「演技に、遠まわり、なんてものはないと思いますよ」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
今回ご紹介するのはこちら!
声優ラジオのウラオモテ #08
本ブログで大プッシュしているライトノベル『声優ラジオのウラオモテ』。
その最新刊が発売されましたので、紹介していきます!
そして、いよいよ発表されましたが、
『声優ラジオのウラオモテ』のアニメ化が決定しました!
そんな波に乗っている本作。
今回も百合百合しいお話となっております。
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻の紹介は以下の記事で書いておりますので、よろしければお読み下さい。
店舗特典
本巻ももちろん店舗特典があります。
店舗特典の詳細情報は公式HPを見ていただければと思います。
普段、メロンブックスで購入することが多い私ですが、今回は有償特典のこともありゲーマーズで購入しました。
まずはゲーマーズの特典として、4Pブックレットが付いてきます。
絵柄は本編表紙と同じ渡辺千佳と高橋結衣ですが、内容は佐藤由美子と千佳のお話です。
そして、有償特典がこちらのSNS風アクリルキーホルダーです。
こちらの絵柄が尊くて、つい購入してしまいました 笑
オンランストアではすでに売り切れてしまっているようですが、店舗ではまだ在庫を見かけるので、気になった方は購入してみてください。
参考までにオンラインストアのリンクは貼り付けておきます。
ゲーマーズは通常特典含め品切れ状態っぽいので、特典目当ての人はアニメイトならまだリーフレットが残っていそうです。
前巻のあらすじ
前巻は柚日咲めくるの過去話なので、今巻は6巻の話との繋がりのほうが大きいですが、ざっとご紹介します。
詳細は以前のレビュー記事を読んでいただければと思います。
デビュー当時のめくるはオーディションに必死になれませんでした。
自分以上にふさわしい声優がいると思うと、それ以上必死になることができませんでした。
それもあり、めくるは役を勝ち取ることが出来ずにいました。
そんなめくるにも転機がやってきます。
それがソシャゲの生配信番組への代打出演でした。
そこでめくるは『声優を活かす声優になる』という目標が出来ました。
その結果、後にめくるが担当することになったラジオは、ゲスト声優を盛り立てるラジオとして200回を越える長寿番組になりました。
しかし、その番組もいよいよ最終回を迎えることになりました。
その事実は、現在仕事が殆どない一部の声優の終わりを意味していました。
失意に明け暮れるめくるでしたが、たまたま出会った桜並木乙女の目標に感化され、憧れも負けん気も捨てないことを決意しました。
以上が、前巻のおおよその内容です。
第8巻感想
第8巻あらすじ
第8巻公式あらすじ
「ねえ、佐藤」「なによ渡辺」「わたしたち、一緒に暮らさない?」
『ティアラ☆スターズ』ライブの第一弾「ミラク」VS「アルタイル」が終了し、遂に乙女たち「アルフェッカ」に挑むことが決まった夕陽とやすみ。調子を取り戻した若手随一の人気声優・乙女に率いられて盤石な体制の「アルフェッカ」を前に、二人は一時休戦、協力して後輩の指導とチーム強化にあたることを決める。
引用:https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322207000036.html
しかしアイドル声優活動を疑問視する年上の新人・羽衣纏は、ライブへの注力に不満な様子。その姿を以前の自分と重ねた千佳は、ぎこちないながらも彼女と対話しようとするが――。
というわけで、今回はライブバトルです。
由美子と千佳擁する『オリオン』と、乙女率いる『アルフェッカ』の対決です。
圧倒的人気を誇る乙女たちにどう対抗するのか、由美子たちの奮闘が気になる1冊です!
一応、情報の補足として、『オリオン』と『アルフェッカ』のメンバーを記載しておきます。
第8巻のあらすじ詳細
ここからはガッツリ本編の内容を紹介していきます。
ネタバレOKの方のみ、以下のボタンから内容を開いてお読みください。
『ミラク』VS『アルタイル』のライブ後。
『オリオン』のリーダーをどちらかに努めてほしいと言われた由美子と千佳は学校で相談します。
由美子は、コミュニケーション能力という点では自分の方が適任と考えましたが、声優として絶大の人気を誇る乙女に対抗するには千佳の力が必要とも考えていました。
その結果、千佳をリーダーとして据え、由美子が補佐をするという形を取ることにしました。
早速練習に精を出す由美子たちでしたが、チーム内で違和感を覚えます。
それが纏の存在でした。
決して手を抜いているわけではないですが、頑張れるだけ頑張りたいと考える由美子たちとの温度差がありました。
そんな状況もあり、現状を打破すべく千佳が案を出します。
それが
由美子と一緒に暮らす
というものでした。
めくると花火のように仲良くなることで連携を強められると思った千佳は、由美子と一週間一緒に暮らすことを提案します。
その結果、千佳は由美子の家に一週間居候することになりました。
由美子と千佳の共同生活は、思った以上にスムーズでした。
夜中に本読みができるというメリットを享受しつつ、共同生活は半分を終えました。
その頃千佳は、纏の本心を探るために纏を食事に誘います。
そこで知らされた纏の本心は「アイドル声優をやりたくない」というものでした。
デビューが遅くなった纏にとって、アイドル声優をやれる期間は限られており、寿命が短いと感じていました。
また、もともと演技がしたくて声優になったということもあり、早く演技に集中したいというのが本音でした。
纏のことがありはしたものの、つつがなく共同生活最終日を迎えた由美子たちは、一緒に家を出てラジオの収録に向かいます。
その帰り道。
たまたま立ち寄ったスーパーで妹と一緒の纏と出くわします。
その姿はいつものしっかりした雰囲気とは逆に、妹に甘えっきりにダメ姉の姿でした。
纏の妹・理央に促され、纏宅にお邪魔することになった由美子たち。
そこで纏たちの過去を聞きます。
高校生の頃、声優を夢見ていた纏でしたが、両親が体を壊してしまったこときっかけに、声優も進学も諦め、働くことを選びました。
そしてそれが、声優になるまでに時間がかかってしまった理由でした。
また、そんな両親を見ていたことが、体を壊すリスクを負って頑張ることに否定的だった理由でした。
しかし、頑張りきれていない纏を心配した理央の説得により、纏は全力を出すことに前向きになりました。
纏への心配が解消されつつある頃。
『アルフェッカ』の単独イベントが実施されることになりました。
由美子たち『オリオン』のメンバーは、敵情視察としてそのイベントに乗り込みます。
しかし、そこで目の当たりにしたのは乙女を中心とした圧倒的な盛り上がりでした。
その実力差を目の当たりにした由美子は、なにかしなければという焦燥感に駆られます。
しかし、妙案は浮かばず、千佳にも相談を持ちかけます。
ですが、当の千佳は「質を上げる努力をしたほうが建設的」と、そっけない返事でした。
由美子もそれは理解しているものの、ただまっすぐに「絶対に勝つ」と言ってもらいたかった由美子にとって、その千佳の言葉には温度差を感じずにはいられませんでした。
そして、奇しくもその時の由美子と千佳は、『ティアラ☆スターズ』で演じている二人の役の立場に酷似していました。
そんな不安定な状態なまま迎えたライブ当日。
いまだギクシャクしたままの由美子と千佳でしたが、由美子は集中していました。
それこそ、自身が演じるキャラクターを完全に憑依させていたかのごとく。
そして、演目は着々と進行し、いよいよ次は由美子と千佳のデュエット曲となりました。
二人で立つはずの舞台。
しかし千佳は、その舞台に足を向けませんでした。
なぜなら、この曲は物語上、千佳のキャラクターが間に合わず、由美子のキャラクターのみで歌うことになる曲だからでした。
千佳が出てこないことになっているなんて露知らず、一人で舞台に上がる由美子。
普通なら戸惑い、慌てふためく場面。
しかし、役を完璧に憑依させた由美子は、その状況でも完璧なパフォーマンスを発揮します。
声優としての人気や、ライブパフォーマンスでトップでないにしても、キャラクターを演じるという点では、その日の誰よりも最も完璧な姿で。
結果、『オリオン』は『アルフェッカ』に勝てはしなかったものの、由美子個人はこのライブで最大の歓声を得ることに成功しました。
以上が、本巻の内容です。
8巻感想
なぜ由美子はここまで格好良いのか......!
今回のお話は纏が話の中心にいます。
ただ、物語としては過去のお話と纏の背景を対比した物語になっています。
アイドル声優の活動に否定的だった千佳と、それに近い考えを持った纏。
また、頑張りすぎて倒れてしまった乙女と、それを起こさないために必死に自制する纏。
そんな、過去の経験があったからこそ、今回由美子と千佳は大過なく問題に対応できたのだと思います。
物語としての起伏という点では、今回そんなに大きな問題が起きていないのですが、それは今までの由美子と千佳の経験があってこそだと思われます。
そういった点で、今巻は今まで物語の集大成と言っても良いのではないかと思っています。
ただ、今回の話しはとにかく由美子と千佳の関係が尊い。
共同生活でしれっと馴染んでしまっている関係はもとより、いがみ合いながらも、お互いを一番理解しているのはお互いであり、相手を思う気持ちも人一倍強いというのが伝わってくる物語でした。
由美子はちょいちょいデレていたので、通常運転と言って差し支えないですが、今回は千佳が最後の最後に大立ち回りをしています。
由美子を輝かせるため、四方八方に手を回し、舞台を整える。
そして、由美子をスターとして輝かせる。
そんな粋な計らいをしています。
しかも、その計らいに対して完璧に応える由美子。
この阿吽の呼吸が二人の関係を輝かせていると思います。
というか、今回の由美子は最後の最後で格好良すぎですよね。
ラスボスに一矢報いるための1本の矢。
それが由美子の立ち位置でした。
そして、見事にラスボスたる乙女に一石を投じた。
もちろん、場の設定をした千佳も素晴らしいわけですが、それに応える由美子がめちゃくちゃ格好良いと感じました。
それにしても、今巻を通して改めて由美子と千佳の関係は不思議だなと思いました。
ときに主人公とヒロイン、ときに主人公と親友、ときにダブル主人公と、お話によってその関係性が微妙に変わります。
しかし、絶対に変わらないのが、『お互いにとってなくてはならない存在』という点です。
これがブレずにいろんな関係性を見せてくれる二人だからこそ、本作は目が離せないと私は思っています。
皆さんはどう考えましたか?
是非コメントで教えて下さいね!
以上、感想でした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回もいろいろ思いを馳せるお話でしたね!
というか、今回も刊行までに時間かかりましたね……
もはや半年に一度というのが刊行ペースなのでしょうか。
しかし、それも仕方ないですよね。
なにせ、
アニメ化決定!
したわけですから。
いやー、1巻発売当初から応援している身としては感慨深いです。
やっと来た!って感じです。
そして、アニメ化のお仕事もあれば、そりゃぁ刊行速度もかかるよなぁと思ったりしている次第です。
なので、無理のない範囲で続けていただければと思っています。
途中で刊行が止まるラノベは枚挙に暇がないので......
それはさておき。
アニメ化が決まった以上、本ブログも引き続き全力で応援していきます!
由美子と千佳の声優は、今まで所々で声を担当された伊藤美来さんと豊田萌絵さんが続投されるようです。
お二人のファンの方も必見ですね!
放送時期はまだ発表されていないようですが、分かり次第取り上げたいと思います。
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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