になるところです。
エルナは今回のお話ではあまり活躍はなかったです。
完全に癒し枠 笑
ただ、頭出しされた1年後の話がエルナ視点でした。
ビジュアルも変わっており、少し成長した姿が伺えます。
怯えていただけの少女から、前を向くスパイになっている。
でも、優しさだけは変わらない。
そんな印象がありました。
1年後にどんな活躍をしてくれるのか、目が話せません。
最後にアネット。
最大の問題児。
自身の母親のときの話でもそのヤバさは見えていましたが、今回はそれに拍車がかかった気がします。
完全にネジがぶっ飛んだキャラです。
ですが、おそらくある意味では『灯』最強のキャラでしょう。
今後、アネットをどうコントロールできるかが『灯』の鍵になりそうです。
全員の新武器の開発も担っていますしね。
1年後の話ではエルナと一緒に行動をしているようなので、エルナがどこまでアネットを制御できるかがきもかもしれません。
そんな感じで、今回は全キャラ満遍なく話があった巻でした。
全員が活躍する場合、もちろん一人ひとりのボリュームは小さくなり、薄味になります。
ですが、今回はどのシーンも濃いので、結構全員の存在感があった印象です。
デビュー当時の作者だったら、ここまで上手いバランスは取れていないのではないかと思っています。
そういった点で、作者自身も成長しているなと感じる1冊でした。
お前は何様だって感じですよね 笑
すみませんm(_ _)m
ただ、今回結構残酷な話がサラッとされたなと思います。
イタイケな少女が殺人してしまったり、人肉をハンバーグにしたり……
あと、殺人の罪を不問にしてしまったりする展開もありますが、倫理的にどうだろうかと思われてしまう部分はあるかと思います。
ここは結構思い切ったなという印象です。
ただ、これくらい思い切ったほうが、スパイ教室という作品の雰囲気に合っていると思います。
それを優先してくださったのだと思います。
長くなってしまいましたが、これ以上は蛇足になりそうなのでここまでにしたいと思います。
いつも通りおすすめなので、みんな買って読んでね!
以上、感想でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
絶賛アニメ放送中のスパイ教室の新展開。
ますます目が離せませんね!
私はアニメ含め、楽しませてもらっています。
アフレコ後のコメンタリーとかも欠かさず聞いています 笑
1巻どころか、受賞当時から注目していた作品がアニメ化し、ここまで展開するというのは、応援している身としては嬉しい限りです。
今後も引き続き応援していきたいと思います!
そういえば、『鳳』唯一の生き残り・ランはどうなったんでしょうか?
前巻ではこのあたりも語られそうな雰囲気がありましたが、今回は触れられませんでした。
そういった部分も気になるので、次巻も早く読みたいですね!
期待して待ってるぜ、竹町!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
コメント