「私は誰も見捨てない。それを信じでくれるよね?」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
今回ご紹介するのはこちら!
ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 第10巻
冬休みが終わり、2年製の3学期を迎えた清隆たち。
今回は3学期最初の特別試験のお話になります。
3年生に向けて着々と状況の準備が進んでいく溜めの話になります。
とはいえ、状況はかなり動いているので目が離せません!
それではいってみましょう!
ちなみに、前巻のご紹介は以下の記事でしておりますので、気になる方はお読みください。
ただし、上記の記事は0.5巻の短編集なので、本編としては以下の9巻も内容を抑えたほうが良いです。
店舗特典
毎巻恒例ですが、今回も店舗特典が充実しております。
詳細は公式HPを参照いただければと思います。
今回私はゲーマーズで購入しました。
ゲーマーズの特典は、森下藍視点のSSブックレットです。
更にゲーマーズでは有償特典があります。
それがこちらの堀北鈴音のA3クリアポスター2枚セットです。
一枚目の絵柄は今回の本編の挿絵ですが、2枚目の方は修学旅行のときの絵柄ですね。
今回はこの鈴音のイラストが非常に好みだったので、ゲーマーズでの購入を決めました。
今回は割と迷わずに決めた印象です。
皆さんはいかがでしょうか?
ゲーマーズでは通販でもまだ在庫があるみたいなので、まだ購入できていない方はチェックしてみてください。
また、現在はハロウィンのフェアもやっているらしく、ランダムでトリックオアトリートカードなるものもいただけました。
4種類あるようですが、私は以下の絵柄をいただきました。
これは、鈴音と恵ですかね?
予想以上にセクシーで、個人的には良い特典だと思っています。
こちらも併せてチェックしてみてくださいね!
以上、特典でした。
前巻までのあらすじ
今巻は本編としては9巻の続きであり、9巻のあらすじについては以下の9.5巻の記事で記載してしまっているので、今回は前巻のあらすじは割愛しようと思います。
気になる方は上記と合わせて9巻の記事をお読みいただければと思います。
端的に言ってしまえば、2学期の一大イベントである修学旅行を終え、冬休みを挟むことで人間模様が少し変わったところで、今回の3学期最初の特別試験を迎えることになったという状況です。
10巻のあらすじ
ここからはガッツリネタバレしますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバック推奨です。
気をつけてください!
第10巻公式あらすじ
3学期最初の試験は4クラスの攻防戦『生存と脱落の特別試験』!
冬休みが終わり高度育成高校の3学期が始まった。直後に告知された『生存と脱落の特別試験』は4クラスがジャンル別課題を対戦クラスにぶつける攻防戦。だが1位以外はクラスポイントが減少する過酷な試験で――!?
引用:Amazon販売ページ
というわけで、冒頭からお伝えしている通り、3学期最初の特別試験のお話です。
詳細内容
ここからは具体的な詳細内容になります。
ネタバレOKの方のみ、以下をクリックして内容をお読みください。
3学期開幕直後。
綾小路清隆は掘北鈴音に連れられて伊吹澪の手作り弁当を食べさせられるというスタートを切りました。
そんな鈴音の意外な一面に触れたイベントはさておき、早速担任の茶柱佐枝から特別試験の通知がされます。
今回は『生存と脱落の特別試験』というものでした。
基本的なルールは、攻撃側が防御側に問題を出し、正解数の合計を競うものです。
詳細ルールは以下のとおりです。
複雑なルールに戸惑う生徒たちに、更に追い打ちをかけるように、今回の特別試験のクラスポイント報酬が開示されます。
それが以下。
基本的に一人勝ちしか許されないというルールです。
これは、クラス間で結託して得点を稼ごうとする動きへの牽制でもあります。
ルール開示後。
早速集まって話を始めた清隆たち。
少し議論はあったものの、平田洋介からの推薦もあり、クラスのリーダーは鈴音に決まりました。
話し合い後。
ケヤキモールから帰る途中だった清隆と軽井沢恵は、Aクラスの森下藍がベンチでうつ伏せになっているのを発見します。
藍は清隆に興味を持ったらしく、連絡先を交換したいと言い出し、恵が渋ったものの二人共藍と連絡先を交換することになりました。
翌日の金曜日。
清隆は『みーちゃん』こと王美雨に相談を持ちかけられます。
みーちゃんの相談は「自分が休んできた間、部屋の前に差し入れをしてくれた人を特定したい」というものでした。
ただし、特定の方法はすでに明確になっており、それを知るための後押しをしてほしいとのことでした。
清隆はそれに応え、差し入れをしていた人物が高円寺六助であることを特定します。
翌日の土曜日。
清隆はみーちゃんに連れ添って高円寺と話をします。
結果として高円寺の本心は分からなかったものの、清隆としては高円寺のスタンスを聞けるよい機会になりました。
翌週水曜日。
清隆たちは池寛治が思いついた特別試験の戦略を聞きます。
普段は頓珍漢な案を出す寛治ですが、今回はかなりまともな意見を出します。
最終的には現在の戦略上採用されませんでしたが、鈴音も認めるほどの案を出せるだけの成長を見せた寛治でした。
金曜日。
いよいよ特別試験当日を迎えます。
前半の攻撃の順番は以下のように発表されます。
Bクラス(堀北クラス)→Cクラス(一之瀬クラス)→Dクラス(龍園クラス)→Aクラス(坂柳クラス)
清隆たちBクラスは一番最初に攻撃することになります。
また、攻撃がAクラスから行われるという厳しいスタートです。
とはいえ、鈴音の差配が功を奏し、前半終了時点では以下のように2位の位置につけます。
午後の後半戦。
攻撃順序は逆になり、清隆たちはCクラスから攻められることになります。
帆波は終始執拗に恵を狙い撃ちしてきましたが、それ故に鈴音はしっかり恵をプロテクトし、着実に得点を重ねていきます。
Aクラスを攻める際には、櫛田桔梗のアドバイスもあり、着実にAクラスが得点を伸ばすのを阻止していきました。
クラスとして大きな問題のなかった清隆たちですが、他のクラスで異常事態が起きます。
それは「Dクラスが全問パーフェクトでプロテクトを成功させる」というものでした。
途中、Aクラスリーダーの坂柳有栖は情報が漏洩していることに気が付きましたが、特別な処置を施さず、試験を続行します。
結果、前半終了時点の順位が完全に入れ替わるという最終結果に終わりました。
その結果、Aクラスの脱落者から一人退学することになり、有栖に比較的近い位置にいた神室真澄が退学することになりました。
以上が、本巻の内容です。
感想及び考察
今回は少し不満があります……
いきなりなんやねんと思われるかもしれませんが、今回のお話はちょっと個人的にもうちょっと練ったほうが良かった印象を持ちました。
いや、話の展開としては文句はないのです。
細かいところがどうしても納得できないのです。
とりあえず、今回のお話の全体感から感想をお伝えしたいと思います。
今回は完全にクラスポイントの調整を図ったお話でした。
2年生が終わる段階で全てクラスがほぼ横並びになるような結果にしたいがゆえに、Aクラスを一人負けさせた形です。
それ自体は特に問題はないのですが、一方でゴールが決まっていたからこそ、今回のお話はそのゴールに向かって一直線に進んだお話だったように思います。
それゆえ、物語に起伏が少なく、淡々と進んだなというのが個人的な感想です。
しかし、それは個人的には仕方ないと納得できる部分でもあります。
気になったのは別のことです。
有栖を弱体化させ過ぎでは?
という点です。
今回はAクラスというより有栖が一人負けした形だったと思います。
クラス内に裏切り者が出たとしても、クラスを負けさせるまではしないだろうと考えるのは、まぁ100歩譲って許そうと思います。(本当は有栖ならその可能性も考慮に入れるくらいの能力があるように当初は描かれていたと思いますが)
ですが、一番気になったのは試験中の対応です。
有栖は裏切り者がいることを把握しても、対策を取りませんでした。
いろいろ検討した結果、対策がマイナスになるという考えはまだ理解できるのですが、それに行き着くまでの試行が甘いと思いました。
「ランダムで生徒を指名した場合でも情報が漏れていた」という試行回がありましたが、この試行はランダムとはいえ、有栖が指名していたような表現に見えました。
そう考えると、ランダム指名の方法はもう1つあります。
それは『指名をせずに制限時間を終えること』です。
何度もルールを読み返しましたが、ルール上では回答者の選択について『開始後3分以内に選出する。制限時間内に決められなかった場合、ランダムに選出される』と書かれています。
そのため、全く選出せずに時間を終えると機械的にランダムで回答者が選ばれると予想されます。
この場合、今回仕掛けられた携帯電話での情報漏洩はおそらく機能しません。
もちろん、有栖が試験中に情報漏洩手段に気づかなかった可能性はあります。
ただ、手段がわからなかったとしても、有栖ほどの頭脳を持っていれば、時間制限をすぎることによるランダム選出という試行を見逃すはずはないと思いました。
というわけで、上記のように「有栖にしては思考が浅かったのではないか?」という点が、今回私が一番気になった点です。
Aクラスを負けさせるためとはいえ、絶対王者的存在の有栖を弱体化させてしまうような流れは回避してほしかったなぁと思った次第です。
あと、今回神室真澄が退学します。
それは良いですが、真澄の退学が失敗だったことについて、有栖が清隆に指摘されてから気がつくという展開は賛否が出そうだなと思いました。
というのも、9.5巻で有栖は清隆に告白しています。
これは、有栖が自身の気持ちに向き合えるようになってきているという前兆だと思いました。
そう考えると、「自分にとって真澄は大切な存在である」という自身の気持ちに気づけていなかった今回のアリスは、成長していないというか退化しているというか、そんな印象を受けました。
ただ、これには別の見方もあります。
有栖は清隆に告白した後、「その感情を弱さではなく、強さに変えられるか?」と問われました。
それに対して有栖は「愚問ですね」と応えています。
もしかしたら、有栖はこれを意識しすぎて、自身の感情と切り離した選択をすることを無意識に自身に強いていたという考えもできると思いました。
なので、ちょっとここは疑問符が浮かんだものの、人によって解釈が変わりそうだなと思いました。
皆さんはどう感じましたか?
というわけで、いろいろ書きましたが、今回のお話で物語はより混沌としてきたと思います。
いよいよ2年生の終わりに向かい、佳境を迎えてきました。
クラスポイントの細かい動きを追うのが難しくなってしまいましたが、大きな動きがなかったとしたら、本巻終了時で以下のようなクラスポイント数だと思います。
特別試験が追加であるかはわかりませんが、学年末試験の『坂柳クラスvs龍園クラス』『堀北クラスvs一之瀬クラス』結果としては、龍園クラスと一之瀬クラスが勝って、800ポイント前後と900ポイント前後の点数で4クラスが並ぶのかなという印象です。
僅差になりそうですが、坂柳クラス、龍園クラス、堀北クラス、一之瀬クラスみたいな順序ですかね?
学年末私見は点数の動きが大きいみたいなので、龍園クラスがAクラスで掘北クラスがDクラスになる可能性もありますが。
もしかしたら、基本的に年度初めは堀北クラスをDクラスにして下剋上させるみたいなコンセプトになっている可能性もあるので、堀北クラスがDクラスになる可能性は高いかもしれませんね。
ただ、いずれにしても今後の展開が読めないです。
今回の話で坂柳クラス内では清隆をAクラスに移動させたくない有栖とAクラスに移動させたい橋本が対立することになりました。
有栖が負けるイメージはありませんが、結果として清隆の動きにどう影響するのか……
順当にいけば、受け入れ態勢万全の一之瀬クラスに移動というのは引き続き考えられそうです。
特に、学年末試験の結果として一之瀬クラスが勝ったとしても、Cクラス以上に上がれる可能性が低いので、あえて一番低いクラスに清隆が移動するという展開があっても面白いと思います。
まぁ、いろいろ書きましたが、結局分からねぇっていうのが現状です 笑
だからこそ、それが『ようじつの魅力』なんだと思います。
引き続き楽しみですね!
以上、感想でした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は感想が遅くなってしまい申し訳ございません。
読むのが遅くなってしまったのもありますが、内容について思うところがあり、ちょっと記事化に時間かけてしまいました……
何にしても、引き続きこれからが気になる展開になってきているため、次巻も楽しみにしたいですね。
清隆の活躍によって各クラス清隆を無視できなくなり、いろいろな思惑が出てきました。
そんな中で、清隆自身の計画も進んでいるようなので、清隆がどう物語を進めるのか。それに対して周りはどう動くのか。本当に清隆の思う通りに進むのか。などなど、気になること満載です。
アニメも着々と?進行しているようですし、そちらも楽しみにしながら次お話を待ちましょう!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
コメント