「月の珊瑚」感想 ここまで綺麗な物語に未だかつて出会ったことがない

サブカル
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どうも、タナシンです(・∀・)ノ

今回はどうしても紹介したくなった作品があり、予定を変更しました。

その作品は

月の珊瑚

です。

Fateで有名なTYPE-MOONのライター・奈須きのこ氏好きなら知っているかもしれません。
作品自体は結構前に出たものですが、つい最近コミカライズが完結したため、取り上げてみました!

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「月の珊瑚」とは

概要

月の珊瑚は2010年12月21日に開催された「坂本真綾の満月朗読館」で読まれた短編小説です。
原作はTYPE-MOONのシナリオライター・奈須きのこ氏
Fateの原作も担当されていますので、Fate好きな人なら知っているであろうライターさんです。

元々は朗読用原稿として作成された月の珊瑚ですが、2011年10月に星海社という出版社から「小説+坂本真綾さんの朗読CD」のセットが発売されました。

更にその翌年、2012年からコミカライズされ、長い年月を経て、2019年にその漫画が完結しました。

コミカライズの作画は佐々木少年氏です。
佐々木氏は以前、TYPE-MOON作品である月姫のコミカライズも担当された方です。
私は他の代表作を知らないのですが、全10巻にも及ぶ月姫のコミカライズをやりきった実力者です。

あらすじ

舞台は近未来。西暦でいうとおそらく3000年くらい。
地球は高度に文明が発達しましたが、それと同時に人類は繁殖への意欲を失い、緩やかに絶滅をたどっていました。
最盛期には月への移住さえも実現した人類ですが、地球人の衰退とともに月との国交は断絶され、ついに月の人類は絶滅しました。

舞台はそんな終わりに向かう地球のとある小さな島。
綺麗な珊瑚に覆われたその島は、人口50人程度の小さな島。
その島には、月から落ちてきた女性の末裔である少女がいました。
その少女はお姫さんと呼ばれ、その美しさと島の希少性もあり、求婚者が絶えない程でした。
しかし、人を愛するということがどういうことであるか理解できない少女は、 かぐや姫のごとく求婚者たちに無理難題を突きつけていました。

ある日、そんな彼女のもとに小人がやってきました。
この小人はどこからともなくやってきて、少女に言いました。

「物語を知りませんか?この島だけの、どこからも出版されていないものです」

その小人は、自称商人であり、少女にあるものを渡す代わりに、物語を求めました。
少女はその要望に答えられる物語を1つだけ持ち合わせていました。
少女はその物語を語ろうとしますが、小人にそれを静止されます。
小人いわく「私は貴方達の言葉を正しく聞き取れないのです」とのこと。
そのため小人は、少女に物語を文字にすることを求めました。
しかし、少女は文字を書けないため、小人に文字を教わりながら物語を綴ることを決めました。
その期限は、小人が次に旅立つことができる満月の夜までの約1ヶ月。

少女と小人というアンバランスな二人が、共に1つの物語を紡ぐことになりました。

「月の珊瑚」感想

あらすじで結構ネタバレしていますが、ここからは私の感想をお伝えしたいと思います。
ちなみに、この感想は主にコミック版の感想になります。
その後、小説の方をパラパラと読みましたが、朗読はまだ聞いておりません。
ですので、もしかしたら、後々朗読を聞いて、この感想が変わる可能性があることをご了承いただきたく存じますm(_ _)m

この物語に触れて、真っ先に浮かんだ感想は「なんて綺麗な物語なんだろう」というものです。

正直、月の珊瑚が初めて発表された際、私はそれを認識したうえであえてスルーしていました。
というのも、物語の雰囲気やあらすじから、「この作品はかぐや姫をオマージュ・フィーチャーしたものだろうな」と決めつけていたからです。
もちろん、オマージュ自体は悪いことではありません。
むしろ、奈須きのこ氏がかぐや姫をどのように紡ぐのか、そこへの興味はありました。

ですが、かぐや姫だと思うと、基本的に物語のあらすじが想像できてしまいます。
真新しさという点は薄くなってしまうのが事実です。
ですので当時の私は、読むべき作品として月の珊瑚の優先度を下げていました
まぁ。まだ学生ということもあり、お金があまりなかったことも理由の一つですが。

ただ今回、この作品をなぜもっと早く読まなかったのかと後悔しました。

この作品を最後まで読んで、一言でこの物語が何を伝えたいものだったかを言わせていただくと「愛を再発見する」ための物語だったと思います。

我ながらちょっと恥ずかしい表現ですね 笑

でも、真っ先に浮かんだ表現がこれでした。
あらすじでは内容の前半部の更に序盤しか記載していないため、分かりづらいと思います。
なので、後半部まで含めた総括をお伝えします。
いや、まぁ総括するのは難しいのですが……あえてします。

この物語は2人の語り部を通して語られる、失われた愛を再発見した人類の物語です。
愛が何かわからない少女が、物語上で愛を自覚する女性の物語を小人に伝えます。
このとき、少女はまだ愛を理解できませんでした。
しかし、小人から受け取ったレコーダーから紡がれる物語で、恋を自覚する男性の物語を知ることで、ついに愛すること・恋することが何であるかをおぼろげながら理解します。

この、少女と小人の物語と、二人が語り合った女性と男性の物語が、非常に神秘的に絡み合い、時を越えて結びつきます。

お話自体が、非常に美しいことはもちろんのこと、このように2つの物語がまるで二重螺旋を描くように絡み合って進んでいく構成は、一つの小説としてとても綺麗です。
このとき私は、改めて奈須きのこと言う書き手が、ただのシナリオライターでないことを悟りました。
短編という限られた文字数の中で、これだけ考えさせる物語をこれだけ綺麗にまとめ上げるその技術に、感服しかありません。

もちろん、物語そのものだけでなく、佐々木氏の作画も素晴らしいです。

コミックでは、結構コミカルなシーンもあります。
また、物語の中では、無表情だった女性が徐々に表情豊かになっていきます。
そのような機微を表現しきっている佐々木氏の作画は、作品をより彩り豊かにしています。
特に、少女が小人に「貴方の愛はとても人間的なのですね」と言われたときの表情はとてもかわいらしく、どこか浮世離れしていた少女を一気に等身大の少女に変身させています。
これは、漫画ならではの表現だと思います。

先程私は、なぜこの物語をもっと早く読まなかったのかと後悔したとお伝えしましたが、もしかしたら朗読発売当初にこの物語を読んでも、同じ感想を抱くことはなかったかもしれません。

この物語は、愛や恋を忘れてしまった・失ってしまった人類が、それを取り戻す物語だと思います。
ここ数年、恋だの愛だのというものから遠ざかってしまっている今だからこそ、私の胸に刺さったのではないかと思います。

かなり臭いセリフですね 笑
すみませんm(_ _)m
こんな臭い文字を臆面もなく紡ぎたくなる、そんな作品が月の珊瑚だと思っていただければと思います。

終わりに

いかがだったでしょうか?

皆様が少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
その際はぜひ、購入してみてください。
朗読でも小説でも漫画でも、おそらく大きな感動を味わえると想います。
もちろん、各々で表現のされ方が違いますので、すべてを確認されたほうがより深く心に残ると思います。

ちなみに、今回2巻が発売されたことにより、多くのアニメショップでは特典が付きます。
私は収納ボックス目当てでメロンブックスで購入しました。
以下のような感じになります。

購入品と収納ボックス

左から順に、収納ボックス、小説+朗読CDセット、コミック1巻、コミック2巻です。
収納ボックスは以下のような絵になっています。

収納ボックスは、小説とコミックがすべて収まるので良いサイズです。
ちなみに、ちゃんと収納するとこんな感じです。

メロンブックス以外にも、ゲーマーズ、とらのあな、アニメイト等で特典があるようですので、お好みのところで購入いただくのが良いかと思います。

ちなみに、小説やコミックの表紙は以下のような感じになります。

ちなみに、今回は愛蔵版としてコミックス1,2巻を1冊にまとめたハードカバーのものも発売されています。
A5判という大きなサイズです。
3000円と、少し高価になります。
私はスルーしたのですが、読み切った今としては欲しい気持ちが沸々と湧いております。

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しっかし、本当に予想以上に良い作品でした。
奈須きのこ氏はやはりすごい人でした。
ちなみに、この作品のコンセプトはかぐや姫だけでなく月姫3000という位置づけもあるようです。
月姫やFateと世界観を同じくしているとのことです。
月姫はなんとなく分かる感じがします。

TYPE-MOONファンにもおすすめです!

それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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参考
星海社の商品紹介ページ: https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/night/2525.html 

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