「あたしには、無理だって思いました」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
今回ご紹介するのはこちら!
声優ラジオのウラオモテ #04
ちょっといろいろあって、発売してだいぶ経ってしまい、今更感が半端ないですが……
それでも本ブログでは推しのラノベなので紹介していきます!
それではいってみましょう!
前巻の紹介は以下の記事で書いておりますので、よろしければお読み下さい。
追記
5巻の感想も書きました。
よろしければお読みください。
店舗特典
本巻ももちろん店舗特典があります。
店舗特典の詳細情報は公式HPを見ていただければと思います。
と言っても、すでに配布は終わっているでしょうが……
私はなんだかんだ発売当初に購入しておりますので、しっかり特典をゲットしています。
前巻同様メロンブックスで購入しましたので、SS付きブックカバーになります。
今回のお話の中心人物である桜並木乙女視点のお話です。
この方も魅力的な人なので、ぜひ読んでみてくださいね!
すでに配布は終わっていますが、一応ゲーマーズとアニメイトの購入ページもリンク貼っておきますね。
ち・な・み・に
この記事を書いている2021年7月に新刊の5巻が発売されます!
発売は7月9日です。
こちらは発売前なので、しっかり店舗特典もゲットできますよ!
ゲーマーズとアニメイトのリンクを貼っておきますので、ファンの方はゲットに走りましょう!
私も忘れずに購入しますよ!
前巻までのあらすじ
詳細は前巻のレビュー記事を読んでいただければと思いますが、ざっとご紹介します。
『幻影騎兵ファントム』のシラユリ・メイ役に抜擢された由美子は、いよいよ収録を迎えることになります。
ライバルとして意識する千佳と同じ場所に立ち、アフレコに向かう由美子。
気合は十分であったものの、なかなか音響監督が満足する演技ができず、アフレコは思うように進みませんでした。
どうにもできなくなった由美子は、先輩声優であるめくるに相談します。
しかしめくるは言います。「夕暮に意見は聞いた?それが一番いいと気がするけど」
その言葉を受け取った由美子は、プライドを捨て、千佳にアドバイスを求めます。
千佳は、素直に自分に助けを求めた由美子に対して、嫉妬にも近い感情をいただきつつも、由美子に協力します。
そしてその結果、由美子は満点以上のアフレコをすることに成功しました。
以上が、前巻のおおよその内容です。
第4巻感想
第4巻あらすじ
第4巻公式あらすじ
素直になれない夕陽とやすみ、大好きな乙女姉さんのピンチに、一時休戦!?
「夕陽と」「やすみの」「「コーコーセーラジオ、修学旅行編!」」
引用:https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322007000101.html
先輩声優めくると花火に、仲良しの極意を学ぼう! ということで始まりました修学旅行!! お揃いのセーラー服に身を包み、仲良くはしゃいでリスナーを安心させよう……なんて簡単にできたら今まで苦労はしてない夕陽とやすみ。
「佐藤って、セーラー服似合わないわね」
「は、腹立つ~……、なんだあいつ……」
めくると花火も巻き込んで、揉めたり照れたり忙しい最中、人気沸騰中でひっぱりだこな乙女の様子が何やらおかしい。大好きな先輩のピンチに、力になりたい夕陽とやすみ、束の間の休戦!?
というわけで、今回は由美子の先輩・乙女がピンチに陥る回です。
大人気声優が陥る窮地に由美子たちがどう立ち向かうのか、注目の一冊です!
第4巻のあらすじ詳細
ここからはガッツリ本編の内容を紹介していきます。
ネタバレOKの方のみ、以下のボタンから内容を開いてお読みください。
ラジオで素の姿を見せるようになった由美子と千佳。
しかしお互いに歯に衣着せぬ言い合いをするため、リスナーからあることを勘ぐられます。
それが
実は本当に仲が悪いのではないか?
というものです。
そんな印象を払拭するため、ラジオスタッフはあることを思い付きます。
それが
一泊二日のロケ
です。
コーコーセイラジオ初の番組DVDとして、一泊二日のロケを行うというものでした。
泊りがけの収録ということで、多少乗り気になった二人ですが、同時に絶望的な内容も伝えられます。
それは、ロケ地が上野動物園とスカイツリーという、まさか県を越えることもしない近場という事実でした。
いくつかの不満はあるものの、ロケを承諾し、当日を迎える由美子と千佳。
修学旅行と題して、制服で収録を迎えた二人でしたが、そこには更に意外な人が待っていました。
声優の柚日咲めくると夜祭花火。
声優の先輩である二人が、ゲストとして参加するということでした。
めくると花火は仲良し声優として有名な二人でした。
そのため、不仲説のある由美子と千佳に同行させることで、不仲を解消させるというコンセプトのようでした。
その後、4人は上野動物園・スカイツリーと移動し、収録を進めます。
めくると花火からいろいろアドバイスを貰った由美子と千佳でしたが、結果として二人の不仲を強調してしまう内容しか録ることができませんでした。
そして迎えた夜のホテルでの収録。
二人でいる間は大したことができなかった由美子と千佳ですが、二人は各々めくると花火に呼び出されます。
由美子はめくるに、千佳は花火に呼び出され、お互いのことをどう思っているか尋ねられます。
その場でお互いに対する嘘偽りない気持ちをぶちまけた結果、心の奥底でお互いを思っていることが伝わる内容を映像に残すことに成功します。
その結果、リスナーも安心する仲良し姿を残すことに成功しました。
明くる日。
由美子は大好きな先輩・乙女と外出をする予定を立てていました。
めったに休みの取れない乙女と出かけられる貴重な日でしたが、当日になって乙女が体調不良で来れなくなってしました。
由美子は残念に思いながらも、迷わず乙女の家に赴き、その日を看病に費やします。
後日。
由美子・千佳・乙女は、声優ユニット・ハートタルトとして生配信番組をすることになっていました。
乙女があまりの忙しさで直前に到着したこと以外には問題なく始まった番組でしたが、途中で乙女が倒れるというアクシデントが起きます。
過労が祟ってしまった結果でした。
番組自体は由美子と千佳でやりきったものの、乙女はそのまましばらく活動休止することになりました。
事務所から活動休止を言い渡された乙女でしたが、仕事を休むことに極度の恐怖を覚え、周囲が止めて「働く!」の一点張りを続けていました。
由美子はその異常なまでの乙女の反応に違和感を覚え、乙女とデビュー同期のめくると花火に相談します。
そこで教えてもらったのが、『秋空紅葉』という声優の存在でした。
秋空紅葉は乙女たちと同期の声優で、デビュー2,3年目にブレイクした声優でした。
しかし、デビュー3年目の時、仕事の詰めすぎによる体調不良で1年間の活動休止を強いられました。
その結果、秋空紅葉は復帰しても仕事を取り戻すことができず、事実上声優を引退することになりました。
そんな同期の末路を知っているがゆえに、乙女は仕事を休むことに対して過度な恐怖を抱いていたのでした。
秋空紅葉のことを知った由美子は、秋空紅葉本人から胸中を乙女に伝えて貰えれば、乙女が立ち直れるのではないかと考えました。
周りからは秋空紅葉に対して不謹慎だと避難されつつも、乙女のために何かしたいという意志の強い由美子は、自身のマネージャーを通して秋空紅葉と会う約束を取り付けます。
そして、秋空紅葉と約束した日。
由美子たちの目の前に現れた秋空紅葉は、スーツを着こなした普通の社会人でした。
由美子たちは意を決して、秋空紅葉に何があったのか、当時のことを聞きました。
そこには、デビュー間もない新人が活動休止した末路が、生々しく横たわっていました。
売れ始めていたからこそ、反動が大きかったその転落に、由美子たちは想像だけで身を震わせました。
話を聞き終えた由美子は、秋空紅葉が乙女に対して並々ならぬ思いを持っていることを理解しました。
そして、失礼を承知でお願いをします。
乙女を助けてほしいと。
しかし、秋空紅葉は「追いかけるのを諦めた自分は合わせる顔がない」と言い、固辞しました。
秋空紅葉の心情を想像できてしまう由美子には、それ以上のことは言えませんでした。
秋空紅葉と話した由美子はずっと考えていました。
自分が同じ立場だったら、由美子から依頼されたことを承諾できたかを。
その結果、由美子は自分が無理難題を押し付けていたことを自覚しました。
そして、その考えとともに、もし自分が同じ状況に立たされた時、千佳に対してどう思うかをラジオにのせて発信しました。
その後、由美子は改めて秋空紅葉と会います。
そして一言、先日の詫びを伝え、合わせて自分たちのコーコーセイラジオを聞いてほしい旨を伝えました。
乙女の復帰ライブ当日。
乙女は自身を見に来てくれている多くのファンがいるにも関わらず、相変わらず休んだ自分が受け入れてもらえないのではないかという恐怖に怯えていました。
なんとかして支えようとそばにいる由美子でしたが、由美子の言葉では乙女は調子を戻せませんでした。
しかし、そんな楽屋に千佳がやってきます。
千佳は一人ではありませんでした。
その後ろにいたのは、秋空紅葉でした。
『自分だったら楽屋まで来る勇気はない』そう思った千佳が気を利かせた結果でした。
突如楽屋に現れた秋空紅葉に驚き、動揺する乙女。
それでも
「あなたに。しなきゃいけない話がある」
そういった秋空紅葉に、乙女は涙を含んだ笑顔で応えます。
結果、自信を取り戻した乙女は、無事復帰ライブを成功させました。
以上が、本巻の内容です。
4巻感想
涙が止まらねぇよぅ(´;ω;`)
前巻と同じような感想で始まってしまいました……
ですが、そう言わずにはいられませんでした。
今回の内容は結構センシティブな内容だったと思います。
前半部分は由美子と千佳のほほえましい姿を描いた話となっていますが、後半がものすごい落差でした。
過労で活動休止になってしまうという点や、その後の復帰がうまくいかなくなってしまう点。
その結果、普通の会社員として働くことを選ぶことになった末路。
その描写がとても生々しいと感じました。
もちろん、『普通の会社員として働く結果になること』=『不幸』ということはないと思います。
私も普通の会社員ですし。
単純に『道半ばで諦めざるを得なかったこと』がとても辛いことだと思いました。
世の中には、声優だけでなく、俳優やアイドル、漫画家や小説家といったものを目指して、結局なれなかったという人は多いと思います。
ですが今回はそんな単純な話ではなく、才能もあり、努力もし、結果も残しつつあったにもかかわらず、たった1つの出来事がすべてを奪っていってしまったというお話だと思います。
芽が出たあとだったからこそ、何倍も悔しいことだと思います。
私は幸か不幸か、そのような経験はありませんので、想像しかできませんが、それでも胸が締め付けられました。
折り合いをつけて人生を歩み続けている秋空紅葉というキャラクターを、本当に尊敬します。
というか、今回の物語は本当に作りが上手いと感じました。
前半部分のほのぼの展開からの急転直下の後半の内容。
しかも、前半では声優同士の友情にスポットを当て、今まで孤独にトップを走っていたように見える乙女に、実はそのようなライバルの存在がいたという内容につなげる。
ぱっと読んだときは前半と後半で全く別のお話が展開されているように見えますが、しっかり根幹がつながっているという作りになっている点は、作者の構成力に唸りました。
これは素晴らしい小説です。
そんな技巧も相まって、今回の内容はかなり胸に来ました。
だから、ちょっと記事にするまでに気持ちを落ち着けようと思っていたら、あれよあれよと時間が過ぎてしまいました(イイワケ
ですが、ちゃんと5巻発売前に記事にできてよかったです。
最高の物語をありがとう!
あと余談ですが、やっぱり由美子と千佳の関係って、佐倉綾音さんと大西沙織さんの雰囲気に近くないですか?
そう感じるのは私だけ?
気になる人は『佐倉としたい大西』を聞きましょう 笑
『佐倉としたい大西』も、由美子たち同様DVDを出しているので、なんとなく雰囲気わかりますよ!
気になる方は以下の記事を読んでみてください。
あと、今回登場した秋空紅葉というキャラクターですが、皆さんはこの方からどの声優さんを想像しましたか?
このキャラクターで思い浮かべられるというのは、声優さんとしてはちょっと良い気分ではないかもしれませんが、私は種田梨沙さんを想像しました。
種田さんはとても人気の声優さんです。
私は今でも人気声優の一人だと思っています。
ただ、種田さんはデビューして4年目くらいに療養のため1年ほど活動休止しています。
その際、当時レギュラーだった作品をいくつか別の方に引き継いで貰ったりしています。
「食戟のソーマ」の薙切えりなや「FGO」のマシュ・キリエライトは有名です。
種田さんは復帰後全くお仕事がないという感じではなさそうですが、それでも休業前ほど名前を聞かなくなりました。
個人的に、好きな声の声優さんなので、当時は結構寂しかったのを覚えています。
この境遇が、今回の秋空紅葉に酷似していると感じました。
皆さんはどう感じますか?
以上、感想でした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はテーマがテーマだっただけに、結構センチメンタルな思考に陥る内容でした。
ですが、読み終わったあとにいろいろと考えさせられる作品というのは、私にとって良い作品の基準の一つなので、本作は掛け値なしに良作と言って良いと思います。
だったらさっさと感想書けよと思われた方、すみませんm(_ _)m
いや、結構こういう感情を記事にするって、体力要るんですよ~ 笑
もうすぐに5巻が発売されるので、そちらはなる早で感想書こうと思います……(゚A゚;)ゴクリ
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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