「声優ラジオのウラオモテ #06」感想 声優ユニット対決勃発!癖のあるメンバーと四苦八苦

ラノベ
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「お腹すいたな~、消しゴム食べようかな~」

どうも、タナシンです(・∀・)ノ

今回ご紹介するのはこちら!

声優ラジオのウラオモテ #06

表紙

毎度ご紹介しているライトノベル『声優ラジオのウラオモテ』。
その最新刊が発売されましたので、ご紹介していきます!
今回は新キャラも登場し、かつ登場人物も多い回となっています。

それではいってみましょう!

ちなみに、前巻の紹介は以下の記事で書いておりますので、よろしければお読み下さい。


追記

7巻の感想も書きました。
よろしければお読みください。


店舗特典

本巻ももちろん店舗特典があります。
店舗特典の詳細情報は公式HPを見ていただければと思います。

アクセスいただいたサイトはメンテナンス中です
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そして私は例のごとくメロンブックスで購入しましたので、SS付きブックカバーになります。

お話のメインは由美子とめくるのお話です。
二人がイチャイチャするだけですね。だが、それが良い! 笑

ゲーマーズアニメイトでも特典が付きますので、オススメです。
まだ購入されていない人は購入してみてくださいね!

前巻までのあらすじ

詳細は前巻のレビュー記事を読んでいただければと思いますが、ざっとご紹介します。
と言っても、今巻の内容にあまり関係がないのでサクッといきます。

『魔女見習いのマショナさん』という作品で共演が決まった由美子と千佳
しかし『マショナさん』は制作が炎上している大問題作でした。
それに加えて主人公役の高橋結衣は、千佳の上位互換のような若手新人声優で、千佳も自信をなくしてしまいます。
しかし、由美子のサポートもあり、千佳はモチベーションを取り戻します。

ですが、一難去ってまた一難。
今度は結衣がモチベーションを下げてしまいます。
作品が炎上していた『マショナさん』は、その問題点が着目されるばかりで、声優の演技を聞いてもらえていないというのが、結衣の悩みでした。
そんな結衣に対して由美子と千佳は、少なくとも自分たちは真剣に結衣の演技を聞いているという事実を、演技を通して伝えます。
それに感化された結衣は調子を取り戻し、『マショナさん』は声優が評価される作品として名を残すことになりました。

以上が、前巻のおおよその内容です。

第6巻感想

第6巻あらすじ

第6巻公式あらすじ

問題児だらけの声優プロジェクト始動! 夕陽とやすみはリーダーできる!?

 アイドル声優プロジェクト『ティアラ☆スターズ』始動! アニメ・ゲームにラジオと展開盛りだくさんな企画の幕開けは、選抜ユニット同士の対抗ライブ。先輩声優も参加する中、リーダーはなんと――夕陽とやすみ!?
「なぜ、あなたがリーダーなんですかね」
 やすみ率いるユニット“ミラク”に、芸歴8年目の先輩(?)小学生声優・双葉ミントは不満たらたら。
「勝ち負け、って考えは変じゃない~?」
 さらに年上の新人声優・飾莉とも心がすれ違って空気は最悪。夕陽率いる“アルタイル”との差も開くばかり。でも――。
「勝負しましょう、歌種やすみ」
 傍にいなくても、夕陽への闘争心が力をくれる! 問題児揃いのチームをまとめ、やすみは一回り大きくなれるのか!?
 新ウラオモテ声優も続々登場の、熱すぎる青春声優ストーリー・第6弾!

引用:https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322109000001.html

というわけで、今回はアイドルユニット対決です。
アイドル声優の一端が見える作品となっています!

第6巻のあらすじ詳細

ここからはガッツリ本編の内容を紹介していきます。
ネタバレOKの方のみ、以下のボタンから内容を開いてお読みください。

『ティアラ☆スターズ』で共演することが決まった由美子と千佳は、二人揃って現場に向かいます。
その現場にはすでに共演が決まっている他のメンバーを加え、5人が揃いました。
そして、近々実施されるライブについての説明が始まります。
しかしここで由美子たちは意外な言葉を聞きます。
『ライブはこの場に集った5人でやるのではなく、他のメンバーも加えた8人を2チームに分けて、対決形式で行う』ということでした。
これは、複数のアイドルユニットが競い合うという『ティアラ☆スターズ』のゲームアプリのコンセプトに従ったものでした。

意外なことはそれだけではありませんでした。
なんと『由美子と千佳は別チームとなり、かつ各チームのリーダーを担う』ということでした。
これは、すでにファンも認知しているライバル関係である由美子と千佳を対立させることで、ライブを盛り上げるという考えでした。

結果、由美子と千佳は各々『ミラク』『アルタイル』というチームに分かれ、活動を開始することになりました。
そして、各チームのメンバーは以下のようになりました。

ミラク
  • 歌種やすみ(チョコブラウニー所属、本名:佐藤由美子)
  • 双葉ミント(大吉芸能所属、11歳、芸歴8年目)
  • 御花飾莉(ティーカップ所属、芸歴1年目)
  • 柚日咲めくる(ブルークラウン所属)
アルタイル
  • 夕暮夕陽(ブルークラウン所属、本名:渡辺千佳)
  • 羽衣纏(習志野プロダクション所属、芸歴1年目)
  • 夜祭花火(ブルークラウン所属、めくるの同期)
  • 高橋結衣(ブルークラウン所属、千佳の後輩)

ひょんなことから対立関係となった由美子と千佳ですが、お互いに負けないことを宣言し、自らの役割を全うすることを決意しました。

各チームに分かれての練習日初日。
無難に練習を終えたかに見えた由美子たちでしたが、自主練日程の調整の際にちょっとしたいざこざが起きます。
飾莉があまり自主練に参加できないというのが発端でした。
飾莉はデビュー1年目の一人暮らしであり、バイトやオーディションの練習に追われています。
それもあり、なかなか自主練に参加できないとのことでした。
やる気満々でまだ幼いミントにとって、飾莉の言い分はなかなか理解できず、ちょっとした言い合いになってしまいます。
最終的には「できる限り参加する」という飾莉の言葉を受けて良しとしましたが、わだかまりが残ってしまいました。

数日後の合同練習の日。
初めてミラクとアルタイルがお互いの練習成果を見せる日となりました。
その結果、由美子はアルタイルとの圧倒的なクオリティ差を感じました。
レッスン後、由美子はミラクのメンバーを集め、思いを語ります。
個人的な理由もあり、千佳には負けたくないことも含めて。
しかし、やる気満々のミントは同意してくれたものの、やはり飾莉との温度差は埋めることはできず、溝は広がるばかりでした。

このままではいけないと感じた由美子は早速行動に出ます。
まずはコミュニケーションを増やすためにチームメンバーを誘って遊びに行く計画を提案します。
すったもんだありながらも、メンバー4人でお祭りに行くことになりました。

お祭り当日。
つつがなくお祭りを楽しんでいた由美子たちでしたが、ミントが真剣な面持ちで話しを切り出します。
それは、飾莉対して無神経な発言をしたことについての謝罪でした。
しかしそれはミント自身が飾莉のことを知らないことが原因であり、一方で飾莉もミントのことを知らないことも指摘しました。
そしてその上でミントは、自身のことを飾莉に伝えます。

ミントは役者の母を持つ元子役で、親の七光りであると自覚しています。
しかし、恵まれていることを自覚しながらも、今は母親に見限られていることを吐露します。
「お母ちゃんが納得する演技ができていたら、わたしは今頃、子役じゃなくて女優って呼ばれています」
『母親に見放されたから、女優でなく声優として生きる道を選んだ』というのが、ミントがした選択でした。
それを「女優から逃げた」と言われていることも自覚していました。
けれども、決して中途半端な気持ちではなく、本当に声の演技が好きだからというのが、ミントの覚悟でした。

ミントの告白以降、少し微妙な空気もあったものの、チーム全員和気あいあいとお祭りを回ることに成功しました。

後日の自主練日。
その日は珍しくミラクのメンバーが全員揃った日でした。
しかしその日に問題が起きます。
過度な練習が祟って、ミントが足に怪我をしてしまいます。
そしてこれは、一緒に練習する機会の多かった由美子の落ち度でもありました。
それもあり、由美子もすっかり気を落としてしまいます。

そんなさなか、由美子と千佳は学校の修学旅行が始まります。
二人はラジオのネタになるということもあり、同じグループで旅行を巡る事になっていました。
旅行中、由美子は千佳にチームの現状を吐露します。
由美子は自身の間違いについて、ただただ落胆していました。
しかし千佳は言います。

千佳
千佳

間違いだらけの道をふたりで歩いてきたから、今があるんでしょう?

千佳は、由美子が間違えたことを否定せず、しかしそれが悪いことではないことを示します。
それに気付かされた由美子は、気持ちを切り替え、前を向くことを決めました。

その後由美子は、自分の思いを改めてメンバーに伝えます。
間違えたことを謝罪しつつも、でも負けたくないという思いを伝え、一眼となってライブを成功させる決意を固めます。

そしてライブ当日
2つのチームはお互いにしっかりとパフォーマンスを行い、会場を盛り上げることに成功しました。

以上が、本巻の内容です。

6巻感想

尊い……

今回のお話は前巻とは打って変わって、由美子と千佳が対立する形で物語が進みました。
と言っても、内容としては由美子の視点で、要所要所で千佳が由美子を支える形になっていたと思います。
由美子と千佳はお互いに助け合える関係になっているのが尊いなぁと思います。

ですが、今巻で一番涙腺を刺激されたのは、お祭りでのミントの告白でした。
若干11歳という最年少声優であるミント。
背伸びを一生懸命している姿が年相応な感じがあり、微笑ましいキャラクターだなぁというのがはじめの感想でした。
そんな幼いキャラクターが、あそこまで重い覚悟を持って声優をやっていることを告白する。
その決意がどれほど重く、実現するためにどれだけ努力しているか。
それが垣間見えるこのシーンで、私は自然と涙が滲んできました。
私自身このシーンで涙が出たのは意外でした。
内容としては結構想定できる話だったからです。
想定していたにもかかわらず泣かされてしまったのは、やはりこの作者の文章力や演出のなせる技だと思います。
本当に末恐ろしい文才だと思います。
このシーンはとてもじゃないですが私の文章力では魅力を伝えられないので、ぜひとも読んで体験していただきたいです。

また、苦労声優の代表格として出てきた飾莉は、実際に声優を目指されている方はかなり共感できるキャラクターだったのではないかと思います。
別に私は声優を目指しているわけではないですが、あまり売れていない声優さんの生活をある程度忠実に書いているなと感じました。
デビューのために練習したいけど、生活のためにバイトしなければならない。
練習をしないとお仕事が取れないけれども、練習のためにはバイトをしないと生活ができないという矛盾。
その葛藤を暗くなりすぎない形で描いていたと思います。
飾莉には今後の活躍に期待したいと思います。

そしてなにより、今回は最後の引きがすごいです。
次回ライブのユニットが発表されたところで終わりました。
本記事のあらすじではあえて記載しませんでしたが、次回のユニットは由美子と千佳が力を合わせて最強の敵と戦う形になります。
今回は対立でしたが、次回は協力になりそうです。
この対比構造だけでも楽しみですが、圧倒的に実力が上の相手に対してどのような立ち回りを展開してくれるのか、とても楽しみです。

なので、今巻を読んだら次巻も必読必至ですね!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は感想が遅くなってしまいすみません
読了自体は発売日の2日後くらいにしていたのですが、他の記事でタイムリーに書きたいことや、どのようにこの内容を伝えるか考えていたら、記事にするタイミングを逃してしまいました……
それでも、なんとか記事にできてよかったです。

先にも書いたとおり、今回のお話を読む限り、次回はしっかりその続き物になりそうです。
今回は由美子がバッチリメインのお話でしたが、次巻は千佳も加わって共同戦線になりそうなので、その部分の掛け合いにも要注目ですね!

次巻も待ち遠しいです!

それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪

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