弱キャラ友崎くんLv.7感想 人間の感情が交差する青春ストーリーがここにある!

ラノベ
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人生はクソゲーだ!

どうも、タナシンです(・∀・)ノ

皆さんは人生はクソゲーだって思ったことはありますか?

私はあります 笑

そう考える&考えたことのある全ての人に読んでもらいたい作品「弱キャラ友崎くん」を紹介したいと思います!

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「弱キャラ友崎くん」とは

「弱キャラ友崎くん」はガガガ文庫から刊行されているライトノベルです。
作者は「屋久ユウキ」氏。
作品自体は青春ラブコメに分類される(であろう)作品です。

あらすじ

「弱キャラ友崎くん」は端的に言ってしまえば根暗な主人公がリア充を目指し成長していく物語です。

主人公・友崎文也は、ゲームが趣味の根暗な男子高校生。
人生をクソゲーと決めつけ、日々ゲームで自分を磨くことのみを追求しています。
そんな彼が唯一誇れるのは、家庭用ゲーム「アタックファミリーズ(通称アタファミ)のオンライン対戦で全国1位であること。
友崎は「nanashi」というプレイヤーネームで、長年アタファミの全国1位に君臨していました。

そんな彼は強すぎるがゆえに、敵となる相手が少なく、全国2位であるプレイヤー「NO NAME」との対戦が唯一の楽しみでした。
ある日、彼がNO NAMEと対戦をしていたところ、チャットで一対一のオフ会に誘われます。

友崎はリアルで初めて会う同レベルのプレイヤーに緊張しつつ、待ち合わせ先に向かうと、そこには同じクラスの最強ヒロイン・日南葵がいました。
日南は友崎の学校において、容姿端麗文武両道の超リア充として、スーパーヒロインの立ち位置を確立している女子です。
しかし、待ち合わせ場所で対峙した日南は、うだつの上がらない友崎のことをボロクソに罵りました
完璧超人である日南にとって、ゲームとはいえ自分が認めた人間が、友崎のような目が死んだ人間であることが許せませんでした。
しかし友崎はこれに反論します。

「日南みないた強キャラには、俺みたいな弱キャラの気持ちはわからない」

これが友崎の言い分でした。

しかし、日南はこの言い分にキレます。
日南曰く、「人生はアタファミと同じくらい面白い神ゲー
そんなゲームの攻略を放棄しているゲーマーの友崎に、日南はひどく失望しました。
そしてこんなことを言い出します。

「 私はあなたにこのゲームのルールをひとつひとつ教えていく、だから

この『人生』という『ゲーム』に本気で向き合いなさい!」

友崎は、人生をアタファミと同等の神ゲーと評した日南の言葉を確かめるために、日南の師事の元、人生の攻略に踏み出しました。

「弱キャラ友崎くん」の魅力

ちょっとここからは私が感じる「弱キャラ友崎くん」の魅力をお伝えしたいと思います。

この作品の魅力は、なんといっても主人公・友崎の成長にあります。
スクールカーストにおいて、最底辺をひた走っている彼が、スクールカーストの最上位に君臨する日南の指導の元、少しずつ人生における強キャラに成長していきます。
しかし、主人公がただ成長するだけの物語は世の中に溢れています。
しかし、「弱キャラ友崎くん」の最大の魅力は、非常に合理的な努力に基づいた成長であるという点です。

友崎は最初、自分のことを弱キャラ、日南のことを強キャラの評します。
おそらく皆さんにも、同じような気持ちを感じたことがあるのではないでしょうか?

私はこのシーンに非常に共感しました。

そして、これに対して日南は、「自分もはじめから強キャラだったわけではなく、努力してなった」といいます。

正直、この切り返しはありきたりなものだと思います。

現実においてもよくある話だと思います。
リア充が非リア充に対して、「お前は努力してないから非リアなんだよ」と言うことがあると思います。
少なくとも私はそれを言われる側の人間です。
そんな人たちに対して、私はよく問います。

「じゃぁ、具体的に何をすればよいの?」

大抵の人がこれに対して、「出会いの場に行け」とか「行動しろ」と返してきました。
ですが、私はこれに対して疑問しかありません。
私は少なくとも友崎よりは広い交友関係を持っています。
そのつながりで、いわゆる世間で言う出会いの場に行くこともありますし、人とは違うことを実行したりしています。(このブログもその一つだと思います)
ですが、リア充ではありません。なれていません。

何故か?

それは、一般的なリア充が言う「リア充になるための行動」は、すでに能力がある前提で語られているからです。
リア充に足る能力を持った人が、出会いの場に行ったり、行動したりするから、リア充になれるんです。
だから、そもそもリア充足りうる能力のない人が、リア充になる方法をいくら実践しても、リア充にはなれないのです。

ですが、この「弱キャラ友崎くん」は、私が昔から感じていたこの問題に解をくれました。
『リア充にはいきなりなれない。でも、必要な能力を確実に一つずつ身につけていけば、必ずたどり着ける』
それを描いているのがこの作品です。

この作品のヒロイン・日南は努力でスクールカーストのトップにたった人間です。
それは、特別な能力や生まれつきの魅力によって成し遂げたものではなく、そうなるために必要なものを分析し、一つ一つ努力で身につけることをすることで達成した境地です。
だからこそ、日南は人生をゲームと称し、自分というプレイヤーの成長のために経験値を蓄えていました。

そして今回、日南はそのノウハウを主人公・友崎に伝授します。
それは感覚的なものではなく、明確な理由に裏付けされた必要なスキルです。
そして、それを身につけるために日南が友崎に出す課題は、明確な目標を達成するために非常に合理的なものです。

私はいまだかつて、ここまで合理的に非リア充の脱し方を教えられたことはありませんでした
まさに目からウロコです。
第1巻を読んでいただければ、私の言葉がわかると思います。
そして、まずはマスクを着用するところから始めるかもしれません 笑

物語が進むにつれ、友崎は成長していきます。
その成長はむしろ、結果だけ見れば進化のような劇的なものです。
ですが、その過程に着目すると、堅実なステップアップでしかありません。
だからこそ、この作品を読んでいると、「自分も変われるんじゃないか」と思えてきます。

人によっては、「別にリア充になりたいわけではない」という人もいると思います。
ですが、そう考えている人こそ、この作品は読んだほうが良いです。
リア充になりたくなると言いたいわけではありません。
いつでもリア充になれるけど、あえてならないという選択をしたんだと、胸を張って言うためにも、この作品は読んだほうが良いです。

リア充になる能力がない人が「リア充になりたいわけではない」と言っても、僻みにしか聞こえません。
ですが、この作品にあるようにリア充を目指し、いつでもリア充になれるだけの素養をつけた上で、「リア充になりたいわけではない」という場合、それは人生におけるルート選択になります

非リア充な生き方を前向きに肯定するためにも、この作品にふれることをおすすめしたいと思います。

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弱キャラ友崎くんLv.7感想

さて、すっかり前置きで熱く語ってしまいましたが、ここからが本題です。

今回はこの「弱キャラ友崎くん」の第7巻の感想をお伝えしていきたいと思います。

前巻までのざっとしたあらすじ

本巻は前巻の重要シーンが関係するため、必要なところだけちょっと記載しておきます。

友崎は日南からの課題を着実にこなしたり、クラスメイトの七海みなみと一緒に生徒会選挙に参戦したり、夏林花火とクラスメイトのいざこざを解決したりと、着実に能力を高め、それを日常で活かし始めていました。

友崎はそんな行動が評価されたこともあり、来る文化祭のクラス実行委員に任命されました。
クラスの出し物である演劇を脚本担当であるクラスメイトの菊池風香と考えたり、ステージイベントである七海との漫才に奮闘したりすることになりました。

そんなある日の放課後、友崎は帰り道が一緒だった七海から告白をされます。

今だ、自分は強キャラになれていないと思っている友崎は、「自分は告白をする方であり、される方ではない」と考えていました。
告白に対する返事を求められなかったからこそ、友崎はこの告白に困惑し、途方に暮れます。

しかし、たまたま偶然が重なり、クラス一のイケメンで強キャラの水沢孝弘に告白されたことがバレてしまい、相談することとなりました。

本巻のあらすじと感想

ここからはガッツリ7巻のネタバレを入れていきますので、まだお読みでない方でネタバレがダメな人は読まないでください!

7巻のあらすじ(ざっくり)

クラスの文化祭実行委員という役割と、七海からの告白に頭を悩ませていた友崎に、日南から新しい課題が言い渡されます。
それは、「気になる女子を2人以上選び、文化祭までに両方に対して親密度を上げるためのイベントをこなすこと」でした。

友崎はそもそも自分が人を選ぶ立場の人間なのかという思いを抱えながらも、対象として菊池と七海を選択します。
しかし、七海に関してはすでに告白をされるほどの親密度になってしまっていたこともあり、主だった行動は菊池に対して行うことと日南から言われます。

そして、文化祭後にはどちらかに告白することを言い渡されます。

友崎はそもそも「好きとは何か?」「付き合うとは何か?」という疑問を抱えながら、課題をこなし、二人との親密度を高めていきます。

途中、菊池にアプローチをかけてくる男子にヤキモキしたり、告白後どう対応してよいかわからない七海にオロオロしながらも、着実に課題を進めていきました。

そしてついに友崎は、菊池に告白することを決意し、「劇の後に伝えたいことがある」と伝えました。

しかし友崎は自分のクラスの劇を見て衝撃を受けます。
劇の最後に、友崎が知らないシーンが追加されていました。
それは、菊池が友崎に対して送った「自分を選ばないでほしい」というメッセージでした。

友崎はその劇のシナリオですべてを悟りました。
そして、絶望の中、帰路に着こうとします。
そんな彼の前に現れたのは、七海でした。
友崎に思いを寄せ、半ば当事者であった七海は、劇のラストシーンですべてを悟っていました。
友崎の思いも、自分の恋の終わりも。
でも、そんな中で七海が友崎へ発した言葉は「負けず嫌いなゲーマーなんだから、最後まで粘るんでしょ!」というものでした。

その言葉に背中を押された友崎は、菊池がいるであろう図書室に向かいます。
そして、菊池が身を引こうとする理由を聞き、それでもなお、共にいてほしいことを伝えます。

そして、晴れて友崎と菊池は恋人同士となりました。

7巻感想

本巻は間違いなく、菊池のため物語です。

おそらく、ここに書いたあらすじだけ読むと、「七海に告られてるのに菊池と両方攻略を進めるって、どんなゲスだよ」とか思うかもしれません。
ですがそれは錯覚です。
読んでいただくとわかりますが、これは日南の指示でのことです。
それもちゃんと理由があります。
まだ気持ちが定まっていない友崎の心を自覚させるための過程でした。

結果、友崎は自分の気持を自覚し、菊池と結ばれたわけです。

この結果は正直意外ではありませんでした。

菊池は物語でメインを張ったことのあるキャラクターではありません。
だからといって、ぽっと出のヒロインかというと、そうでもないです。
菊池は物語の序盤から登場し、友崎が初めて声をかけることになった女子です。
それからも度々物語に登場し、日南とは違う意味で友崎のアドバイザーとして活躍しました。
何より、物語のある瞬間で友崎が日南と対立したきっかけは、この菊池が理由です。
友崎は自分を変えるために行動してきました。
ですがある時、以前のままの友崎も良かったと菊池に言われました。
そのことから、無理に変わることが必要なのか、無理にリア充になるべきなのかを考えるようになりました。
結果、日南に師事を仰ぐが、自らの信念に基づくことを前提とするようになりました。

このような経緯もあり、友崎があるがままの自分で接することのできた数少ない異性という立ち位置を菊池は持っていました
この点で言えば、菊池と付き合うことになったのは友崎の性格的には順当と言えます。

物語のあらすじだけですと、一人を選んで結ばれました、で終わってしまうのですが、本巻の肝はそこではありません。
友崎と菊池の内面が、彼らの作る演劇の脚本とリンクし、「付き合うとは何なのか」、「世界において、人生において、自分はどうあるべきか」という壮大なテーマが語られています。
学生がただ好きな人と結ばれた、めでたしめでたし、で終わるお話ではありません。

人の生き方に関するスタンスのお話です

人生をプレイヤー目線で生きるか、キャラクター目線で生きるか
この問に関して、明確にどちらが正しいとは言えないと思います。
菊池はこの問題に頭を悩ませ、それゆえに自分のスタンスを決め、友崎への気持ちに答えを出しました。
しかしこの問題は、友崎がすでに通ったものでした。
だからこそ、友崎は演劇のシナリオで暗に振られた菊池の元へ向かうことができました。
この物語の持って行き方は、とても美しいなと思いました。

正直私は、高校を舞台とした青春ラノベでここまで考えさせられる作品になかなか出会ったことはありません
自分の人生を振り返させられるほど、この物語は魅力に溢れています。

雰囲気としては「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」が近いと思います。
これもガガガ文庫ですね。
ただ、友崎は八幡ほどひねくれていません 笑

ただ、本巻を読み切ってもう一つ思うところがありました。

七海が憐れすぎる!

今回、告白して振られてしまった七海。
この娘、少し前のお話で生徒会選挙に出馬し、友崎と共に日南と戦いました。

結果は惨敗です。

そう、負けたんです、日南に。
そして本巻でも、負けたんです、菊池に。

どうしてここまでの仕打ちをするのでしょうか?
七海、メッチャ可愛いんですよ?
元気系美少女で、でも真剣なところもあって、真面目に悩むし、いろいろ表情が変わるし、見てて飽きない娘です。
本巻でも、自分が辛いにもかかわらず、友崎の背中を押せる健気な娘です。
そんな可愛い子が、完全なる負け犬ポジ......
とても残念です。

いや、私の好みで言えば、菊池派なのですが、ここまで健気で可愛い七海を見ていると、どうしてもこの娘に報われてほしいと思ってしまいました。
ちょっと前までメインを張っていたのに、本巻では最後の見せ場以外、結構出番がありませんでした。
まぁメインが菊池なので仕方がないのですが......

いずれ、この娘が報われることをマジで切に願っています!

まとめ

えーっと、いかがでしたでしょうか?

ぶっちゃけ、ここまで長くなると思いませんでした。
この作品への愛が強すぎて、無駄に長く書いてしまいました。
こちらの作品、アニメ化してもおかしくない人気の作品です。

私は第1巻が発売された当初、たまたまゲーマーズで手に取り、なんとなく買ったのがきっかけでドハマリしてます。

少しでも興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
絶対後悔しないです!

あ、ちなみに、本巻はイラスト集付き特装版が発売されています。
もちろん私はこちらを購入しました。

イラスト集付き特装版

パッケージは菊池の姿がドアップです。これは可愛い。
イラスト集は日南が表紙です。ちょっとアップにすると以下な感じ。

イラスト集表紙

また、アニメショップ各店では、店舗特典が付いてきます。
私はブックカバーが欲しかったので、メロンブックスで購入しました。

メロンブックス特典

文化祭Tシャツに身を包むクラスメイトたちです。
ザ・学生って感じですね!

それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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