「ーーー末晴お兄ちゃんには、そろそろ真剣に進路を考えてもらいたいんです」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
今回ご紹介するのはこちら!
幼なじみが絶対に負けないラブコメ 第10巻
前巻から結構間があいた本作。
前巻は2年生編の最後ということで、白草が末晴に告白したところで終わりました。
今回はそれから少し時が流れ、新年度を迎えます。
そこで直面したのは、新入生の入部問題です。
これに対して末晴たち群青同盟がどう立ち向かっていくのかが注目の本巻です。
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の感想は以下の記事で書いておりますので、よろしければお読みください。
店舗特典
まずは店舗特典についてです。
本巻ももちろん店舗特典があります。
特典情報は下記の公式HPを御覧ください。
私は前巻に引き続き、メロンブックスで購入しました。
特典はブックカバーです。
今回は桃坂真理愛がメインのブックカバーですね。
本編を読めばわかりますが、今回は真理愛が大活躍する回ですので、これは納得ですね。
ちなみに今回は店舗有償特典はなかったので購入していません。
正確には、メーカーから出ている専門店限定の有償特典でアクリルプレートがあるのですが、今回は購入しませんでした。
私が見た限りだと、ネット通販ではアニメイトでまだ在庫があるみたいなので、気になる方はチェックしてみてください。
【アニメイト】幼なじみが絶対に負けないラブコメ(10) 専門店限定セット【アクリルプレート付き】
また、今回は本作の作者・二丸修一氏の新作が同日に発売されました。
タイトルは『呪われて、純愛。』です。
私はこちらの作品も購入したので後ほど別記事で紹介できればと思っています。
そして今回、この『呪われて、純愛。』が同時発売となったことで、連動特典がありました。
公式HPに各アニメショップの連動特典情報が掲載されているので、詳細は割愛します。
ここでは私が購入したメロンブックスの連動特典を紹介したいと思います。
それが以下のクリアファイルです。
どちらを表でどちらを裏と呼んでいよいかわかりませんが、片面が『おさまけ』、もう片面が『呪われて、純愛。』の表紙絵となっているクリアファイルです。
オーソドックスな作りではありますが、それ故に良いと思っています。
また、『呪われて、純愛。』自体も店舗特典が充実していますので、それは別記事で紹介したいと思います(いつ書けるかな……)
以上、店舗特典でした。
前巻までのあらすじ
では毎度のごとく、感想前の前巻あらすじを記載します。
詳細は過去記事見てください!
末晴の父親・国光が家に帰ってきました。
居心地の悪さはあるものの、家族であることもあり穏便に過ごしていた末晴でしたが、群青同盟の女性陣たちとの関係を言及され、ついに国光にキレてしまいます。
その結果、末晴は家出を試みます。
頼るところのない末晴でしたが、連絡をもらった白草の家に滞在することになりました。
しかしその自体を他の女性陣が許すわけもなく、黒羽と真理愛も白草の家に乗り込み、共同生活をすることになります。
その共同生活のさなか、末晴と国光の関係を懸念した女性陣は、一芝居打つことにします。
その結果、末晴と国光のわだかまりは若干解消されることになります。
その後、世間はバレンタインデーを迎えます。
この日、末晴に告白すると決めていた白草でしたが、見事に誤爆し、失敗に終わります。
そんな不甲斐ない自分に絶望しつつも、白草は再度立ち上がります。
そして、ホワイトデーに自身の小説を使った仕掛けを駆使し、ついに末晴へ思いを告げることに成功しました。
以上が9巻の内容でした。
第10巻感想
ここからはガッツリネタバレしますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。
気をつけてください!
第10巻あらすじ
第10巻公式あらすじ
まずはネタバレOKな公式あらすじです。
高三に進級した黒羽たち。群青同盟に入部希望者が殺到する!?
ついに白草からも告白をされてしまった……! 黒羽と白草、俺は一体どうすれば──なんて悩んでいたホワイトデーも過ぎ、季節は四月。初々しい新入生たちが入学し、俺も群青同盟も抜群の知名度で注目されまくり! 新入生に囲まれるってのも悪くないな、と思っていたら、群青同盟への入部希望者が二百人超え!? どーすんだよこれ……。
引用:https://dengekibunko.jp/product/osamake/322110000047.html
入部希望者へ試練を課すために、次期部長の真理愛が出した一次試験は面接、なんだけど、ただの面接ではないうえに、面接の前から試験は始まっていて──。
黒羽の妹の碧と、末晴の弟分!?的な存在の間島陸が入部試験をかき回し、さらに白熱するヒロインレース第10巻!
というわけで、今回は新入生たちの入部試験編となります。
ついに仲間が増える群青同盟。
どうやってその仲間を見極めるのか。
そこに注目です。
第10巻のあらすじ詳細
ここからは本当に詳細なネタバレになります。
それでも良いという方のみ、以下を展開して内容をお読みください。
感想だけ知りたい人は、そのまま感想にお進みください。
新年度を迎え、3年生になった末晴たち。
選択教科をうまく選んだおかげで、末晴、哲彦、黒羽、白草の群青同盟メンバーは全員同じクラスになることに成功します。
新入生として入ってきた黒羽の妹・碧や間島陸の様子も確認し、つつがなく新学期を開始します。
しかし、早々に問題が起きます。
それが
入部希望者多すぎ問題
です。
新入生400人の、実に過半数以上に当たる205人からの入部届が届きました。
予想以上の人数に頭を悩ませるところですが、ここについてはすでに哲彦と真理愛が先んじて対策を考えていました。
それが入部試験の実施でした。
学校からの要望もあり、この入部試験を通して、正式メンバーは10名以下に絞ることになりました。
入部試験は大きく3段階設けられます。
書類審査、面接、合宿の3つです。
書類審査ではエンタメ系の部活ということもあり、SNSで自己顕示欲の強い発信をしている人をふるいにかけます。
面接では、パーソナリティの確認のために以下の3点を確認します。
- 待合室での過ごし方
- 群青同盟メンバーによる圧迫面接に対する対応
- 面接試験後のSNS等の書き込み
これは、調査会社ともコネを持っている真理愛ならではの調査方法でした。
その結果、この段階で205人いた希望者は17名にまで絞られました。
最後の合宿では、群青同盟のメンバーと一泊二日を共にし、その活動の様子で判断するというものです。
初日はウォークラリー、2日目は出演や撮影に関するワークショップを予定します。
合宿初日。
ウォークラリーは無難に終わり、夕食後の自由時間になります。
そして、ここで哲彦と末晴が動きます。
新入生を引き連れて、女湯を覗きに行こうと声をかけます。
美女揃いの群青同盟メンバーということもあり、興奮を隠せない新入生たち。
唯一、陸だけは哲彦の企画という点で乗り気ではありませんでしたが、大勢がそれを許さず、作戦は決行されます。
しかし、尽く作戦は失敗します。
それもそのはず。
作戦はすべて哲彦経由で女性陣に伝わっていたからでした。
完全に裏切られた末晴が槍玉にあげられ、覗き作戦は完全に失敗しました。
合宿2日目。
この日はいよいよワークショップです。
出演という自身の得意分野を活かせることもあり、末晴も気合いが入ります。
しかしそこに意外なゲストが登場します。
それはアイドルの虹内・キルスティ・雛菊でした。
雛菊は哲彦の依頼により、『ワークショップ受講生側として、新入生の評価をする立場』を担うということでした。
午前は無難に2つのワークショップを終え、午後からは本格的に動画撮影の練習に入ります。
新入生にいきなり動画撮影はさすがにハードルが高いことを理解している哲彦は、見本を見せることを提案します。
しかしただの見本ではなく、末晴と雛菊が勝負をする形式とするとのことでした。
以前演劇勝負をした末晴と雛菊は、これを前のめりでOKします。
勝負は末晴と雛菊がそれぞれ素人と組んで同じ演目をやり、どちらのほうが良かったかを他の人に投票してもらう形式となりました。
同じ演目といっても、末晴は主人公、雛菊はヒロインという違いはあります。
そして、演目のパートナーとして指定されたのは、黒羽と哲彦でした。
演技の順番は末晴・黒羽チームが先攻、雛菊・哲彦チームが後攻の順になりました。
末晴はもちろん手を抜かず、渾身の演技を魅せます。
その迫力に新入生も大絶賛し、拍手の嵐が沸き起こりました。
そしていよいよ後攻の雛菊たちの番。
末晴はその演技に釘付けになります。
雛菊の圧倒的な演技にはもちろん、深く解釈された哲彦の演技に。
末晴は、知らずのうちに涙を流していました。
そして、二人の演技が終わると同時に、末晴が口を開きます。
ーーー投票するまでもない。俺の完敗だ
それは、末晴の敗北宣言でした。
演技のあと、誰も微動だにできない、拍手すらできないほど圧倒する演技をした雛菊たちに、末春自身が圧倒されてしまいました。
集団の輪を抜け、一人頭を冷やしていた末晴のもとに雛菊がやってきます。
そして、なぜ自分が勝てたかを末晴に伝えます。
経験の差、です!
雛菊曰く、超一流の役者たちとの共演の差が今回の勝敗を分けたとのことでした。
いくら才能ある末晴でも、ここ数年超一流の役者との共演はありません。
一方雛菊は、末晴に負けてからというもの、どんな端役であっても出演し、超一流といわれる役者たちと時間を共に過ごしていました。
その経験の差が、今の末晴と雛菊の差でした。
これを聞いていた真理愛が口を開きます。
末晴お兄ちゃん、実はドラマ出演の依頼が一つ来ているんです
真理愛の言葉は「役者として、末晴に依頼が来ている」というものでした。
末晴はそれに間髪入れずに即答します。
ーーーやる
これにより、末晴は演技への熱意を燃え上がらせるのでした。
そんな合宿を終え、いよいよ群青同盟ことエンタメ部の新入部員が決まりました。
決まったメンバーは
- 志田碧
- 間島陸
偶然にも、以前からの知り合いが残る形となりました。
しかしこれは厳正なる審査の結果でした。
今回の合宿では男女ともに一発アウトとなる条件が課されていました。
それが
- 女子風呂のぞきに加担すること
- 哲彦から口説かれて揺らぐこと
他の新入生はこの条件により不合格となったというのが、哲彦からの種明かしでした。
結果、群青同盟は碧と陸という2名の新メンバーを加えて始動することになりました。
以上が、10巻の内容でした!
10巻感想
桃大活躍……?
今回のお話は真理愛がその有能さを発揮した回ですね。
計画性も根回しも抜群の働きをしていました。
ただ、今回の真理愛の活躍は、8,9巻の黒羽や白草の活躍の仕方とやちょっと違いましたね。
まだまだ布石を打っている段階という感じがします。
黒羽や白草と比べると、真理愛は立場的に2歩くらい後ろにいるので、おそらくこれから時間をかけて詰め寄るのでしょう。
這い寄る真理愛に乞うご期待ですね!
今回のメインのお話は入部試験となっていますが、その内容がかなり凝っていますね。
真理愛のスーパーコネクションにより実施できていることになっていますが、普通だったらできないでしょう。
ぶっちゃけ、20人以上で合宿って、いきなりやるには無茶すぎると思いました。
事前準備は進めていたでしょうけど、面接の結果残る人数は揺れ動くでしょうし、いくら動画の稼ぎがあるにしても、20人分の合宿費をどこから捻出したのか……
あと、試験の内容とお話自体はとても楽しく読ませていただいたのですが、冷静に分析するとこの試験ってかなり不公平なんですよね。
圧迫面接のくだりは言わずもがな、群青同盟のことを知っている人のほうが有利だと思います。
合宿の一発アウト条件は、男女ともに、哲彦のことを知っていればだいたい避けられる内容でした。
なので、結局のところ、「いかに哲彦という人間を理解しているか」しか今回の試験は見ていないように思えます。
そりゃぁ知り合いが残るでしょうみたいな。
できれば、そういった恣意的な形にならないように、新キャラの一人でも加わっていればそうは思わなかったかもしれませんが、ちょっと今回の流れはあからさまに主要キャラだけ残したなという印象でした。
学校側から”10人以下”という条件がありましたが、それと比べても採用人数が少なすぎるので……
もうちょっと言うと、1,2,3年生で人数バランスが悪いんですよね、エンタメ部。
1年生を加えても半数が3年生です。
真理愛も場合によっては今後抜けますし、もう一人の年生である玲奈は準メンバーです。
なので、普通の部活だったら3年生が抜けた時点で廃部です。
そういう点も考慮して、1,2年生だけでも常時5名くらいになるような人数調整はしても良かったのではないかと思いました。
とまぁ、一般論で攻め立ててみましたが、おそらく今後の話の展開として人数をあまり増やせない理由もあるかと思います。
純粋に、動かす人数が多くなると作者としても大変でしょうし……
なので、個人的にはこの人数規模をうまく回しきってくれることを願って、「今回のお話はこれが良かったんだな」と思える日が来ると良いなと思っています。
ここからはより一層哲彦の思惑も動きそうですし、学校外での物語の進行が増えてくると予想します。
そうなってくれば真理愛のターンです。
ここから真理愛がどう盛り返してくるのか。
その中で哲彦が何を企むのか。
それに対して群青同盟は何を強いられ、どんな活動をしていくのか。
まだまだ目が離せませんね!
というわけで、次巻も心待ちにしたいと思います!
以上感想でした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回も前回から結構間があきましたね。
ただ、今回間があいたのは作者のスランプとかではないようです。
特典でも紹介した『呪われて、純愛。』と発売を合わせるためだったみたいです。
いろいろ事情があるんですね。
あえて合わせたということは、なにか繋がりがあるのでしょうか?
私自身、まだ『呪われて、純愛。』を読んでいないのでわからないですが、ちょっと気にしながら読みたいと思います。
あと、ちょっとこの場を借りて感想の補足をします。
今回、感想の中では結構指摘多めな記載をしてしまっています。
ですが、「じゃぁ物語としてイマイチだったのか」と問われるとそんなことはありません。
話のテンポもよく、内容もよく練られた面白いものでした。
読み始めたら止まらず、一気に読んでしまうくらいに。
なので、内容としては良いものだと思っています。
ただ、全体感を見渡すと、これで良いのかな?大丈夫かな?というのが感想で記載した内容です。
ミクロ的には面白いが、マクロ的に大丈夫だろうか?ってことですね。
私が心配することではないのですが、でも、好きな作品だからこそ、面白くあって欲しいというファン心だと思っていただければと思います。
以上、弁明終わり!
なので、引き続き
頑張れ、二丸修一!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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