「多くの人たちに助けられ、多くの人たちの代わりにここにいる!」
どうも、タナシンです(・∀・)ノ
今回ご紹介するのはこちら
劇場版「Fate/Grand Order 終局特異点 冠位時間神殿ソロモン」
先日公開されたばかりの劇場版アニメです。
FGOの映画は先日もご紹介した神聖円卓領域キャメロットが記憶に新しいですね。
FGOはもともとソシャゲであり、神聖円卓領域キャメロットはそのゲームの第6章でした。
その次の第7章「絶対魔獣戦線バビロニア」は神聖円卓領域キャメロットの映画に先駆けてTVアニメになりました。
そして今回の映画はその第7章の続きであり、最終章になります。
その内容と感想をお伝えしたいと思います!
予め言っておきますが、完全にネタバレ前回ですので、まだ見ていない人はご注意を!
それではいってみましょう!
本編感想
ここからネタバレ有りの感想です。
ご注意ください。
今回のお話はとてもシンプルです。
終局特異点というだけあって、最後の戦いを描いたお話です。
ざっくりお話の流れを書くと以下です。
そんなわけで、敵本拠地に乗り込んで、中ボスとラスボスを倒すだけというお話です。
そのため、ストーリーも戦闘シーンがメインになってきます。
先に端的に感想を言っておきますね。
個人的にはとても良かった!
良かった点その1は舞台です。
終局特異点というゲームでは結構曖昧な舞台がしっかりと描かれており、ゲームをプレイしている視聴者が「なるほど」と思える形になっていたと思います。
魔神柱も力を入れて描かれていたので、禍々しさが際立っていたと思います。
良かった点その2は演出です。
今回はサーヴァントが大集合するお話でした。
そのサーヴァントたちが集まるシーンの演出は、個人的にはとても印象的でした。
至るところから湧き上がる光の柱。
それに伴って集合するサーヴァントたち。
何故か感動シーンでもなんでもないのに、私は感動で涙が流れました。
素晴らしいシーンでした。
もちろん、サーヴァントが出現するシーンという点では、主人公・藤丸立香が直接サーヴァントを呼び出したシーンも格好良かったです。
召喚の詠唱もそうですが、詠唱後に一人ひとり絶妙なタイミングで現れるサーヴァントたちは、全員がピンチに駆けつけるヒーローのようでした。
良かった点その3は声優です。
今回の作品、おそらく上映時間の半分以上は杉田智和さんが喋っていました。
その長尺のセリフをすべて演じたことだけでもすごいことですが、レフ・ライノールという悪役とゲーティアというラスボスを見事演じてくれました。
いずれのキャラクターも敵ではあるものの、その背景を露呈し、人間性そのものをさらけ出してきます。
その姿をしっかり演じ切られた杉田さんには脱帽です。
また、複数キャラ演じたという点では、坂本真綾さんも外せないです。
メインのキャラクターであるダ・ビンチはもちろん、駆けつけたサーヴァントたちの戦闘になって口上を述べたジャンヌ・ダルク、藤丸に召喚されたアレキサンダーと、複数のキャラクターを見事演じ分けていました。
個人的には、ダ・ビンチとジャンヌは近しいものがあるものの、ショタであるアレキサンダーまで同じ映画内で演じでしまうのは末恐ろしい技術だと思っています。
もちろん、声優としては主人公の藤丸役である島崎信長さんと高橋李依さんも素晴らしい演技をしてくれました。
ちょっとさみしかったのは、ゲームで島崎さん演じているエドモン・ダンテスが登場し、活躍したにもかかわらず、喋ってくれなかったことでしょうか……
ゲスト出演だったみたいなので、仕方ないですね……
良かった点その4はキャラクターの深堀りです。
今回は藤丸以外のもう一人の主人公と言っても良いキャラクターがいました。
それがロマニ・アーキマンです。
今回のお話はこのロマニというキャラクターが起点になっているお話です。
このキャラクターの過去が起因して発生している話と言って良いです。
その裏の話がしっかりと練られ、かつ作中でしっかりと描かれていました。
そして、ここで現れたロマニの人間性がゲーティアに影響を与えています。
個人的な印象ですが、このような背景があったからこそ、対ゲーティア戦はただの戦いではなく、各キャラクター同士の討議の様相で描かれたのではないかと思います。
実際にはお互いに技を繰り出し、殴り合っているのですが、それは戦闘をしているというよりは、まさに拳で語り合っているという感じでした。
これはおそらく、ゲーティアを倒した後のソロモンの姿の相手と藤丸が殴り合うことに繋がる伏線になっているのではないかと思っています。
そのような戦闘の裏側に一本筋が通っている感じがしました。
また、このゲーティアと藤丸が殴り合うシーンは個人的に『なるほどな』と思わされました。
ゲームだとなんとなく『お互いが納得するための戦闘だった気がする~』程度の理解でしたが、今回映像でかつその背景が語られながら表現されていたので、この二人が死に体で殴り合ったことに納得ができました。
あと、ちょっと余談になりますが、この『ゲーティアと藤丸が殴り合う』というシーンは、もしかしたらFate/stay night [Heaven’s Feel]の最後のシーンをオマージュしているのではないかと思っています。
HFでは最後に主人公の衛宮士郎とラスボスの言峰綺礼が殴り合いで決着を付けます。
今回の殴り合いのシーンは、そのシーンの意味合いも含めて、HFのラストに近いものを感じました。
気になる方はHFの感想も以下の記事で記載しているのでお読みください。
そんなわけで、散々良いところを書いてきた本作ですが、もちろん気になる点がなかったわけではありません。
気になった点の1つ目が、サーヴァントが喋らなすぎる点です。
大集合したサーヴァントたち全員を喋らすことは難しいと思います。
それは尺的な意味でもそうですし、制作過程でそこまで声優さんをお呼びするのが難しいという2点があると思います。
ただ、それにしても集合した割には話したサーヴァントが少なすぎました。
結構意味ありげに出てきたサーヴァントもいたので、戦闘時の掛け声だけでなく、もう少し内面がわかるような、具体的には藤丸たちとのつながりが分かるようなセリフを話してほしかったです。
これまでの話を知らない人が見たら、「なんでこいつらは主人公のためにここまで頑張ってんの?」という疑問が生まれると思います。
それを解消するための演出はあっても良かったかなぁと思います。
さすがにジャンヌの口上だけでは説得力に欠ける気がしました。
気になった点の2つ目が、マシュの復活?シーンです。
マシュは一度相手の攻撃で跡形もなく吹き飛びます。
完全に消滅しちゃった感がありました。
ですが、最後の最後、藤丸に手を差し伸べるところで戻ってきます。
ここ部分は「なんで?」という疑問が出てきてしまうところでした。
後付でもなんでも良いので、ここは説得力のある話を入れたほうが良かったと思っています。
最後の方のシーンなので、ここで視聴者に疑問を与えてしまうと消化不良を起こしそうです。
とまぁ、細かく見ると気になる点もあった本作ですが、個人的には全体的にとても良い作品だと思いました。
1話で完結させてくれましたしね!
いや、むしろ、『敵地に乗り込んでボコる』というシンプルな内容をここまでの作品に膨らませてまとめ上げたことが素晴らしいと思いました。
FGOファンでまだ見ていない人は、見ても損はないと思います。
オススメです!
あと、すごく個人的な感想なのですが、FGOがアニメ化されてとても好きになったキャラがいます。
それが、ダ・ビンチです。
なんか、アニメで描かれるダ・ビンチは、いい感じに艶めかしいにもかかわらず、カラッとした性格で、でも人情味があって、一個人としてとても好感の持てるキャラクターになっていると思いました。
そのせいか、作中で「お前にロマニが理解できるわけがない」というセリフには、何故か心打たれました。
天才天才と言い放っている彼女が、一個人に理解を示し、理解したつもりになっている相手に憤りを覚える。
とても人間味のある一面です。
地味かもしれませんが、今回の映画で好きなシーンの一つです。
というわけで、ぜひ見てね!
来場者特典
ここからは来場者特典についてお伝えしていきます。
本作は毎週何かしらの来場者特典が付くらしく、今回も第1週目の特典がありました。
特典全体の詳細は、以下の公式HPをご覧ください。
そして、今回もらってきた特典のビジュアルボードがこちら
袋 中身
完全にネタバレ特典ですね。
そのために、「映画本編鑑賞後にお開けください。」と書かれています。
イラスト自体は言わずもがな。素晴らしいです。
そして2つ目の特典が特異点ステッカーシートです。
これは全7種からランダムに1枚がもらえます。
私が貰ったのはこちら
袋 中身
第一特異点であるオルレアンのステッカーですね。
このジャンヌが個人的には好きです 笑
これから更にノベルティが増えると思いますので、コンプリート目指している方は忘れずにチェックしてください!
まだ見ていない方は、好きなノベルティのタイミングでいくのも良いと思います。
全部のノベルティがまだ公開されていないので、判断が難しいですが……
以上、来場者特典でした。
パンフレット
ここからは物販で購入したパンフレットを少しだけ紹介したいと思います。
今回私は豪華版を購入しました。
表 裏
豪華版は2冊組になっています。
まず1つ目の冊子がポスターカードブックです。
表 裏
こちらは表題通り、A4サイズのポスターカードが束になったものです。
いくつかお見せすると以下のような感じです。
どれもこれも素晴らしいイラストですね。
基本的にはバストトップのイラストになります。
ダ・ビンチ良いでしょ? 笑
そしてもう一つの冊子がパンフレット本編です。
こちらは横向きになります。
表 裏
中は例のごとく映画の裏話も読めるような内容になっています。
結構読み応えのある内容になっていますので、映画が良いと思った方は勝手損はないと思います。
作品の理解もより深くなりますしね!
というわけで、パンフレットは以上です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は結構感想としていろいろ語った気がします。
ネタバレ込みでしたが、あまり内容の詳細は語らないように書いたつもりです。
なので、まだ見ていなくてこの記事を読んでいる方でも、映画自体は楽しめると思います。
気になった方はぜひ劇場のスクリーンで見てください!
FGOはつい最近リリース6周年を迎えたこともあり、ゲームの方もとても盛り上がっている時期です。
それに合わせての映画公開ということもあり、新規ユーザの方も映画を気にされていることかと思います。
ただ、始めたばかりの方が見るには盛大なネタバレになってしまう映画であり、かつ「どうしてこうなった?」と思ってしまうような内容ではあると思います。
ですので、基本的にはFGOファンしか楽しめない映画だと思いますが、それでも理解できればとてもおもしろい作品です。
最近ゲームを始めたという人は、頑張って第1部をクリアして、本作を劇場で見ていただきたいと思います。
ゲームともども、ぜひFGOを楽しんでくださいね!
それでは、今回はこのへんで!
では、また次回(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪
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